2005-09-29

ダブルヘッダー

10月以降の追加プログラムを組むべく、西クマネシリ岳へと下見に行ってきました。三国峠からほど近い大雪山の展望台として名高いの山です。登山口から山頂までは距離もそう長くはなく、標高差もあまりないため、隣のピリベツ岳とあわせて午前中にちょいちょいと登り終えてきました。快晴微風、当然展望もよく、できることなら山頂でずうーっと昼寝や読書でもしたくなってしまいます。でも、今日は心を鬼にして下山しました。なぜなら、午後はニセイカウシペも下見したかったから。

つまり、いろいろ立て込んでいて、予定もぎっしりで、どうしても今日下見を二つ終えておかなければならなかったのです。やれやれ。

まあ、そんなわけで、西クマネシリ岳の登山口でしばし休憩した後、一路ニセイの登山口を目指しました。

ニセイ登山口到着は2時50分。予定より遅い・・・。出発3時の日没が5時半として行動可能時間は余裕を見てほぼ2時間。ちょっと苦しいけど、走ればなんとか行けるかもしれない。で、カメラとGPSとストックだけ持って走り出しました(こういうのを無謀登山と言います。よい子のみんなは真似しないように。よいおじさまおばさまも真似しないで)。

約50分でなんとか見晴台まで行き着きましたが、えらく空腹になってきました。そういえば、今日は朝からまともに食事していません。昼も適当にちょこちょこ食べただけですし。ここまで来れば山頂までもうすぐなのですが、ハンガーノックも怖いので、登頂断念。勇気ある撤退というヤツです。下りはどこかヘロヘロしながら、行きより時間がかかっておりてきました。

縦走以外で一日二座登るのは初めてのこと。収穫はと言うと・・・

午前と午後で、同じ山を違う角度から見られるのでした。これは西クマネシリ岳からの表大雪。三国峠越しにまず一枚。

こちらはニセイカウシペから。峡谷を隔てて愛別岳から凌雲岳までをパチリ。

ここまでしたなら、いっそ夜は扇沼山でも登っておけば良かったかもしれません。一日表大雪完全包囲なんて。

2005-09-28

14分の10

今日は紅葉以外の話題を。

9月19日(祝)からずうっと毎日休み無く山に登り続けています。今日で10日目。10月2日まで予定が入っていますので、最終的には14日連続となるわけです。なかなか忙しい毎日を過ごしています。

仕事をしているときが一番楽しいので、休み無く働けるのは嬉しい限りなのですが、そうはいってもやはり疲れはたまってしまいます。特に、眠気におそわれてどうにもなりません。今日も運転中、いきなり今までにないほどの睡魔に襲われて、もうすぐに車を停めました。いつもなら停車するかしないか考える余裕くらいはあります。でも、今日の眠気はそんな暇を与えてくれませんでした。すいこまれそう、という言葉がぴったり。で、車を停めて目を閉じて、気がつくとすっかり一時間が経過していたのです。熟睡でした。

毎日もう少し睡眠時間を取れるといいのでしょうが、なかなかそうもいきませんし。朝は3時半~5時くらいに起床、お山へ出かけて、帰宅は6時~8時。風呂飯の後、事務仕事が待っているので、結局就寝は11時くらいになります。むう。これじゃあ眠くなるはずだ。

10月3日は山へは行かず事務所で仕事をする予定です。9時から始めるとして、7時くらいまで眠れるかな?7時だなんて、ずいぶんゆっくり起きれること。あと4日、がんばりますか。

2005-09-27

最後の紅葉情報・武華山

三連休も終わり、高山帯の紅葉も落ち着いてきたので、紅葉情報も今日でおしまいにします。最後の紅葉情報は武華山。石北峠の北見側にあるこの山の標高は1759m。先々日の平山と同程度なので、ここも今、紅葉が期待できます。

早速、ミネカエデとオガラバナの二重奏。黄色とオレンジが陽光を透かし、登山道を明るく染めていました。奥には赤くなり始めたナナカマドも。

こちらも見事。ありったけの色があふれているような。ダケカンバの黄色がまぶしいくらいです。

登山口付近はまだまだ元気な緑の葉が茂っていますが、標高1500mくらいから上に登ると紅葉が見頃となっています。武華山は、短時間で登れる高山帯あり展望よしの好山なのですが、その割に登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめます。おすすめですよ。

最近はずっと紅葉のことばかり書いてきたので、それまでいったい何を書いていたのかすっかり忘れてしまいました。明日から何を書こうか?

