2006-05-30

穴の中からこんにちは

しょっちゅう山に入っていると、特に狙っているわけでもないのに、いい場面に出会うことがあります。今までで印象に残っているのは、足の下まで走ってきたナキウサギと手を伸ばせばとどくところまでやってきたギンザンマシコです。

週末の三頭山でもかわいいヤツに会いました。
木のうろから顔をのぞかせているシマリスさん。テケテケテケと登山道を走っていったかと思うと、斜めに幹をのばした木に飛び乗りかけ上がり、一目散に穴に逃げ込んでいきました。で、そっと私たちのほうをうかがっていたんです。「あ、人間が来た」とでも言うかのように。その姿、リスからすれば遊びではないのでしょうが、私たちが見ると可愛いことこの上ありません。顔を出しては隠れ、隠れては顔を出し。

人間に餌をねだる人慣れリスより、やっぱり純野生のリスのほうが好ましいと再認識しました。

2006-05-29

夏山シーズン本格始動

27日・28日の週末から、雪解けの早い低山を狙って山楽舎BEARオリジナルプログラムが始まりました。これからはほぼ毎日、どこかしらの山へ行くことになります。

夏と冬の一番の違いは起床時間。なんせ夏は朝が早くなります。ちなみに27日は5時起床、28日は3時30分起床でした。3時30分ってどんな世界かご存じですか?東の空の山際から太陽が出ようかという、もう明るくなりかけの時間。夏至までもう1ヶ月を切っていますから、日の出も早くなるというものです。

で、起きる時間が早くなるということは寝る時間も早くなるということ。8時くらいになると目がしぱしぱしてきて、10時にはもう既に深夜。こんな調子で毎日を過ごすと、イヤでも早寝早起きの健康優良児になれます。

パソコンいじる時間も少なくなって、目にも優しい。電気代も節約されて、家計にも環境にも優しい。毎日山を歩いて体も強くなる。良いことずくめの夏山シーズン。一般の人の生活リズムとは確実にずれてしまうのが難点ですが。

2006-05-26

上級救命講習会

東川の消防署で催された救命講習会に参加してきました。2年前に「普通」救命講習を修了していますので、今回は「上級」救命講習となります。

全8時間の講習では、実技を交えながら様々な応急処置について学びます。

私の世代ですと、こういう姿を見たら「ジャミラ」と言いたくなりますが、これはふざけているわけでは決してありません。首を怪我したときの固定法の一例です。毛布など身近にあるものをいかに利用するか。こういう工夫が大事なんですね。

AED(自動体外式除細動機)を用いた心肺蘇生法実演。2年前の講習時にはAEDはまだ採用されていなかったので、今日が初対面です。心臓に電気ショックを与えて、心拍を正常にする機械だそうで、最近スーパーや学校などに常備されていることも多いとのこと。

心肺蘇生法の練習台、上半身のみの彼のお腹には、こんな各種計器が隠されていました。押す力・角度、吹き込む息の量などが計測できるのです。これで練習して感覚をつかむのですね。

講習に疲れたら、窓の外を眺める・・・。家々の屋根の上に旭岳。なんて贅沢な窓外風景。こんな職場だったら仕事もはかどるし、こんな学校だったら勉強もはかどったろうに。

終了後もらったのがこのカード。「上級」です。とは言っても、まだ機械を相手にしたことしかありません。実際に心肺蘇生法が必要な現場にいて、今日の講習内容を役立てることができるのでしょうか?まだまだ精進が必要です。

2006-05-25

今日の旅

然別湖畔、白雲山-天望山まで下見に行ってきました。東川からは片道155km、所要3時間弱。これはもはや旅ですねえ。天気も良かったので、道すがら大雪山各所の写真を撮りながら、のんびりドライブ。

