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2008-07-24

なっきー三昧

東大雪・音更山にツアーで行ってきました。ここはもともとナキウサギがよく見られる山なのですが、今日は特に活発に動き回っていたようです。

歩き始めてすぐにある苔むした岩場。その名も「鳴兎園」で見かけた、なっきー1号。岩の隙間に隠れることなく、手の届きそうな距離でしばらく走り回っていました。こっちを見つめたり、おしりを向けたり。走ったり、止まったり。これだけ近くでナキウサギを見たのは久しぶりです。あまり警戒心のない個体だったのでしょうか。

次いで、音更山山頂で見た、なっきー2号。お昼ご飯を食べているときに、ちょっと離れた岩場に動く影を見つけました。おお、またしてもなっきーではないですか。私たちの他には登山者のない静かな山頂でしたから、うっかり出てきてしまったのかも。

最後は下山中、通称・大崩で見かけた、なっきー3号。毛色がまだらになっているのは、おそらく冬毛から夏毛へと換毛の途中。つぶらな瞳がたまりません。

姿を見ることは良くあるナキウサギですが、これだけ近くに出てきてくれるのは珍しいですし、しかもそれが1日に3回もとなると初めてのことです。ナキウサギ三昧の音更山でした。

2008-07-22

実盛り・姿見平

姿見園地から裾合平方面へわずかに進んだあたり。旭岳に向かってごく緩やかに傾斜する斜面は、びっしりとお花で埋め尽くされ、なかなかの穴場になっています。

でも、今年はもう花の時季が過ぎてしまったようで。

ツガザクラは真っ赤な種をつけて、ピンと背筋を伸ばしています。遠くから見ると、一面が緋色に染まり、お花畑であるかのようにも。

チングルマもふわふわ立派な綿毛になりました。白い花をつける時季に負けず劣らず私たちの目を惹くのです。

すっかり実盛りとなった姿見平です。

2008-07-17

親亀子亀

山中泊の一コマ。

90リットルのザックの上に60リットルのザックを載せて。親亀の上の子亀か、はたまた卵嚢を背負ったコモリグモか。

たまにはこうして歩くこともあります。

2008-07-15

ナキウサギ四態

目にすることは多々あれど、腰を落ち着けでもしなければなかなか写真を撮るのが難しいナキウサギ。望遠の効かないカメラではなおさらです。でも、たまには写され好きのナッキーもいるようで。比較的近くの岩の上でしばらくもぞもぞしていてくれました。

右からパチリ。

左からもパチリ。

右斜めからも一枚。

そして最後は正面から。

後ろ姿は見せてくれませんでしたが、逃げも隠れもせずにこれだけ色々なポーズを取ってくれるなんて、ずいぶんとサービス精神に溢れたナッキーです。ヒサゴ沼近くの岩場でのことでした。

二度目のトムラ

5月に続き、今年二度目のトムラウシ。今シーズンは後何回山頂を踏むことになるかな?

そんなこんなで更新が滞る日々です。

2008-07-12

あっちもこっちも群落だらけ

黒岳からお鉢平を一周するコースを歩くと、あっちを見てもこっちを見ても至る所でお花の群落だらけです。それはさまざまな色があって、目にも綾とはまさにこのことでしょう。

黒岳8合目から9合目にかけては、ちょうどウコンウツギが旬。右を見ても左を見ても上にも下にも大きめの黄色い花が咲き誇っています。

黒岳石室から時計回りでお鉢平一周にかかると、北海沢沿いの雪渓跡を、いつものようにエゾコザクラがびっしり埋めています。

北海岳に向けて登っていく途中には薄いピンクのコエゾツガザクラ。ころころと可愛い玉の花を密集させています。

登山道の側面、足に触れそうな場所にはイワヒゲが鈴生りです。これだけ見事なイワヒゲはそう見られるものではありません。

北海岳から間宮分岐の間、お鉢平の稜線部では、赤茶けた地面が黄色のタカネスミレに覆われています。

黄やら赤やら桃やら白や。表大雪に花真っ盛りの季節がやってきました。

2008-07-08

富士山 VS 羊蹄山

先週登ってきた羊蹄山。ツアーに参加されたお客様が、山頂部のお鉢を見て「まるでミニ富士山」と感想をおっしゃっていました。富士山未登の私は、そうか富士山とそっくりなのか、さすがは蝦夷富士と呼ばれるだけのことはあるなあ、と脳天気に聞いていました。

