で。スノーシューとビーコンはフランスから、雪の調査用具はアメリカから、それぞれ個人輸入しました。強烈な円高が進行中ですから、関税・消費税・送料含めてもはるかにお得にあがります。準備万端。これでいつ冬になっても大丈夫!?
上川神社の社殿から脇にそれると、そこは落ち葉が敷き詰められた遊歩道でした。さくさく小気味よい音を聞きながら、おや、どこからか甘い香りもしてきましたよ。
目に鮮やかな黄色い絨毯はイチョウの木。
ヤマモミジは真っ赤に燃え、黄色い葉との色の対比が贅沢な感じ。
そんなだから帰り道も混む混む。ほんの4km進むのにゆうに30分かかりました。旭川市内では朝夕でもこんな渋滞ありませんから、まさか登山口間近で渋滞に巻き込まれようとは夢にも思わないわけです。人が多いとこ、おっかいよー。
「頭隠して尻隠さず」という諺がありますが、まさに言葉通りの状態になっているこの動物。さて、いったい何でしょう?
ナキウサギちゃんでした。今度は尻隠して頭は丸見えになっています。岩の隙間に出たり入ったり忙しく動き回っているのは、冬の食料を一生懸命集めているからでしょうか。手を伸ばせば届きそうな距離にいるのに、私たちには一瞥もくれません。
とにかく激しく動き回るので、いつもは見られない姿も見ることができます。たとえば、足の裏とか。よく見ると可愛い足をしていますね。
お食事中、失礼!葉っぱを食べているところも撮らせてもらいました。モグモグモグ。
それは落ち葉の茶色。一口に“茶色”と言っても、よく見れば様々な濃淡があるもので。ぱっと目を惹くわけではありませんが、噛めば噛むほど味が出る色なのです。
ダケカンバもご覧の通り。黄金色に輝く黄葉も美しいものですが、こんな落ち着いた色もなかなか味があります。白い樹皮が樹冠に残った葉に寄り添い、白と茶の二色の世界を作り出しています。
真っ赤に燃えるナナカマドではなく、美味しそうなチョコレート色になったナナカマド。これだけ綺麗な茶色になるのは、実は結構難しいのかもしれません。
積雪で折れた木の枝などがきれいに除かれ、林道は問題なく通れる。登山口付近ではすでに雪が解けている。
急斜面に取り付くあたりから徐々に積雪が増えはじめる。
沼ノ原突端の木道に出る。木道上の積雪はくるぶし程度。
すでに先行者の足跡が……。ヒトとしては、積雪後一番乗りのようだ。
水深の浅い場所は凍り付いている。トムラウシ山頂部には雲がかかっている。
凍り付いた地溏にはふしぎな模様が……。
とどりついた大沼。水量は少ないが、積雪が解けかけていて、テントは張れそうにない。
待つこと15分にしてトムラウシが姿を現した。
帰り道では、石狩岳も姿を現す。
帰る頃にはすっかり上天気に……。名残は尽きない。ありがとう!トムラウシ。