9月に行った登山道侵食調査のデータ解析をようやく始めました。デジカメで登山道の写真を撮り、パソコン上で合成して立体モデルを作るという調査で、去年と今年の立体モデルを比較すれば、侵食によって流された土の体積がわかるという仕組みです。大雪山での写真撮影が終わり、今週から立体モデル作りに入りました。このモデル作りには、実はとても高価なソフトウェアが必要です。もちろん個人では買えませんので、北海道大学・地球環境科学研究院 所有のものを使わせてもらっています。そんなわけで、今週は毎日研究室通いです。
「登山道の立体モデル」といっても想像するのは難しいかもしれませんので、作業中の図を持ってきました。パソコンでちまちまちまちまと目の痛くなるような細かい作業を延々続けると、ようやっとこんな図ができあがります。これ、立体的になっているのわかりますか?登山道を斜め上から見下ろしているところです。で、立体モデルなので、視点は自由に変えられます。真横・真上から見るのはもちろん、地面の下からのぞき込むこともできます。
ぐるぐる回して楽しんでいても何なので、次の作業に入ります。お次はパソコン上の架空の登山道に線を引きます。登山道の上と下に青い線が何本も平行に引かれているのがわかりますか?この線に沿って架空の登山道を輪切りにして、それを横から見ると…
こうなります。登山道に引いた青い線の数だけこの輪切りが作られますから、線を引けば引くほど登山道の凹凸を詳細に知ることができるのです。
今日までで進んだのはここまで。これから昨年のデータとの比較に入る予定です。ちまちまちまちま目が疲れる作業が続きますが、頑張れ。頑張る。
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