それから数日。じゃあいったい富士山と比べて羊蹄山はどのくらい小さいのか、それが気になりだしてしまい、調べてみましたカシミールで。そうしたら・・・

お鉢の最外周の距離は 羊蹄山の方が長い という驚きの結果が!同じ縮尺の下図を見比べると一目瞭然です。富士山は日本最高峰だから当然お鉢も大きいはずと無邪気に思い込んでいましたが・・・。やるじゃん羊蹄。




数字で見ると以下の通り。

 

富士山
(吉田口5合目より)

羊蹄山
(真狩コース)

お鉢1周の歩行距離
(km)

2.5

2.7

お鉢1周の累積標高
(m)

±139

±212

登山全行程の歩行距離
(km)

14.7

15.0

登山全行程の累積標高
(m)

±1680

±1760

標高(m)

3775.6

1898


お鉢1周の距離だけでなく、累積標高でも羊蹄山の方がはるかに大きい数字が出ています。つまり山頂部をぐるりと一回りするには、富士山よりも羊蹄山の方が疲れるということです。

さらに登山口から歩き始めてお鉢を回って下山する全行程で見比べても、ほとんど差が無いとはいえ、ことごとく羊蹄山の方に大きな数字が出ています。登山対象として見ると、富士山と羊蹄山はほぼ同じ程度の山であると言えるかもしれません。

もちろん標高は富士山が倍近く高いので、見える景色も違えば空気の薄さなんかも違うわけで、この数字だけを見て全てを判断することはできません。でもやはり道産子としては、「富士山より羊蹄山のお鉢の方が大きいんだぜ!」というのに気持ちよさを感じてしまうわけです。

だからもう、蝦夷富士なんていう無駄にへりくだった言い方はやめにしましょう。和人の歴史的には「後方羊蹄山」という立派な名前がありますし、アイヌの歴史的には「マッカリヌプリ」という素敵な名前があります。なんなら富士山のことを「内地マッカリ」とでも呼んだらいいのかもしれませんよ。

2008-07-07

最盛期突入

7月に入り、スタッフノートの更新はおろかパソコンの前に座ることすらできない日が続いています。今年も忙しい夏が始まったなあ、としみじみ感じてしまいます。書きたいことはたくさんあるのですが・・・。

2008-07-06

花盛り富良野岳

花・花・花・・・。ありとあらゆるお花が咲き集う富良野岳周辺。さすがは花の名山と呼ばれるだけのことはあります。その素晴らしさの一端でもお伝えできれば。

まずは十勝岳温泉から十勝連峰主稜線まで。

荒涼としたヌッカクシ富良野川を渡り、最初に目を驚かせてくれるのは、黄色鮮やかなウコンウツギ。登山道脇からはるか斜面の下まで黄色い帯が続いています。

足下には小さい鞠のようなイソツツジがいくつもいくつも。

沢沿いで雪融けが遅かったであろう辺りにはエゾコザクラが立ち並び、みんなでこっちを見ています。

チシマノキンバイソウも今が盛り。大降りの濃い黄色が寄り集まって咲くと、辺りが明るく感じられるほどです。思わず目を奪われてしまいます。

十勝連峰主稜線から富良野岳山頂までは、まさにハイライト。右も左も、目の高さにも足下にも、とにかく目に入るところには全てお花が咲いていると言っても言い過ぎではないでしょう。

今年初お目見えとなるヨツバシオガマ。一本だけ凛とした佇まいでいました。

これくらい花色が淡いとトカチフウロと言っていいでしょうか。決して派手ではありませんが、清楚で可愛らしい花です。

富良野岳の主役の一人、コイワカガミ。大雪山広しといえども、どこででも見られるお花ではないのです。しゃがむとちょうど顔のあたりに来る高さに咲いているのは、まるで人に見てもらうのを待っているかのよう。

他の植物が入っていない岩と砂礫の地に、いち早く根を下ろしたエゾヒメクワガタ。小さい小さい花ですが、寄り添って咲くので全体としてはよく目立ちます。

山頂が近くなってくると、ミヤマキンバイも見られるようになり、

お、イワヒゲも咲いています。この辺の花は大雪山のド定番ですね。

小さい花をたくさんつけるホソバイワベンケイ。そして・・・

山頂直下のごく一部でだけ見られるのは、エゾルリソウ。きっとこれを見るためだけに富良野岳に登る人もいるでしょう。今日は残念ながらまだ蕾でした。来週あたりは咲いているのでは。

富良野岳山頂周辺ですごいのは、登山道のすぐ脇から斜面のずっと下までお花が埋め尽くしていること。たとえばこのハクサンイチゲのように。

もうお腹一杯な気分ではありますが、まだまだもっともっとたくさんのお花が咲いているのがこの時季の富良野岳周辺。主稜線を三峰山・上富良野岳とたどり、十勝岳温泉に下る道すがらには・・・

メアカンキンバイ。さっき見たミヤマキンバイとの違い、わかりますか?

