夕張岳の代名詞とも言える吹き通し。ここでしか見られない高山植物が数々あります。
まずは吹き通し直前の湿地帯で。ムシトリスミレ。木道からやや離れて咲いていたので、この程度の大きさにしか撮れませんでした。
吹き通しでは、エゾミヤマクワガタが少し。
ナンブイヌナズナがたくさん。
そしてユウバリソウが砂礫地の中でがんばっています。ユウバリソウはそろそろ花期の終わりに近づいてきていたようです。もう少し早くゲートを開けて欲しい。これは登山者全ての願いでしょうね。
さすが土曜日とあって、人で賑わう登山口。いつも下見は平日に行っているので、こんなに人がいるととまどってしまいます。曇り空の中、出発。
途中ぱらぱらと雨が降ってきて、雨具を着ることになりましたが、すぐに天気は回復。天狗のコルを越えたところでトムラウシが見えました。このまま晴れてくれることを期待しましょう。
ところが、そうは上手くはいきません。歩いているうちにガスがもくもく。雨がぱらぱら。雨が土砂降りに変わりカミナリが鳴り出した瞬間、引き返すことにしました。頂上まであとわずかでしたが、カミナリには勝てません。
しばらくもどって天狗岳。雨はまだ降っているものの、山頂が見えるようになりました。ここから見るニペソツは本当、かっこいい形で眼前に迫ります。
さらにもどって前天狗。再び雨が上がり、青空が見えてきました。この後の下山中、雨は一度激しく降り、そして止みました。まったく変わりやすい天気です。
前天狗で久々にナキウサギとの再会。一生懸命何かを食べていました。雨模様の日でも活発に活動するのですね。
米を炊く佐久間。最高のご飯を提供すべく、水の量・火加減には人一倍気を遣います。
できあがり。この日の夕食は豚汁です。とてもおいしくいただきましたが、佐久間自身はご飯の炊きあがりにちょっとご不満な様子。 豚汁にも秘伝の味が隠されていました。秘伝なのでお伝えできないのが残念です。
明くる日の夕食は麻婆春雨。とてもおいしくいただきました。今回はご飯の出来に満足気なお顔。麻婆春雨にもとある秘伝があるようですが、これまた秘伝のためお伝えできないのが心残りです。
旭川から4時間30分のドライブの後に到着した稚内。利尻行きのフェリーに乗り込みます。
稚内港上空は青い空と白い綿雲。海も真っ青。潮の香りが鼻をくすぐります。この天気なら船から利尻山が見えるかな?
はい、見えました。雲を従えた利尻山の勇姿。明日はこの山に登ることになるのか・・・
利尻の港・鴛泊から今日の宿泊地となる北麓野営場までは、徒歩。普通はタクシーなりを使うと思いますが、徒歩。ちょっとした足慣らしですから、気合いを入れて歩きますよー。
と思ったら、通りかかった地元の宿の方が声をかけてくれました。おかげで車に乗って楽々野営場まで。マルゼンさん、ありがとうございます。
この時季、夕張側の林道ゲートはまだ解放されていないため、反対側の金山コースから登ることとしました。「長い・単調」と評判の高いあのコースです。
歩いてみると、実際長い!単調!変化の少ない樹林帯を延々と歩くことになります。さんざん歩いて小夕張岳に到着するも、まだ道半ば。夕張岳はまだ遠い。この後は再び樹林帯へ。
まるまる5時間歩き、ようやく到着した夕張岳山頂。疲れ果てた男の背中。
金山コースと大夕張コース との合流点は吹き通しのすぐそば。樹林帯へ向かう前に、ユウバリソウの様子を確かめましょう。
箸別コース登山口へ向かう林道。平坦な台地の上を山に向かって走ると、これからあの山に登ってやるぜ、という気分が高まってきます。
登山口から7合目までは変化の少ない林間歩き。でもひたすらがんばって登れば、7合目から先はほとんど別世界となります。花と景色が迎えてくれるのです。
目立っていた白い花はハクサンイチゲ。 呆れるくらいたくさん咲いていて目を楽しませてくれます。
今年初めて見ましたから、記念にぐっと寄ってみましょう。
暑い暑い一日で4合目くらいまではダクダクの汗が止まりませんでしたが、標高が高くなるにつれ風が強くなり、山頂では寒いほど。風速は平均で10m/秒。雨具を羽織って休憩していました。
ここからの景色は文句なしにいい!群別岳が特に素敵です。下るとまた暑そうですし、涼を求めてしばらく山頂でのんびりしていました。