2012-06-30

見える縦割り行政

国立公園の管理(というより、この国のあらゆる物事)に関して最大のネックになっているのが、雑誌『山と渓谷』五月号の拙文でも触れた「縦割り行政」だが、この度、環境省と北海道とのコラボレーション?により、旭岳温泉公共駐車場ちかくに、「見える縦割り行政」が整備された。

 いつものとおりロープウェイ裏の登山口から入山する。

 いつ崩落するかわからないスノーブリッジのような危なっかしい木道を慎重に歩いていくと、

 突然目の前に現れるのは、しっかりと整備された真新しい木道。

 これは環境省が、湿原の探勝用にあらたに設置した木道だ。公共駐車場から直接ロープウェイ裏の湿原にアクセスできる。

そして、交差する登山道には、腐朽した木道がさらに延びている。……という具合だ。
 腐朽した危ない木道は北海道が管理(放棄?)したもの。事情を知らない利用者には、なぜ新品の木道(環境省)と、ボロボロの木道(北海道)とが同じ場所にあるのか良くわからないだろう。お役所的にはどこが管理しているのかは重要かもしれないが、利用者にとってはどうでも良い問題だ。なんとかならないものだろうか?

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