いわゆる高山植物の女王・コマクサ。でも今日は他の花々の華やかさに埋もれている感じ。

ジムカデもそう多くはありませんが一部で咲いていました。花と葉の大きさのバランスが絶妙ですよね。

目にした瞬間思わず声を上げてしまったツガザクラの群生。いえ密生。びっちりと斜面の一角を紫の玉が埋め尽くしているのは圧巻です。

締めはチングルマで。大雪山ならどこででも見られる花で、よほどの群落でもなければ特別扱いしてもらえないかわいそうな花ではあります。でもやっぱり無いと寂しいし、私たち地元の人間にとっては、健康とか空気のような存在なのかもしれません。

花の名山・富良野岳周辺の高山植物はいかがでしたか?ここで紹介しきれなかったお花もまだいくつもあります。ぜひ足を運んでみてください。写真で見るより何倍も綺麗ですから・・・

2008-07-05

雨竜沼湿原に咲く花

数年前の同時期に訪れたときには、ミズバショウくらいしか咲いていなかった7月頭の雨竜沼湿原。やはり今年は季節の進み方が早いようで、すっかり花盛りになっていました。

湿原に至る沢筋ではミヤママタタビの葉が見事なピンク色に。普段あまり見られない花もしっかり見られます。

固有種マシケレイジンソウは登山道脇に無造作に。なんだかもっさもっさと絡まり合って。

一際目立つピンク色はタニウツギ。この花を見ると沢沿いを歩いている気分が出るものです。

湿原に近くなったあたりで群生しているオオバタチツボスミレ。大きなスミレです。

ヒオウギアヤメの蕾を発見!いよいよ湿原も間近。それにしても、蕾のときの凝縮された色というのは、どのお花でも生命力を感じるものです。

咲いたら咲いたで艶やかですしね。ヒオウギアヤメは背も高く花も大きく、しかも木道のすぐ脇にも咲くのがいいですね。

背の高いお花と言えばエゾカンゾウも忘れてはいけません。よく見ると一本の茎の上に、咲いている花・もう咲いた花・これから咲く花、と時間差で三種類が同居しています。

ウリュウコウホネは木道から遙か遠くの池塘の中。

イワイチョウは咲き始めといった感じでしょうか。

一見ツルには見えませんが、クロバナハンショウヅル。厚手の絨毯のような手触りが独特です。

可愛い可愛いツルコケモモの花。その小ささは普通に歩いているだけでは、まず見つけられないほど。よーく目を凝らして探すと、ようやく草葉の間に見つけられるのです。

大雪山では見かけないコバイケイソウ。葉はたくさん見かけましたが、咲いていたのは数株でした。全部咲きそろったら圧巻でしょうね。

まだ他の登山者が来ない時間帯に、ゆっくりのんびりお花を見ることができました。早めに歩き出すといいことがあるものです。

2008-06-27

北海道最高峰・旭岳の朝焼け

夕焼けを堪能した後、そのまま旭岳山頂で朝を待つことにしました。せっかくですから朝焼けも見たいと思いまして。

とはいえ、旭岳山頂は野営指定地ではありませんから、夜を明かすといってもテントを張ることはできません。寝袋やマットを使って横になることもすべきではないでしょう。

ではどうするか。まず、薄いダウンの上下と雨具を着こみます。手袋など体につけられるものは全てつけます。そして座布団状の小さいマットに座り、体にツェルトを巻き付けます。山頂標識に背中をあずけたら、それでお終い。これなら日中休憩するときとほぼ同じ状態ですから、環境に対して余計なインパクトを与えることはありません。

何にも邪魔されない星空をぼんやり眺めているうちに、気がつけば半月が登ってきて月明かりがほのかに辺りを照らします。でも、「素敵な夜だなあ・・・」なんてのんきに構えている余裕は全くありませんでした。なにせ、風が強い!遮るもの一つない山頂で、終始強風に煽られ続けていたら、寝ようにも寝られるものではありません。何度かうつらうつらしただけで後は震える体をさするばかり。夜明け前に計測したところ、平均風速N8.7m/s。気温1.5℃。もうすぐ氷点下じゃないですか!

