2005-11-16

シャッターチャンスは逃さない

ここ最近ずっと札幌でデータ解析作業をしていますが、昨日久々に東川に帰りました。東川町役場で開かれた会議に出席するためです。

帰るとなると、せっかくですから大雪山のお姿を拝みたくなるというもの。

早朝札幌を出発してから深川あたりまでは、降雪あり濃霧ありでそれはひどい天候でした。ところが、旭川から東神楽に入ったあたりで青空が見えだし山を覆っていた雲が消えたのです。おお、白く輝く大雪山。十勝連峰もいと美し。空の色も山肌も雲さえも、すっかり冬の気配です。冬らしい良い眺め。これはぜひ一枚押さえておかなくては。

でも結局、写真を撮るのはあきらめました。会議前の打ち合わせが始まる時間がぎりぎりまで迫っていたのです。それに「会議は午前中で終わるし、そのとき撮ればいいや」と思って。ちらっと不安もよぎりましたが、「大丈夫」と思って。

2時間ほどで会議を終え、見上げた空はまだ青く晴れていました。それでは、と絶好の撮影スポットに移動したところ、なんと山の方面にだけ厚い厚い雲が。ああ無念。

せっかくなので、いつもはほとんど撮らないキトウシの写真を。収穫が終わった田んぼと茶色に枯れたカラマツが初冬の雰囲気を漂わせています。この空が山まで続いていてくれれば…。

今日の一言「シャッターチャンスを逃さないように朝は余裕を持って出発する」

2005-11-13

里にも来た

1週間道東をめぐり、1週間札幌でデータ処理をし、昨日久々に東川に帰ってきました。ちょっとした飲み会があり、良い気分で寝床に入り、今朝起きてカーテンを開けてびっくり。
とうとう積もりましたなあ。今年はスキーとアウターを新調したので、じゃんじゃん冬になっていただきたいところです。

2005-11-10

立体登山道

9月に行った登山道侵食調査のデータ解析をようやく始めました。デジカメで登山道の写真を撮り、パソコン上で合成して立体モデルを作るという調査で、去年と今年の立体モデルを比較すれば、侵食によって流された土の体積がわかるという仕組みです。大雪山での写真撮影が終わり、今週から立体モデル作りに入りました。このモデル作りには、実はとても高価なソフトウェアが必要です。もちろん個人では買えませんので、北海道大学・地球環境科学研究院 所有のものを使わせてもらっています。そんなわけで、今週は毎日研究室通いです。

「登山道の立体モデル」といっても想像するのは難しいかもしれませんので、作業中の図を持ってきました。パソコンでちまちまちまちまと目の痛くなるような細かい作業を延々続けると、ようやっとこんな図ができあがります。これ、立体的になっているのわかりますか?登山道を斜め上から見下ろしているところです。で、立体モデルなので、視点は自由に変えられます。真横・真上から見るのはもちろん、地面の下からのぞき込むこともできます。

ぐるぐる回して楽しんでいても何なので、次の作業に入ります。お次はパソコン上の架空の登山道に線を引きます。登山道の上と下に青い線が何本も平行に引かれているのがわかりますか?この線に沿って架空の登山道を輪切りにして、それを横から見ると…

こうなります。登山道に引いた青い線の数だけこの輪切りが作られますから、線を引けば引くほど登山道の凹凸を詳細に知ることができるのです。

今日までで進んだのはここまで。これから昨年のデータとの比較に入る予定です。ちまちまちまちま目が疲れる作業が続きますが、頑張れ。頑張る。

2005-11-06

密やかに更新中 その2

道東山旅編、また密かに更新が進んでいます。やっと10月27日斜里岳・28日羅臼岳分ができあがりました。詳しくはそれぞれの日付をごらんください。
29日に知床五湖にも行っているので、その分も書く予定です。

2005-11-05

氷河期の生き残り

東川町の広報誌「広報ひがしかわ」の中に「大雪山の素顔」というコーナーがあり、東川在住の山関係者が山に関するあれこれを月替わりで書いています。もちろん私たちも執筆陣に名を連ねます。年に一度ずつですが私たちの軽妙洒脱かつ重厚長大な美文名文が掲載され、大人気を博しているようです。たとえば、10月31日に佐久間が書いた文章は最新号に載ったものです。熱い要望にお応えして、わたしが書いた分も出しておきますね。

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 夏の夜。夕涼みがてら街灯の灯る温泉街を散歩することがある。夜というのは不思議なもので、歩き慣れたはずの坂道の見慣れたはずの風景がいつもとどこか違って見える。日中、登山者で賑う歩道にも、ひっきりなしに車が往来する車道にも、今は誰もいない。少々心細くなってきたそのとき、突然森の中から不思議な音が聞こえてくる。何か金属をこすり合わせたような甲高くて短い音。それは・・・?
 愛らしいナキウサギちゃんだ。旭岳温泉街周辺の森はナキウサギの住処なのだ。



 大雪山においてはナキウサギは身近な動物の一つである。鳴き声はたいていの山で聞くことができるし、ちょっとの時間と根気があれば姿を見ることもそう難しくはない。中には登山道のど真ん中にのこのこと出てくるヤツもいる。足下の岩の隙間から上半身だけ出して周囲を覗っている姿を見たときには、可愛すぎて失神しそうになってしまった。そう苦労しなくても会えるニクイヤツ、温泉街にもやってくる身近なアイドル、それが大雪山におけるナキウサギ像だ。

 しかし、全国的に見ればナキウサギは珍しい動物である。日本での生息域は大雪山を中心とする北海道のごく一部に限られる。そもそも「氷河期の生き残り」などと呼ばれ、二つ名からして稀少感をたっぷり醸し出しているではないか。過去の寒冷期に北海道と大陸が陸続きとなったときに渡ってきたはいいが、それぞれが海峡で隔てられた今となっては帰れなくなってしまった、という悲劇がその由来だ。そう考えると、大雪山にナキウサギが住んでいることは、単に珍しいというだけの話ではないことがわかる。背後には長い長い地球の歴史が横たわっているのだ。

 ナキウサギも無駄に愛くるしいわけではない。今度、ナキウサギの声を聞いたなら、彼らが大雪山に住み着くまでに経てきたはるかな道程に思いをはせてみてはどうだろうか。

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普段とは文体を変えて書いていますので、ちょっと感じが違うでしょ?

2005-11-03

密やかに更新中

道東山旅編、密かに更新が進んでいます。まずは10月25日雌阿寒岳・26日摩周岳分ができあがりました。詳しくはそれぞれの日付をごらんください。
27日斜里岳と28日羅臼岳の分は、まずは写真だけ載せてあります。これも明日明後日には仕上げてしまいたいところです。

2005-11-02

プログラム報告更新しました

 10月23日「西クマネシリ岳」の山行報告を山樂舍BEARホームページにアップしました。
詳しくはこちらをご覧ください。