まずは東川町キトウシ山の麓から。水の張った田んぼに表大雪が映っています。逆さ大雪山です。

ちょっと角度を変えて、当麻町から。微妙に前景が異なるだけですが、やはり我が東川から見た方が美しいような・・・

ずいーっと走って、はるか三国峠からぱちぱちり。ニペソツ山と

クマネシリ山。山麓に新緑、山頂に残雪。今時期見る山は何ともいえず綺麗です。

さらに走ってようやく然別湖着。長距離お疲れ様。白雲山登山口から見る然別湖はいつ見ても心落ち着きます。手前の赤い船着場(?)がまた良い味出してて。

白雲山山頂から、然別湖の向こうにウペペサンケ山。然別湖の入りくんだ形がよくわかります。

帰りがけ、高原温泉へ向かう林道入口付近から。緑岳~小泉岳~赤岳あたり。東川から見る大雪山の真裏ということになるでしょうか。

往復6時間ドライブ、山を歩いたのは4時間・・・でした。

携帯が使えるようになった

層雲峡から三国峠を目指し、国道39号から分かれて国道273号に入ってすぐ、大雪湖の側に「大雪防災ステーション」があります。銀泉台や高原温泉で仕事があるときには、ツアーバスとの待ち合わせに利用する場所です。

トイレも駐車場もあり非常に便利なこの防災ステーションですが、唯一困るのが携帯電話が使えないこと。圏外なのです。団体ツアーの仕事だと、添乗員さんとのやりとりが自然と頻繁になるものです。でも、ここで待ち合わせするときは、前日の夜が連絡する最後のチャンス。当日防災ステーションに着いてしまったら、何があっても伝達の手段はありません。一昔前はこんな状況も当たり前だったのでしょうが、携帯がこれだけ普及してしまうと、もはや元にはもどれません。なんとかならないものか、と待ち合わせの度に考えていました。

そ・う・し・た・ら。

今日、防災ステーションの前を通ったとき、何気なく携帯の表示を見てみると、なんとアンテナが3本立っているではありませんか。おおー。これは大雪山のガイドたちにとって朗報以外のなにものでもありません。感動です。ありがとうau!(ウィルコムは間違いなく×として、ドコモやボーダフォンがどうなっているかは不明。)

実際にここで携帯を使う機会は年に一度あるかないかくらいなんですけどね。まあ、安心感があるということで。

2006-05-24

残雪と新緑とお花と雲と

二日連続の雨で延び延びになっていた下見に行ってきました。目的地は幌加内町、三頭山。一等三角点の眺望の山です。

5合目まで車で行けるという雨煙別コースを利用する予定でしたが、まだ林道上に雪が残っていて車で走るのは無理でした。急遽政和コースに変更。所要時間が2時間増しになってしまいました。

登山口から3合目までは花を眺めながらゆるい尾根を登ります。カタクリやエゾイチゲなどおなじみの花が登山道を飾っていました。ツバメオモトも咲きはじめていました。

3合目から4合目にかけての斜面はかなり雪が残っており、夏道を探すのに苦労します。でも、新緑がその残雪に映えること。

4合目から7合目までしばらくは標高差の少ない尾根歩きです。ほぼ夏道をたどれます。7合目までくると山頂部がきれいに見えてきます。

ゆるい雪に靴を蹴り入れながら高度を稼いで、ようやく山頂到着。山頂にはまったく雪がありません。

三頭山は、標高1000mちょっと。決して高い山ではありませんが見晴らしは抜群で、表大雪から十勝連峰から天塩から暑寒別から、360度ぐるっと見渡せます。さすがは一等三角点の山。今日は綿雲がきれいでした。

2006-05-22

今年の花は遅かった

こんな感じで最高の天気に恵まれたアポイ遠征。6時間ものドライブの末に雨だと、さすがに悲しいものがありますから。晴れてくれて良かった・・・。

ところが、肝心のお花が今年は遅いとか。なんでも5月に入ってからも山頂に雪が降ったくらい気温が低かったそうで。一日中ヒダカソウのお守りをされている監視員の方によると、去年より1週間ほど遅れているとのこと。五合目以降で目立った花は、アポイタチツボスミレ・サマニユキワリ・アポイアズマギク・ヒダカイワザクラくらいでしょうか。