そして迎えた2時30分。東の空がほんのり明るんできたのを見て、ついに黙って座っていられずに立ち上がってウロウロ。

徐々に明るい領域が広がっていく空。赤く染まる地平線。きれいとか美しいとかいうのはなく、早く太陽が出て暖かくなることだけが頭を占めています。

3時50分。ついに現れた太陽は黒岳の真後ろから。もっと光を!熱を!

徐々に輪郭がはっきりしてきた白雲岳。遠くは一見霞んでいるようでいて、実は雄阿寒・雌阿寒や斜里岳・海別岳、はたまた羅臼岳らしきものまで見えていました。

昨夜の雲はどこへやら。朝焼けのトムラウシです。あちらこちらと移動して写真を撮りまくっていたこともあり、この頃にはだいぶん体が温まってきました。

北を眺めると間近に安足間山。どんどん太陽が上がってきています。

東大雪の山々が影絵のように連なって。ニペソツも石狩岳も音更山も。

低いガスに包まれた旭川・美瑛方面。そこに映る影。それは巨大な旭岳の影です。じっと見ているとその影が徐々に短く小さくなるのがわかります。

時計の表示は4時30分。朝焼けはとっくに終わりましたが、北海道最高峰からのこの景色、もう少し楽しんでから下ることにしましょう。

2008-06-26

北海道最高峰・旭岳の夕焼け

夕方までに事務仕事を終え、すっきりとした気分で向かうは旭岳。 真っ青な空が広がる今日、北海道最高峰の山頂から沈む夕陽が見たかったのです。

18時に姿見駅を出発。夕陽に照らされていつもより赤茶けて見える山肌を登ること1時間。

金庫岩まで登ると、太陽は今にも沈みそうになっています。19時17分の日没まで、あと15分くらいしかありません。金色に輝く雲をいつまでも眺めていたかったのですが、まずは山頂に立たねば。急げ!

とはいえ背後に桃色の雲が漂っているのを見れば、どうしても足が止まってしまうもの。さっきまで見えていたトムラウシは今や明るい雲の中です。

山頂到着は19時10分。ほっ、間に合った。さあ、日の入りの様子を見るぞ。撮るぞ。

刻一刻と変わる色に、どの方向の写真を撮ればいいのやら。細かい設定は全部カメラ任せにして、とにかくシャッターを押しまくれ!夕陽を背負う旭岳山頂標識のシルエット。

地獄谷にかかる薄雲はオレンジ色に照らされ、風に流されていきます。

19時16分、まさに日の入り直前。太陽がその姿を地平線に隠そうとする瞬間。

日の入りから1時間以上がたち辺りがすっかり暗くなっても、太陽が沈んでいった方向はうっすら明るいまま。20時30分。真夏の短い夜の始まりです。

2008-06-25

夕張岳のお花

では先日の予告通り、あらためて夕張岳のお花をご紹介しましょう。

まずは樹林帯。すでに咲き終わったものも多く見られましたが、このように瑞々しいシラネアオイもありました。木陰で涼しげにしている姿は絵になります。

憩の沢ではリュウキンカを見ることが出来ました。標高の低いあたりではそろそろ見納めになりそうです。

前岳湿原のあたりからシナノキンバイが目立ち始めます。咲ききったものも豪華ですが、蕾がほころびかけているのも慎ましげで目を惹きます。

この日一番目立っていたのはハクサンイチゲだったかもしれません。至る所に群落をつくり、あたりを白く飾っていました。

雪渓が溶けたあとにはチングルマ。あまりたくさんはありませんでした。

タカネタンポポも木道脇で頑張ってます。

湿原にはもう少しで花開くシロウマアサツキ。どれか一つくらい開花していないかと目を凝らしますが、残念ながら見つかりませんでした。

登山道のはるか向こうに咲いていたユウパリコザクラ。もっと望遠の効くレンズが欲しくなってしまいます。

足下にはムシトリスミレ。地面に這いつくばるように咲いています。

そしてお待ちかね、吹き通しでは、ナンブイヌナズナが最盛期。

エゾミヤマクワガタはこれから咲こうとしているところ。

花期も終わりに近づいたユウバリソウ。でも、良く探せばきれいな見頃のものもみつかります。

残念なことに、花の写真を撮るのに木道から降りたり登山道を外れる人を昨日も今日も見かけました。気持ちはよーくわかりますが、そこは理性の力でぐっと抑えて。思慮深い登山者たれ!

