2005-06-24

礼文島日記

礼文島に行ってきましたよ。レブンアツモリソウの時期と重なったこともあり、島は団体ツアーのお客さんで大にぎわい。そして、ツアーといえばガイドの出番。夏の間、大雪で活躍されているガイドさん達がこの時期は続々と礼文に集結し、キャンプ場がちょっとしたガイドの社交場になっていました。


大雪山との一番の違いは、海。海の広がりを感じながら歩くというのは大雪では考えられないことで、普段と違うところにいることを意識させられます。先月のアポイ岳でも海は見られましたが、礼文の場合、終始海を見ながら歩くことになりますから、海に囲まれているという感覚が強くします。島というのはやはり独特のものです。

そして、その海がまたキレイなんです。底にいるウニやカニが見えそうなほど透き通っていて、しかもそれが護岸されていない自然海岸で、今すぐでも崖をかけ下って飛び込みたくなるような。正直、海にあまり興味がない私でも、海っていいなあ、と独り言を言ってしまいそうになります。

歩いたのは4時間コース。 花いっぱいの草原あり、海岸あり、民家あり。なかなか変化に富んだコースです。花を見つけては立ち止まり、いちいち図鑑を取り出して、ああでもないこうでもないと調べていたので、ツアーの団体さんにも抜かれるほどのゆっくりペースでした。特にセリ科の植物はずいぶん詳しくなった気がします。オオハナウド・エゾノシシウド・シャク・エゾニュウ・オオカサモチ・マルバトウキ・・・。

一番目についたのが、このお花。ネムロシオガマです。大雪山でキバナシオガマなんかを見ようとすると、かなり山の奥の方に行かないとならないのですが、礼文だと本当にすぐその辺に咲いているんですね。あまりに咲いているので、しまいには雑草に見えてくる始末。気分的にはタンポポと同じ扱いです。

人気のウスユキソウはまだつぼみがふくらみかけてきたくらい。双璧をなすレブンアツモリソウは時間がなく自生地に寄ることができず。


旭川では真夏日になったこの日。最北の島礼文でも日差しは強く、かなり暖かかったです。そんな時、歩き終わった後はアイスがうまい。 九州名物シロクマが礼文で売っているこの不思議。日本の流通網おそるべし。

帰りのフェリーまでぽっかりと空いた4時間。キャンプ場で優雅にシエスタとあいなりました。あたたかな昼下がりの陽光を浴びながら、それぞれコーヒーやらビールやらを喫しながら。いったい下見に来たのか羽を伸ばしに来たのか。まあ、これで7月の超繁忙期を乗り切れるなら良しとしましょう。

そしてお別れの時。さようなら礼文島。また来年のんびりしに来ます。

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