お目当てのヒダカソウは、去年と同じいつもの場所に去年より寂しく一輪だけ咲いていました。登山道からやや離れた場所に咲いていますから、多くの登山者が入れ替わり立ち替わり、その一輪を眺め撮りしていきます。盗掘で採りつくされたヒダカソウは、いまや全生息域で190株くらいしかないといいます。この可憐な花を見るとき、私たち登山者はその数が示す意味を考える必要があるでしょう。

ともあれ。大雪山がまだ雪の中にあるこの時期に、アポイでは雪のない登山道を歩くことができて、何種類もの花を見ることができます。往復12時間、はるばるアポイまできた甲斐はありました。

2006-05-21

た・ただいま・・・

7時間山を歩いたのちに6時間車を運転してアポイ岳から帰ってきました。さすがに疲れた・・・。

今日のアポイは雲一つない快晴。地元の子供たちの登山会も催されていたため、山中は大混雑でした。詳細は明日ということにして、とりあえず混み合う馬の背の図。


ではおやすみなさい。

2006-05-20

4時半起床・5時半発

今日明日の2日間はアポイ岳で久々の夏山のお仕事。この時間に起きると、また忙しい季節が来たのだと嬉しくなります。

では、大雪とは違うたくさんの花が待つ遠いアポイへ、行ってきまーす。

2006-05-19

この時期のこの時間だけ

東川町はキトウシ森林公園から見る夕焼け。沈み行く太陽は、空だけではなく、一面に広がる水田をも照らし、あたりを薄桃色に染めていきます。水が張られる前でもなく田植えが終わった後でもない、その間のごく短い期間にだけ見ることができる夕景です。

身近に田んぼが無い環境で育ってきた私の目に、この景色はとても魅力的に映ります。日没前の1時間は刻々と変わる色調を楽しみながら、あっという間に過ぎていきました。

2006-05-18

夏山始めは花盛り

来週末からいよいよ夏山ツアーが始まります。といっても、大雪の山々はまだ雪の中。まずは周辺の低山を歩くことになります。今日はその下見として、増毛山地の南端にある黄金山まで行ってきました。
今日も朝から太陽が降り注ぎ、半袖でも暑いくらいです。黄金山登山口は標高190mなので、山といっても全然涼しくはなりません。

コースは前半の沢沿い・中盤のトラバース・後半の直登に区分されます。今時期注意が必要なのは中盤部分の雪です。まだかなりの雪が残っており、登山道はところどころしか出ていません。また、テープ等の目印もほとんどつけられていません。夏に一度でも来たことがあれば迷うことは無いと思いますが、初めての方は要注意です。それさえ注意すれば、お花を楽しめる最高のコースでした。

沢沿いには当然リュウキンカが咲いていますし、雪解けが早かった斜面にはカタクリが咲いています。

他にもエゾイチゲや、(たぶん)エゾオオサクラソウなどがあり、季節がすすみつつあることを感じさせてくれます。

さらには、みんな大好きシラネアオイも沢山咲いていましたよ。

春の早い時期にしか見られませんが、サンカヨウも清楚で可憐な花ですね。

他にも、フイリミヤマスミレやエゾノイワハタザオやコキンバイもあり、百花繚乱とまではいきませんが、久しぶりに沢山のあでやかな花を見て心うきうきでした。

快晴無風の黄金山山頂、11時。
気温:23.6℃
風速:0.4m/s
半袖でただ座っていても暑いくらい。ほとんど夏ですね。

そろそろ夏山モードへ切り替える時期です。皆さん準備はいいですか?