2008-06-24

林道ゲート開放初日の夕張岳

明日の夕張岳ツアーの下見に行ってきました。

夕張岳登山口に至る林道には、途中にゲートが設けられていて、決まった期間しか通り抜けることができません。今年の開通日はまさに今日。ちょうどゲート開放の初日に入山したことになります。

背中をあずけて斜めに立っていられるくらいの強風の中、なんとか吹き通しまで行って、そして今年も見てきました。ユウバリソウを。
ちょうど見頃のものも半分くらいありましたが、全体としてみると最盛期は過ぎつつある感じです。茶色く変色した花もあちらこちら。ユウバリソウを見るなら一刻も早くどうぞ!他のお花については、明日また登ってきますので、その後にでもご報告します。

そして今日最大の成果は、ダニ。大事なことなのでもう一度言いましょう。「ダニ」。

下山後、靴を履き替えているときに、どうもお腹がむずっとします。「もしかしてダニ?」なんて冗談半分に服をまくり上げてみたら、そう、見事にダニがお腹の上を歩き回っていました。この前、腕に入り込んでいたのと同じヤツです。今日はほとんど雨具を着こんでいたのに、いったいどこから入ってきたのやら。そして、昨年までは一度たりともダニにお会いしたことが無かったというのに、どうして今年に入ってもう二度もお目にかからなければならないのでしょう。

でも、この前痛い目にあって、ちょっとは敏感にダニを感じ取れるようになったのかもしれません。もう二度と刺させはせん!明日も注意してきます。

2008-06-20

高根ヶ原のウルップソウ

昨日歩いた高根ヶ原。三笠分岐の周辺では早くもホソバウルップソウが咲き始めていました。

気の早いやつはもうすでに8分がた花をつけています。

とはいえ、まだ蕾も出来きっていないものもありましたから、 平均すると2~4分咲きというくらいでしょうか。

化雲平のウルップソウはさらに咲きが早く、4~6分咲きといったところ。7月に入る前に見頃を迎えてしまいそうな勢いです。

白雲小屋周辺ではエゾオヤマノエンドウも咲き始めています。

イワウメもぼちぼち蕾をほころばせてきていますし、いよいよ大雪山の高山植物の季節が始まりそうです。

2008-06-19

夏至直前!表大雪・大周遊コース47kmを一日で

6月21日の夏至も間近。昼の時間が長いこの時季、せっかくですからそれを活かして長距離山行をやってみようと思いたちました。日程が取れたのは6月19日。こちらのサイトによれば、旭川市近辺のこの日の日出時刻は3時48分、日没時刻は19時16分となっています。計15時間28分とその前後数十分が明るい昼間となるわけです。さて、この時間を使ってどこを歩こうか・・・

白羽の矢が立ったのは、 旭岳から白雲小屋・五色岳・化雲岳を経て天人峡に下る周遊コース。例年トムラウシ縦走のときに使うコースです。縦走時には2泊3日かけるのが一般的でしょう。今回は日帰り装備で荷が軽いし、15時間以上あるし、頑張れば1日で歩けないこともない、と安易に決行することにしました。さていったいどうなることでしょう。

前日の扇沼山ツアーから帰宅したのが18時。夕食・入浴を済ませ、急いでその日の事務仕事を片づけて、23時就寝。もっと早く寝たかったのですがいたしかたありません。で、翌2時起床。3時間しか眠れませんでしたが、大仕事を前に気持ちが昂ぶっているのか、眠気は全く感じません。2時30分発。さすがにまだ真っ暗です。夜の帳を切り開けて、一路旭岳温泉へ。

旭岳温泉に車を置き、3時32分いよいよ出発です。公共駐車場で車中泊している方々も既に起き出してきています。人のことは言えた義理ではありませんが、皆さん早起きのようで。空は朝焼け。天気予報によると夕方までは晴れ、その後曇りだし、夜には雨が降るとか。降り出す前に歩き終えたいものです。まずは黒々と見えている旭岳を目指しましょう。