2005-09-26

紅葉情報・姿見の池~裾合平

三連休が終わっても人出が衰えない旭岳。今日も駐車場は満車、ロープウェイは増便続き、散策路は人の列と、ずいぶんにぎわっていました。

姿見駅から第一展望台までの行列。今年の夏は静かな、静かすぎる姿見だったので、たまにはにぎやかなのもいいものです。

駅から見下ろす御田の原。

徐々にダケカンバが黄色く色づいてきました。赤に黄色が加わると華やかさがぐんとあがります。

姿見から裾合平の間ではチングルマの紅葉が見頃を迎えています。

綿毛の白が紅葉の赤に浮かび、そちこちにキバナシャクナゲの緑が残ります。

姿見の池散策路でいま最も色づいているのは、石室から下の斜面です。



最後に裾合平の紅葉。

当麻岳斜面はだいぶん色が抜けてきましたが、その分登山道を横切る沢沿いのナナカマドが鮮やかになってきました。今まさに見頃真っ盛りですよ。

2005-09-25

紅葉情報・平山

三連休も今日で終わり。高山帯の紅葉も落ち着いてきたようです。代わって元気なのが樹林帯。標高1600mより低いあたりの木々がよく色づいてきています。

今日は北大雪の展望の山、平山に行ってきました。この時期行くのは初めてだったこともあり、紅葉にはほとんど期待していなかったのですが、いや、見事なものでした。

まずは第一雪渓のきつい登りのあたりから。

広い斜面に点在するナナカマドがやさしい赤を出しています。

他の山と比べて目立つのがダケカンバの色づき。

まだ全ての葉が色変わりしたわけではありませんが、黄葉は確実に広がってきています。白い樹皮が赤や黄色に映えること。

平山山頂から見下ろす斜面には思わず声を上げてしまいます。

ニセイカウシペ方面が特にきれいです。この写真だと肉眼で見たときの驚きが伝わらないかもしれません。やっぱり、常に一眼レフを持ち歩くべきなのでしょうか。

お天気にも恵まれ、登山者もそう多くありませんし、のんびりゆったり紅葉見物をしてきました。



平山やニセイカウシペなど北大雪の山は表大雪を眺めるよい展望台でもあります。

愛別岳から赤岳までが一望の下。特に黒岳の斜面が真っ赤に染まっていました。そういえば、今年の秋はまだ黒岳に行っていないのでした。仕事で行く予定はないし、休みもないし。近くで見てもきっときれいでしょうね。

平山の紅葉を全体的に見ると、すすみ具合は8分くらいでしょう。いままさに赤くならんとするナナカマドもありましたし、ダケカンバももう少し色づくはず。今週半ば~週末あたりが最盛期?

2005-09-24

紅葉(+渋滞)情報・姿見の池

たまにとんでもない忘れ物をすることがあり、我ながら驚くことがあります。

昨日は高原沼ツアーを行ってきましたが、なんと水筒を忘れてしまいました。幸い往復3時間くらいの短い行程ですし、もともと水をそう飲まないほうである上、涼しくなってきてさらに水分をとらなくなっているので、不都合は感じませんでした。とはいえ、水を持たずにいることに不安を感じながらのツアーとなりました。

で、今日はなんとなんとカメラを忘れてしまいました。写真がないと紅葉情報だって味気ないものになるっていうのに・・・。二日連続でなんとも間抜けなことです。そんなわけで今日は同行者に撮ってもらった写真を使っています。

三連休の中日で、かつ天気予報も良かった今日、旭岳温泉周辺は予想通り大混雑に見舞われました。

ロープウェイ山麓駅前の有料駐車場は終始満車状態が続いていました。

駐車場に続く温泉街の道もごらんの通り。

第二駐車場が特設されたにもかかわらず、入りきらない車が温泉街を外れたあたりまで長い列を作っていたそうです。ただ、係の方による誘導や役場の方々からの混雑情報の提供などにより、例年よりスムーズに車が流れていたように思います。


姿見の池周辺の紅葉は全体的に見るとピークを越えて下りつつある、という感じです。部分々々では、たとえば姿見駅前などはこれから最盛期を迎えそうな感じです。また、ロープウェイから見下ろす御田の原などもいいですね。今日も満員の乗客の方々から歓声があがっていました。

来週末は姿見の池周辺よりもロープウェイ山麓駅に近い方が見頃になりそうです。

2005-09-23

2005-09-22

紅葉情報・高原沼

大雪山の紅葉と言えば絶対にはずせない高原沼。気になる現在の状況は?

