こんな風に。ただ四角く掘るだけの単純なものですが、春になって雪が締まってくると、ブロック状に掘り出すことができるので、積み上げて風よけにできます。
風向きに注意すれば、たったこれだけでも風を防ぐことができ、かなり暖かく感じるものです。もう少し季節が進むと、風よけなんていらないくらい気温が高くなるので、今だけのお楽しみと言えるかもしれません。
今日ツアーで登ったポロシリ山で、こんな標識を見つけました。一見してものすごく違和感を感じたのは、一昨年登ったときにはこんなものがなかったから。
裏を見ると、ご丁寧に「平成19年4月」と書かれています。どうやら私が登った直後にこの標識を置いていったようです。
国道脇の雪に埋もれた「保安林」の看板から歩き始めます。ここよりわずかに峠側に、除雪車の転回場のような駐車スペースがありますので、車はそこに。
標高点711mに向けて登っていくと、やっぱり現れました、整然とした植林地。間隔が広く、下枝も刈ってあるようなので、歩くのには支障ありません。ただ、植林の方向と、登りたい方向が微妙にずれているのが、ちょっとやっかいではあります。
植林地はすぐに終わり、そこからはダケカンバの疎林となります。標高点711mまでくると、目指す狩勝山が眼前に現れました。
木々を縫って登っていくと、すぐに雪庇の尾根となり、やや右手から回り込むように進むと、あっという間に山頂です。
360度ぐるりと見渡せる山頂から、登ってきた方向を見返して。
反対側、狩振岳方面。どの方向を見てもガスがかかっていて遠望が効きません。
さて、その経歳鶴ですが、歩き始めるのは北落合から。除雪最終点に車を置き、まずは標高点799mへ向けて出発です。ある程度登ったら、途中で標高点872mとの鞍部をめざし、複雑な谷地形を巻くようにして標高点762mへ。
標高点762mは広い台地状となっていて、ここまで来ればようやく経歳鶴が視界に入ります。
あとは淡々と平らな尾根を歩くのみ。ガスなどで視界が悪いときにはちょっとやっかいな地形です。
時折垣間見える山頂が徐々に大きくなり、植生がトドマツからダケカンバに変わり、傾斜がついてきたら、それが最後の登り。スキーで直登できる程度の斜度を標高差100m弱で山頂部に到着です。
あまり遠望は効きませんが、振り返って登山口方向。正面が標高点799m。真っ平らな地形を歩いてきたことがよくわかります。
当初の予定通り、歩き始めからしばらくは林道をたどります。雪は締まっていてスキーが快適です。標高510m付近で林道から外れ、標高点816mと同1023mとのコルを目指して一直線。
コルを越えたあたりで尾根に乗ります。歩きやすい広くて傾斜の緩い尾根です。
たらたらと尾根を進むと、正面に落合岳の左肩(?)が見えてきました。ちらほら雪は降っていますが、これだけ視界が効けばまずまずのお天気だ、と思っていたのですが。
右から吹き付ける風に難儀しながら電波塔の立つ稜線をたどり、標高1166mの山頂へ。もちろん何も見えやしません。風を背中に受けながらスキーのシールを外して、あっという間に下山にかかります。
途中でこんな看板を見つけて思わず納得。「迷沢林道」だなんて、できすぎです。
ネットの山行記録を見ると、一般的には共栄橋から登られているようですが、通行の邪魔にならないよう駐車することを考えると、駐車帯が近くにある恵比寿橋からスタートするのが良いように思われます。若干歩行距離が長くなりますので、敬遠されているのかもしれません。
恵比寿橋からは、スノーモビルの走行跡が賑やかな林道を、しばらく小川沿いになだらかに標高を上げていきます。目指すは標高点697m。
標高400mを超えたあたりで深い深い霧に包まれてしまいました。これでは周囲の地形がさっぱりわかりません。ある傾斜を登るのに、直登でいいのか、右から巻くべきか、それとも左から行くか、そういう判断がつかないのは大変困ります。
標高530m付近で広い尾根に出て、あとはほぼ一直線に山頂を目指すのみ。若干視界が回復してきたかな?
やや急な登りを三回終え、ダケカンバの疎林が広がる台地に出たら、信砂岳山頂はもうすぐそこ。・・・ここ。なにやら雪の降りが激しくなってきて、ほとんど何も見えません。取り合えずデジカメのシャッターは押してみたものの。豪快な展望は3月29日(日)のツアーまでおあずけです。
なんと、全員が同じメーカーのスノーシューでした。
旭岳ビジターセンターからクロスカントリーコースへ入り、しばらく圧雪路を行き、カモ沼手前でコースを外れます。
ヒザまである重い雪をかき分け、ほぼ真東に進路を取ります。一段、二段と斜面を登り、平坦な台地を抜け、雪に埋もれた川に行き当たったら、そこはもう滝の上。
慎重に川を渡り高台に出ると、この絶景。ガスがかかっているのがとても残念ですが、晴れていれば旭岳がきれいに見えることでしょう。
高台から急斜面を一気に下ると、右手に見えてくる雪の滝壺。底まで降りてお昼休憩とします。間近に見上げる滝はなかなかの迫力です。直線距離にすれば、ほんの50mくらいの所までは何度も来ているのですが、ほんの少し離れただけで全く違う地形となり、漂う風情までも別物になります。こんなに良い場所だったんだ・・・。もっと早く来ておけば良かった。
帰りはワサビ沼経由でクロスカントリーコースに出ました。ぐるりと一周したことになります。
黒と白、二色の写真ばかりでしたから、最後は色のあるものを。夕方、東川町で見た落日。今日も一日よく歩いた!
国道451号沿いの林道入口に車を停め、四番川沿いの林道へと足を踏み入れます。今日の足回りはスキー。しばらくは川沿い送電線沿いのほぼ平坦な歩きです。わっさわっさと気持ち良いくらい大粒の綿雪が降り、視界は真っ白。
標高250mあたりで進路を右にとり、ここから林道は坂となります。正面に見えるのが察来山。意外と近くに見えますね。どうやら雪は止んでくれたようです。
100mほど標高を上げたら林道に別れを告げ、分岐する林道の間を直登していきます。おお、青空が見えてきました。この分だと山頂に着く頃には・・・。それにしても、いかにも“春!”という感じの綿雲です。気がつけばもう3月ですものね。
ぐいっと一登りで雪庇の目立つ稜線に出ました。あまり右に寄れないので、稜線歩きなのにほとんど展望は得られません。
最後にもう一登りが待っていました。この上が察来山山頂です。スキーで登るには辛い斜度・雪質・植生でした。途中で脱ごうかとも思いましたが、最後は気合いで登りきりました。
山頂ではぬっくぬくの陽光が降り注ぎ、展望もまあまあありました。ピンネシリ山と神居尻山は仲良く並んで。
黄金山はひたすら尖って格好良く。