今日はとんでもない長丁場ですから、最初は抑え気味にと思っていましたが、やたらと体が軽いのでペースは足任せ。どんどん歩くことにしました。4時38分姿見の池着。太陽はとっくに出ている時刻ですが、池周辺が薄暗いのは旭岳に遮られているから。10分ほど休憩を取り、旭岳の登りに入ります。

やっぱり今日は調子がいいようです。足も心臓も肺も、どんどん登れと言ってきます。徐々に太陽が当たり始める山々を眺めながら一気に登り、5時43分旭岳山頂着。これで今日の登りはあらかた終わり。後は細々した登りが残っていますが、高根ヶ原を始め概ね平坦なルートです。だいぶん気が楽になりました。

北海道最高峰・旭岳の山頂から、今日のコースを予習しておきましょう。まずは旭岳の東斜面を下り、写真左手から巻くように正面・白雲岳の裏側へ回り込みます。そこが白雲小屋。

その後は、南側に広がるこの山並みの、

赤線部分をぐるっと歩いて帰ってくるわけです。正面左気味に忠別岳、正面に化雲岳、赤線右端が天人峡となります。こうして見ると、あらためて長いですね。本当に一日で歩ききれるのでしょうか。不安になってきました。

まあ、考えていても仕方ありません。ここも休憩は10分。すぐに出発します。

後旭野営場・間宮岳・お鉢平と俄然登りが少なくなった登山道を快調に飛ばして6時43分北海岳着。さすがにこの時間帯になると太陽がすっかり高くなりました。空も青々。いいお天気です。

初めて表大雪を縦走した時にお鉢平を回りながら身震いするような感動を味わったものですが、今日はそれに近い気分です。仕事柄、お鉢平周辺は年に何度と無く歩くので、どれだけ好みのコースと言ってもその感動は慣れて薄れていくものです。でも今日は超長距離を1日で歩くという“初めての”挑戦ですから、“初めて”このコースを歩いたときと似た心持ちになったのかもしれません。

北海岳から北海平を経て白雲分岐までは、これまた上り下りのほとんどない気持ちの良い山域です。もちろん早く歩き抜けるにも適しています。白雲分岐を越えると、目指す白雲小屋が見下ろせます。ここから見る小屋と遠くのトムラウシはいつ見ても絵になります。いつもと違って武者震いがおこるのは、今見えている景色を今日中に歩ききらなければならないからでしょう。さすがにトムラウシまでは行きませんが、その手前の稜線をこれからぐるりとまわるのです。

白雲小屋着は7時35分。出発から4時間経過しました。今日は4時間1セットと考え、1時間に1度小休憩10分、4時間に1度大休憩20分と考えています。1セット目で白雲小屋、2セット目で五色岳、3セット目で天人峡というのがおおまかな目標です。白雲小屋は最初の大休憩ポイント。ここまでは予定通りです。小屋脇のベンチに座って靴を脱いで足を労り、しっかり行動食を食べてエネルギーを補給して。

2セット目は高根ヶ原から始まります。白雲小屋までは日帰りでよく訪れますが、高根ヶ原から五色岳までの間は泊まりのときしか歩いたことがありません。いよいよ未知の領域に一歩を踏み出すことになります。高根ヶ原で知り合いと出会い、わずかに立ち話。本当はもっとお話したいところですが、なにせ先を急ぐ今日。後ろ髪引かれる思いでお別れしました。

それにしても高根ヶ原から忠別岳までのこのコースはなんと大雪山らしいことか!日帰り装備で荷が軽いこともあり、この平らで広く続く稜線をいつも以上に気持ちよく歩くことができます。途中で一度小休憩を入れ、忠別岳着は9時54分。 トムラウシがぐっと近づいてきました。その前に見える崖の上の、これまた平らな稜線を後で歩くことになりますが、その前に忠別岳の下りと五色岳への登り返しが待っています。

何年か前までは厚いハイマツのカーテンに閉ざされていた忠別岳から五色岳の区間。場所によっては四つんばいになって身を低くしなければ通り抜けられないほどでしたが、白雲小屋番の方たちのおかげで今やすっかり楽して歩けるようになりました。まだまだ快調に五色岳着。11時01分です。4時間2セット目の終了にはまだちょっと早いですが、場所もいいしここで2回目の大休憩にします。折々行動食は食べつつ来ていますが、もうお腹がペコペコです。お昼ご飯っと。