・・・おそーい!遅すぎる!いったいどうしたんだ、と言うくらい遅いのです。
どのくらい遅いかを、過去の写真と比べてみましょう。いずれも9月21日前後で揃えました。


2005年9月22日(今日)の滝見沼



2004年9月20日の滝見沼



2003年9月21日の滝見沼

その差は歴然です。昨年・一昨年はほとんど最盛期なのにもかかわらず、今年はまだようやく色づき始めたかな?という程度にすぎません。

次のお題はエゾ沼。今日のエゾ沼はこんな感じでした。


2005年9月22日(今日)のエゾ沼

やはり、ようやく紅葉が始まったところです。
一方、二年前は1週間前の9月15日に既にここまで色づいていました。


2003年9月15日のエゾ沼

比べると遅さがよくわかります。

遅いと言えば、こんなものもまだ残っていました。

残雪です。もう初冠雪が記録されたというのに、こんなところでこんなに広く雪が残っているなんて。オドロキです。オドロキついでに、

雪渓脇では、なんと春の花ウコンウツギが咲いていました。満開のウコンウツギ越しに見る紅葉。どうも季節感を狂わせてくれる光景です。

雪解けの遅さのためか、この時期たいてい干上がっているはずの空沼も水をたたえていました。

聞くところによると、今年は一度も沼が空にならなかったとか。『空』沼の名前は返上しないとなりませんね。

紅葉が遅い遅いと言いましたが、では全く見頃ではないかというと、そんなことはありません。きれいな場所ももちろんあります。

緑岳です。高原沼巡りコースの各所から見えるシンボル的存在の緑岳。斜面が赤と黄に染まっています。おまけに雪も色を加え、なかなかのものです。特に高原沼越しに見る緑岳はやけにきれいでした。

2005-09-21

紅葉(+初冠雪)情報・当麻乗越

いよいよやってきました初冠雪。取材用のものであろうヘリコプターが裾合平の上空をぐるんぐるん飛び回っていたので、夕方のニュースで取り上げられているんでしょうね。あと明日の朝刊にも。そんなわけで今日は初冠雪記念に写真多めで。

朝5時半、旭岳温泉に着いた時には雲が立ちこめていましたが、6時の始発ロープウェイに乗る頃にはごらんの通りの真っ白な旭岳が現れました。これはロープウェイ乗り場からの写真です。乗客のみんなで思わず歓声とため息。



姿見駅の外は、思ったよりも積雪がありました。白く覆われた登山道を、雪についた動物の足跡をたどりながら裾合平方面に向かいます。今シーズン日本で一番早く雪を踏んだことになるのかもしれません。

鏡池をこえたあたりから積雪が深くなります。ハイマツが綿帽子をかぶってもこもこになっていました。奥には北鎮岳。

当麻岳の斜面の紅葉はすっかり隠されてしまいました。赤いナナカマドが雪に覆われているのが遠目でもわかります。それに比べ、裾合分岐から西側の平らな部分はあまり雪がついていません。

裾合分岐から当麻乗越方面に向かう途中、ふと登山道脇の水たまりに目をやると、こんなすごいものが映っていました。



思わず顔を上げると・・・うわあ。

上冠雪下紅葉之図。しかも青空。こんな写真、撮りたくてもなかなか撮れるものではありません。実際今日も、朝早くは斜面一面が雪に覆われていて紅葉は見えず、午後になるとすぐガスがかかってきたので、この状態だったのはほんの数時間しかありませんでした。その数時間にたまたま付近に居合わせたというのは僥倖という他ありません。普段の行いのおかげでしょうか。

ピウケナイを渡り、斜面をトラバースしながら振り返ると、紅葉を従えた旭岳が銀色に輝いていました。向く方向向く方向、歩を進めるたびごとに、少しずつ違う景色を全て写真に収めたい衝動にかられます。



ピウケナイを挟んでロープウェイ方向。空の青色が映る沼は、紅葉の良いアクセントになります。



当麻乗越から沼ノ平方面。二日前に来たときから、そう違っていない印象です。



当麻乗越までは良い天気に恵まれましたが、姿見駅までの帰り道はすっかりガスがかかり、時折雨も降り、おまけに足下はぬかるみ、大変でした。姿見駅に着く頃には、先が見えないこんなガスの中でした。