2006-05-17

大雪山自然観察ガイド

ふらっと本屋に立ち寄ったら、大雪山自然観察ガイドなる本が棚にならんでいました。
買ってきてざっと読んだところ、10年ほど前に出た大雪山自然ハンドブックにきれいな写真と図を載せて読みやすくした、という感じです。著者名に見覚えがあります・・・。以前、北海道新聞社が「大雪山の自然」全3巻を出版しましたが、その著者のお一人ですね。

「大雪山の自然」といえば、1冊13000円もするくせに途中で企画が投げ出されたことで悪名が高い本です。第2巻第3巻を出版したところで、なぜか第1巻は出されないまま、以降の出版は中止されました。どういう経緯かはわかりませんが、内容は良かっただけに残念なことです。

そんなわけで、この著者名を見るとちょっと過敏に反応してしまいますが、大雪山自然観察ガイド自体は、地形や植物・動物・登山コースなど、あらゆる分野が扱われており、写真も図もきれいで、大雪山のことを知らない方が最初に手にする本としてはおすすめですよ。

2006-05-15

梅は咲いたか桜はまだかいな

ずっと当たり前だと思っていたことが、実はそうでもなかったりして、愕然とすることがあります。たとえば、梅と桜。春になって暖かくなるとゴールデンウィークくらいに一緒に咲くものだと思っていましたが、本州では違うようで。聞きかじったところによると、3月頃(?)梅が咲いて、4月頃(?)桜が咲くんですって?3月に花が咲くという時点でまず驚きです。こんな風に、揃って仲良く咲いてこそ、と思うんですけどねえ。華やかでいいですよねえ。

2006-05-13

赤い夕陽が光って落ちる!街を照らせと輝き叫ぶ!

安定して天気のいい今日この頃。昨日も旭川は朝から晩まで一日良い天気でした。いつも東側の大雪山の写真ばかり撮っているので,たまには西側の街中を写しましょう。

太陽が沈む直前の一瞬,街中を真っ赤に照らしていきました。見慣れたいつもの街並みが切絵のような風景に一変し,どこか幻想的な世界に迷い込んだような。きれいなきれいな夕焼けでした。

2006-05-12

桜前線に突破される

昨日は札幌に行ってまして。やはり東川・旭川よりも季節の進むのが若干早いようです。新緑が目立っていましたし、なによりも桜の花が華やかでした。

開花宣言が出された5月8日から3日しか経っていませんが、あたたかい日が続いたためかすっかり見頃のお花見日和。所用で北大に行ったので、ついでに構内の桜見物を。

北大は特に桜の名所というわけでもないのですが、歴史的建築物はあるし緑も多いし、なかなか絵になる場所です。こちらは築100年近くの古河記念講堂を背景にした桜。白壁に薄紅色がきれいです。ちょうどお昼時、左手にお花見をしている学生さんたちがいました。風流ですね。

構内を流れる「サクシュコトニ川」に桜の花びらがゆらゆらり。和歌でも詠みたくなるような。

もう一枚は百年記念会館食堂脇の池の端で。食堂は池の方向が一面大きな窓になっていますから、今ならこの桜を眺めながらランチを食せますよ。

すっかり春めいた札幌。さて、旭岳ロープウェイの駐車場のそばに咲く、標高1100mの桜はいったいいつ見頃になるでしょう?

2006-05-11

燃え尽きたぜ・・・真っ黒にな・・・

ありがたいことにGW中は好天続きで、山楽舎BEARのツアーも一日を除いてすべて青空の下で催行することができました。あたたかな陽射しを浴びてさわやかな風をうけて・・・。暑くもなく寒くもなく・・・。GWは山を楽しむには最高の季節なのかもしれません。

そしてその降り注ぐ陽光のおかげで、真っ黒に(というよりはむしろドス黒く?)焼けました。日焼けしました。顔と首と二の腕と手の甲が真っ黒です。腕時計で隠れている部分と焼けた部分の白黒対比を見ていると、今年もよく焼けたなあと思ってしまいます。