気がつけばトムラウシはこんなに間近になりました。人間の足ってすごいですね。旭岳から見たときはあんなに小さかったのに・・・

五色岳から化雲岳までは化雲平を通ってこれまたほぼ平坦な道のり。道中ずっとトムラウシが見守ってくれます。最後にちょっと登って12時13分化雲岳着。ここまで来てようやく安心できました。化雲岳から天人峡までは日帰りで下ったことがあるので時間が計算できるからです。お昼にここなら日のある内に余裕で下山することができます。

化雲岳からやや進んで、小化雲岳周辺から旭岳方面を見ると、こんな感じ。今朝から歩いてきたのは・・・

赤線通り。左の旭岳から中央白雲岳のうしろをぐるりまわって、右手忠別岳を越えやってきたわけです。朝、旭岳から見たのとちょうど反対側を見ています。よくまああんなところから歩いてきたものです。

小化雲岳からの下りで若干疲れを感じ始めました。もう楽しい高山帯は終わりますし、天人峡まで長い長い下りですし。歩くことに飽きだしてきたというのもあります。第一公園には14時32分着。ちょっとペースが落ちてきているか?

第一公園から天人峡までの下りに至って、溜まった疲れが表出します。それは体力的な問題と言うよりも多分に精神的な問題のようで、一つは景色が単調になったこと、もう一つは虫が多いこと!いつも持っている虫除けのハッカも防虫ネットも、今日は荷物の軽量化のため持ってきていなかったのです。うぅ~ん。という羽音を耳元に聞きながら樹林帯を歩くのは、今日でなくたってイヤなものです。虫を追い払うのにげっそり疲れ果て、天人峡到着は15時57分でした。旭岳温泉出発から12時間半弱。ほぼ4時間3セットの予定通り歩くことができました。

やれやれこれで長かった一日も終わり・・・といかないのが今回の周遊コース。旭岳温泉に車を置いて歩き出したので、旭岳温泉まで車を取りに行かなければならないのです。そう、つまり天人峡から旭岳温泉まで歩いて登るという大仕事が最後に待っているというわけ。今ならまだ天人峡発旭岳温泉着の最終バスに間に合う時刻ですが、やはりここまできたら最初から最後まで自分の足で歩ききって地図上に完全な円を描きたいもの。それに日没まではまだまだ時間があるのです。最後のもう一頑張りと行きましょう。

天人峡を出た直後にパラパラ雨が降り出し、今日の天気予報は完全に的中したようです。そしてやはりずっと虫に悩まされながらの登り道。体力的な疲れもピークに達し、完全に足下だけを見つめて機械的に交互に足を出すだけ。ガンバレ、モウスグ、と自分を励まし、そして18時11分、ついに目的地旭岳温泉に到着しました。もうヘトヘト・・・。

ゴールした瞬間、偉業達成に涙が出るほど感動するかと思って期待していたのですが、鬱陶しい虫から解放されたことだけしか頭に浮かびません。それほど最後の虫攻撃は激しかった。それまでの素晴らしい景色やなにやらが虫一色に塗り替えられてしまった感じです。やれやれ。まあともあれ無事完歩することができました。めでたしめでたし。ちなみに帰り道、車のアクセルを踏むのに難儀するほど足に疲れが出ていたのはナイショです。

では今日のおさらい。今度挑戦したいという奇特な人には参考になるかもしれません。

今日歩いたコースを地図で見るとこの通り。この赤い線をずーっと歩いたことになります。見事に一つの輪になっていて、これを見ると頑張って良かったと思えます。

行程は、

03:32 旭岳温泉 発
05:43 旭岳 着
07:35 白雲小屋 着
09:54 忠別岳 着
12:13 化雲岳 着
14:32 第一公園 着
15:57 天人峡 着
18:11 旭岳温泉 着

所要時間 14時間39分
歩行距離 47.2km
累積標高 ±3209m

所要時間は14時間39分、休憩時間を引いた実歩行時間は12時間13分です。歩行距離は約47km、かなり歩きましたね。累積標高も3000mを越えました。きちんと1周することにこだわらないなら、始発のロープウェイを使い姿見駅発、ゴールを天人峡温泉にすれば結構楽に歩いてまわれるのではないでしょうか。時間的にはまだ余裕がありますから、途中の休憩をもう少し長く取ってもいいかもしれません。