とはいえ、見るものは見たし、撮るものは撮ったし、帰り道くらい多少どうこうなっても気にしない。

しばらく雨が降っていたようですが、5時ころまた雲が無くなってきました。グランドホテル大雪の駐車スペースからの写真。

旭岳に積もった雪も少しとけて縞模様になり、そこに夕日の柔らかい光が当たるのも、なかなかのものです。

裾合平~当麻乗越の紅葉はほぼ最盛期と言っていいでしょう。今回の雪が悪影響を及ぼさなければ、数日はきれいに見ることができるでしょう。

2005-09-20

紅葉情報・姿見の池

紅葉情報を載せるようになってからかれこれ10日以上が経ちます。最初のうちは紅葉といえどもまだ夏の名残といったものでしたが、最近はいよいよ冬の気配を感じさせるようになってきました。とりあえず、今日の気温をどうぞ。

姿見駅・8時・1.5度。ですって。氷点下も間近です。で、今日は旭岳山頂に登ってきました。標高1600mの姿見駅でこうですから、そこより700mほど高い旭岳では、当然、

こんなふうになってます。朝降ったものでしょうか、雪があちらこちらに解け残っており、ロープにはびっしり着氷していました。気がつけば今年ももうこんな季節ですか・・・。つい先日山開きだったような気がするのに。

姿見の池周辺の紅葉は、見頃~やや過ぎたくらいでしょうか。

姿見駅前のナナカマドははこんなに色づきました。全体的にきれい目に色づいています。

でも中にはもうすっかり葉を落としたものもあり。姿見の池に関しては、今週末の三連休にはちょっと遅いか?というような感じです。ロープウェイから見下ろすあたりなどはこれから徐々によくなっていくところです。標高の低い場所に主役が交代していくのですね。

2005-09-19

紅葉情報・沼の平~当麻乗越

そろそろ紅葉も最盛期に近づきつつあります。

さて、5日ぶりの沼の平~当麻乗越。これから色づこうかというナナカマドと、もうすっかりできあがったナナカマドがきれいに並んでいます。このすぐ脇を登山道が通り、ここを歩いていけるのです。この時期人気のコースであることが頷けます。

当麻乗越からの眺め。やはり5日前より紅葉の面積が広がっています。

同じく当麻乗越から。沼の平の標高まで紅葉前線が駆け下りてきたようです。赤色が沼のすぐそばまで迫っています。

沼の平から当麻乗越までの斜面。赤と緑の対比が美しいし、何より面積的なバランスが絶妙。赤だけではどぎついし、緑だけでは紅葉でも何でもない。

でも、このコースにはご用心。

雨の次の日は、こんな登山道だらけになってしまいます。最初のうちは泥をつけないよう必死で避けるのですが、あまりの泥道の長さと多さに、避けて歩くのがばかばかしくなってきます。

で、その結果がこれ。

途中から泥に入るのが楽しくなっちゃって。あえてズブズブ埋もれてきました。

泥道がイヤな人も好きな人も、このコースを歩くときにはこんな靴になることを覚悟してくださいね。

2005-09-17

紅葉情報・扇沼山

一週間ぶりの扇沼山はやはり紅葉がぐっと進んでいました。

まずは、扇沼山に至る登り斜面から旭岳。いつもと違う角度で見ると、見知った山も新鮮に感じます。

続いて硫黄沼。沼端のナナカマドが色づきました。最盛期にはもうちょっとという感じ。

カブト岩の斜面もなかなかよく色づきました。でも、まだナナカマドの赤よりウラシマツツジの赤のほうが目立ちます。ナナカマドもしっかりがんばって!

2005-09-15

紅葉情報・姿見の池

朝夕のNHKのニュースで旭岳の紅葉が紹介され、旅番組の取材が来ていたこの日。姿見の池周辺の紅葉はかなり見頃に近づいてきてますよ。テレビの人はさすがに旬の匂いに敏感なものだと感心することしきり。

一番紅葉がキレイなのはロープウェイ姿見駅の直下。色づいたナナカマドの密度が高く、あでやかな感じがします。

姿見平から十勝連峰方面。見事な秋晴れの一日。昨日の雨が空気中のチリやホコリを流し去ってくれたため、抜けるような青空になりました。浮かぶ白雲も気持ちがよさそう。

雲一つ無い青空にそびえる旭岳。こんな旭岳は年に何回も見られません。噴気も今日はちょっと控えめ。

ナナカマドの赤・空の青・雲の白。すばらしい調和です。いま、色づきかけているナナカマドが全部真っ赤に染まったなら、今年はとてもよい紅葉になりそうです。三連休はあまりお天気がよろしくないようですが、紅葉はちょうど見頃になっているかもしれませんね。