2009-10-26

八ヶ岳スーパートレイル全国フォーラム&体験ウォーク


10月23,24日に行われた「八ヶ岳スーパートレイル全国フォーラム&体験ウォーク」に参加してきました。二日間を通じて、大雪山にも山麓部をグルリと周回できるトレイルが必要だという思いを強くしました。
八ヶ岳スーパートレイルは八ヶ岳のまわりをグルリとまわる全長200kmのトレイルですが、新たに開設した道はなく、すべてが既存のハイキングコースや散策路・林道・車道から構成されているそうです。案内板や道標は新設されたようですので、北海道のフットパスに似た遊歩道と言えるかも知れません。
24日の「体験ウォーク」では、白樺湖から八子ヶ峰(やしがみね)を通り、蓼科湖に抜けるコースを歩きました。最初はスキー場の斜面を登る面白みに欠ける道でしたが、尾根に出てからは、近くは蓼科山と南北八ヶ岳連峰、遠景に南アルプスや中央アルプス、御岳山・乗鞍岳などの山並みが見わたせる気持のよいトレイルでした。下りの樹林帯でも、紅葉のきれいな雑木林や滝もあり、変化があって飽きないルートでした。所要時間は6時間ほどで、軽すぎず重すぎず、適度な運動量で、気持よく汗を流せました。人工物が多いのがやや気になりましたが、場所を考えると仕方ないのかも知れません。
振り返って、大雪山はどうでしょう?山麓部が紅葉のピークをむかえる頃には、稜線はすでに雪で覆われ、一般のハイカーはすでに歩けなくなっていますが、この頃に、雪をいただいた山頂部を眺めながら、同時に紅葉も楽しめて、気持のよい汗を流せる手頃なハイキングコースが、残念ながらほとんどないのが実情ではないでしょうか?ピークを目指すのではなく、歩くこと自体を楽しむトレイルが必要だと痛感したゆえんです。
既存の林道や農道や車道が主体で面白みに欠けるフットパスではなく、山道主体のトレイルが整備されれば、新緑期から紅葉期にかけて、ハイキングシーズンが伸びますし、登山やハイキングのお客だけではなく、新たな客層への訴求力も生まれるのではないかと思うのですが……。
大雪山の場合は、すべて既存の道を利用するというのは無理なので、場所によっては新たにトレイルを切り開く必要も出てくるとは思いますが……。その辺りについて参考になりそうな「信越トレイル」(新潟長野県境)のようすを、来週見に行ってきます。
皆様のご意見をお聞かせください。

1 件のコメント:

OF さんのコメント...

ブログ、拝見しました。
世界的に行われている100kmトレイルウォークにもしご興味があれば、NGOオックスファムのトレイルウォーカーへの参加を考えてみてはどうでしょうか?トレイルを通じた国際協力イベントです。詳しくはhttp://trailwalker.jp/index.htmで。