この瑠辺蘂山、もちろん夏道はついていませんし、冬もほとんど登られていないようです。ネット上にも山行記録が見あたりません。地形図をじっとにらむと、山頂の東側、北沢川沿いに道路があり、かなり山奥まで入っています。どこまで除雪されているかわかりませんが、ともかくこの道からアプローチすることにしました。
案ずるより産むが易し。 地形図上で道の表示がある最後の地点まで、ずっときれいに除雪されていました。ただ、途中にゲートがあり「一般車通行制限・要許可 営林署」なる看板が出ていたので、車はそのゲートの前に置いていきます。スキーで歩くにしても除雪されているというのはありがたいもの。スイスイと進めました。
林道終点から尾根に取り付き、作業道の跡らしきものをたどってぐんぐん登っていきます。傾斜が急なのは標高700mあたりまで。その先は緩やかな広い尾根です。あまりにも平坦で広いので、尾根と言うよりは平地の公園でも歩いているかのようでした。
やがてパッと視界が開け、雪原に行き着きます。まだまだひたすら緩やかに登っていきますが、いったいどこが山頂なのやらわかりません。
なんとなくこの辺かな?とあたりをつけ、GPSで確かめてみると・・・
あらかじめ入力してきた瑠辺蘂山(859-7)にぴったりでした。だだっぴろい山頂ですから周囲の展望は得られません。でも、広い広い広場にいるようでとても開放的な気分になれます。自分だけが知っている秘密の庭園にいるような気にもなったりして。
展望好きな方には、山頂から少しくだったあたりにこんな場所もあるので、心配ご無用。今日は曇っていましたが、この方向には旭岳がどーんと座っているはずなのです。今日はかなりの距離を歩く覚悟だったのですが、除雪のおかげでずいぶん楽をさせてもらいました。いつでも同じように除雪されているなら、ツアーにも充分使えそうです。




