ここで日焼けの原因・紫外線一口メモ

・夏は冬に比べて、約5倍の紫外線が届く
・空気の澄んだところではよく届く
・標高の高いところほどよく届く
・雪は約85%もの紫外線を反射する

つまり、地表に雪が残り、夏に向けて紫外線が強くなるこの時期、空気の澄んだ標高の高いところに行くというのは、焼ける要因を全て満たしていることになります。

私はもともと色白でお腹とか普段隠れている部分は真っ白なのですが、この時期の山はそんな美白クイーンをも真っ黒にしてしまうニクイやつです。みなさんも日焼けにはご注意あれ。

2006-05-10

もいっちょカタクリ

夕暮れ時キトウシに行く用事があったので、またカタクリを見ることができました。今度は夕暮れのカタクリをどうぞ。

キトウシは東川町を眺めるには絶好の場所。これから田んぼに水が張られると、夕陽に染まった空とそれを映す水がとてつもなくきれいな夕景を見せてくれます。

一面のカタクリの上に夕陽の陰影。朝陽の下で見るのとは色の加減が異なって面白いものです。

日向のカタクリ。

日陰のエンゴサク。白花もちらほら咲いていて、カタクリのピンク・エンゴサクの青・終わりかけのフクジュソウの黄色の中にアクセントを加えています。

カタクリの最盛期はそろそろ終わりかけですが、エンレイソウやニリンソウが次の出番を待っていました。もうすぐ桜も咲くでしょうし、キトウシはまだまだ花の山です。

2006-05-08

ようやくカタクリ

最近、体が夏山仕様になってきて、必要以上に早く目が覚めてしまいます。そんなわけで、昨日の早朝、山に出かける前にカタクリを見に行く余裕もありました。

かるーく車を走らせて向かう先はキトウシ森林公園。去年もご紹介しましたが、ここは隠れたカタクリの名所です。園内のゴーカートコースが一面カタクリに覆われる様はまさに圧巻。ちょうど斜面の向こう側から朝陽が射し、木々の間を明るく染めていました。エンゴサクも鮮やかな水色で華やかさを添えています。

早起きしての林内散策カタクリ見物。空気も凛としていて朝陽もさわやかでおすすめですよ。

2006-05-07

怒濤のGW

年に2回、楽しい嬉しい秀岳荘のセール期間がやってきました。4月29日から5月7日まで、ちょうどゴールデンウィークに合わせた開催です。いろいろ欲しい山道具があって、この日が来るのを待ちわびていたのです。やっほー。いつ行こうかな?予定はどうなっているかな?

4月29日(祝):ツアー
4月30日(日):ツアー
5月 1日(月):夏山ツアーの打ち合わせ
5月 2日(火):下見
5月 3日(祝):ツアー
5月 4日(祝):ツアー
5月 5日(祝):ツアー
5月 6日(土):ツアー
5月 7日(日):ツアー

・・・あれ?行く暇なくない?てゆうかもう今日で終わり?ぶっちゃけありえなーい!

失礼。おもわず日本語も乱れるほどうろたえてしまいました。いろいろ買いたいものあったのに・・・。9日間のうち1日も買い物に出られないほど忙しかったなんて。

いえ、忙しいこと自体は歓迎すべきことです。仕事大好き!でもあります。つまりむしろ秀岳荘よ、連休中だけではなくせめて前後に1日ずつセール期間を延ばしてください。お・ね・が・い。

そんなこと言ってる場合ではないか。これから行ってきます!