食料・水はいつもより多く準備しました。消費したのは、スポーツドリンク1.5リットル、水1リットル、お湯0.75リットル。中でもお湯が大活躍で、休憩時にコーヒーや紅茶になって気分転換させてくれました。食べた食料は、ゼリー飲料5コ、カロリーメイトみたいなの7袋(1箱に2袋入っているので計3.5箱分)、チョコバー2本、菓子パン2コ、ミックスナッツ少量、飴少々。長い行程、甘いものばかり食べてるとほとほと飽き果てるので工夫が必要です。

こうやってまとめを書いていると、疲れはどこへやら、またどこか遠くに歩いていきたい欲望がむずむずと頭をもたげてきます。さて来年の夏至にはどこのロングトレイルを歩こうか・・・

初ギンザンマシコ

6月17日、天塩岳からの下りのハイマツ帯で、今年初となるギンザンマシコにお目にかかることができました。ハイマツのトンネルを通っているときに、脇から飛んできてすぐ前の枝に止まったのです。ほら。

あれ? いない?カメラを取り出してファインダーを覗く直前まですぐそこに止まっていたのですが・・・

拡大してよく見ると、やっぱりいました。なんとなくわかりますよね?枝の向こうの赤いヤツ。ギンザンマシコのオスでした。一緒にいたお客様はギンザンマシコを初めて見た、とのことで大変お喜びです。思っていたより大きいと感想をおっしゃっていました。

上の写真だけではあまりにヒドいので、今年2番目のギンザンマシコ写真をどうぞ。6月19日化雲岳直下のハイマツ帯で出会ったオス。オリーブ色した雌とつがいで登山道の上にいましたが、私が近づいていくと、まずメスを逃がして、その後見通しの良いところで見張りを始めました。

これからの高山帯では比較的目にしやすいギンザンマシコです。

2008-06-17

天塩岳の花

天塩岳で出会った花々。キバナシャクナゲが最盛期を過ぎ、高山帯はやや寂しい感じでしたが、樹林帯のお花はいろいろ咲いていました。

登山口付近ではツボスミレが群生しています。すぐ足下に咲いていますが、小さい花なのでつい通り過ぎてしまいがち。でも、しゃがみ込んで目線を低くすれば、こんなに美人さんなんです。

ツボスミレよりさらに目立たない花をつけるのは、ミネカエデ。秋には艶やかな紅葉で主役となるミネカエデも花期に注目されることは稀です。よくよく近寄ってみると面白い花ですよ。

続いては派手目の花。今年初確認となるウコンウツギです。蕾から開いたばかりの瑞々しい花は、これから7月までが見頃になりそうです。


北海道では珍しくもありませんが、エンレイソウとオオバナノエンレイソウ。黒と白を一緒にどうぞ。エンレイソウもそろそろ終わる時季かもしれません。

雛鳥の受難

樹林帯でよく目にするエゾライチョウ。本州のライチョウより一回り小さく、夏冬で換毛しないのが特徴です。いまちょうど子育ての時季のようで、小さな雛鳥を5~6羽連れて歩いている姿をよく目にします。

人間が近づくと、親鳥が人間の目を惹きつけている間に、雛たちは一斉にピヨピヨ小さな羽をばたつかせて飛んでいきます。見事な連係プレーです。でも、それがうまくいかないと・・・

たった一羽逃げ遅れてしまった雛鳥が、手を伸ばせば届く距離の枝先でプルプル震えています。地面から水平方向に飛んでいけば逃げられたものを、垂直方向に飛んでしまったものだから、もうまさに顔の高さになるわけです。時折、身を隠すかのように首をすくめる仕草が胸を打ちます。

一方、親鳥は何をしているかというと・・・。やや離れた木の枝に止まって思案顔。ジッとこちらを睨んでみたりするものの、枝の上をウロウロするだけで何をすればよいかわからない様子。焦る気持ちはよくわかりますが、イジワルして敢えて立ち去らず、この親子がどうするのか観察することにしました。この状況を打開するのに、ライチョウ親子はどうするのでしょう。

はたして。2~3分経ったころ、不意に雛鳥が親鳥の方向に飛び立っていきました。ぴよぴよぴよ。さっきまであんなに震えていたのに、きっとありったけの力を振り絞って行ったに違いありません。親鳥が助けてくれない以上、自分の力で生き延びていかなければならないと、身をもって知ったことでしょう。本当の天敵に襲われた際には、ぜひ今回の経験を活かして欲しいものです。

2008-06-13

東大雪のお花さん

石狩岳・ニペソツ山では今年初めて見たお花も含めて、いろいろ咲きそろっていました。じゃんじゃん紹介しちゃいましょう。