夕暮れ

昨日の続き。

ダム湖の写真を撮った後、せっかくだから日没までねばることにしました。桃色に染まる旭岳が見たくて。
日の入りは18時40分頃。思ったよりもずいぶん日が長くなっています。考えてみれば、夏至まで1ヶ月半くらいですものね。

帰り道、東川の田園風景。この時期の水が張られた田んぼはなんとも風情があるものです。

こんな景色がすぐに見られるのですから、東川は素敵な町です。

2006-05-06

ダム湖と旭岳

今日のツアーが思いがけずに早い時間に終わったので、青いお空に誘われてそそくさと写真撮影にでかけました。公約通り忠別ダムの湖面越しに見る旭岳の写真を撮ってきましたよ。

これは4月8日、ちょうど1ヶ月前の写真です。

そしてこちらが5月6日、今日の写真。

ほぼ完璧に同じ構図で写真を撮っていて、我がことながら感心します。

雪の有無も関わっているのでしょうが、水面のあるなしで景色の印象が大きく異なるものです。おそらく水量はまだ増えるはずです。もっと水がたまるともっと風景が変わるのでしょうか。これからも目が離せません。

2006-05-04

一番ヤチブキ

標高約600mの林道沿い。雪解け水が流れる小さな沢で、今年初めてヤチブキ(エゾノリュウキンカ)と出会いました。

どれよりも早く咲くこの花は、春の訪れを感じさせる花。広い湿原を埋めるほど咲くのもきれいですが、最初の数輪が健気に咲くのもいいものです。生命の力強さが伝わってくるようで。

2006-05-03

満身創痍

またしても!スノーシューが壊れてしまいました・・・。前回とは違う箇所で、より大事な部分が。

ほら、こんな風に靴を締めるストラップが切れちゃったんです。ちょっとほつれてるかな?とは思っていたのもつかの間、あっという間にキレイさっぱり切れたのです。確かに使用頻度は高いものの、そんなに激しい使い方している訳ではないと思うのですけどねえ。どうして何度も壊れるのでしょう?

ゴールデンウィーク中のことですから毎日ツアーで使います。新しいものを買いに行く暇も修理に出している暇もありません。となれば。自分の手で何とかしようじゃありませんか。


で、ちょいちょいと応急処置。連休中はなんとかこれでしのげるかな?スノーシューの修理を自分でするのももう慣れました。針金細工が得意になってしまいそうです。

2006-05-02

(旭川では)天国に一番近い山

旭川市で一番高い山はどこかご存じでしょうか?大雪山のどこか?いえいえ旭川市の境界内に大雪山は入っていません。嵐山?旭川市街のすぐ近くにありますが、さすがにあれでは低すぎです。では答えは?

標高1247.7m、旭川市の一番東に位置し上川町・東川町との境界をなす山。この山こそが旭川最高峰。地形図を見る限り名前は無いようですが、ピウケナイ山と呼ぶ人もいるようです。

今日はその旭川市最高峰に行ってきました。旭川21世紀の森を抜け、愛山渓に向かう林道をしばらく走ると3kmほどで除雪区間が終わっていました。もう少し先の旭川峠まで車で行けると非常に楽なのですが、まあいたしかたありません。

そんなわけでスタートからしばらくは林道歩きで、緩やかにうねうねと高度を稼いでいきます。

1時間30分ほど歩き、標高900m近くまで登ったところで林道をはずれ、いよいよ楽しい森歩きの始まりです。高度を稼ぐにつれ針葉樹が減っていき、ダケカンバの割合が増えます。高木の数も減り、広く明るい斜面を気持ちよく歩くことができます。

そして、標高が1150mを越えたあたりで、ついに。表大雪の山々とご対面!これだけの景色を見られれば、長い林道歩きの甲斐もあったというもの。感無量で背中が男泣きしています。

さすがにこの標高まで来るとこの時期でも木々に雪や氷がついています。太陽があたってきらきらと光るダケカンバに向かって最後の登りです。

そしてようやく山頂!絶景がどかーんと広がっています。前景が白いダケカンバというのがまたなんとも。今までいろいろな場所から見てきましたが、これだけ近くに大雪山を眺められる場所はそうはありません。最高の展望台です。恐るべし旭川最高峰。

今日は恥ずかしがり屋な旭岳。40分ほどねばりましたが、ついにその全貌を現してはくれませんでした。またすぐ明後日に行くし、そのときにはお顔を拝見させてもらいますよ。