朝、目を覚ますと、なんとテントに霜が降りていました。夜中どうも寒い気がしたのですが、まさかここまでとは。
まあ先週まで大雪山の雪の中を歩いていたくらいですから、このくらいの寒さならどうということはありません。大事なのは天気です。
ああ、こんなに真っ青な空!白い雲!絶好の下見日和ではないですか。アポイ岳も気持ちよさそうにそびえていますよ。
ではお待ちかね、アポイのお花をどどーんとご紹介。付け焼刃で覚えてきた花の名前なので、間違っていてもご愛嬌。そんなときは正しい名前をそっと教えてくださいね。
まずはサクラソウから。「エゾオオサクラソウ」ですね。茎も葉もがっしりしていて、大雪山に咲くエゾコザクラの親分みたいな感じです。小さなコザクラ達よ、俺について来い!みたいな。山麓によく咲いていました。
続いてもサクラソウで、こちらは「サマニユキワリ」です。7合目付近の岩礫帯で見られます。エゾオオサクラソウに比べるととっても小さくて可憐な印象です。まだ、ようやく咲き始めたというところなのでしょうね。
山中で出会ったパトロールの方によれば、アポイでも今年は大変雪が多かったそうです。そのためお花の開花も例年より1週間から10日くらい遅れているとか。
お次はスミレです。現時点で3種類も咲いているスミレです。これは「フイリミヤマスミレ」というんだそうです。葉に白く斑が入っているところからきているとか。花全体が親指くらいあるかないかという小さな花ですが、紫色がよく目立ちます。
ちなみに、ほかの2種類は、「タチツボスミレ」と「アポイタチツボスミレ」です。まだ完全に見分けられないのですが。
紫系統の花が続きましたが、最後に黄色のお花を。「アポイキンバイ」です。たぶん。アポイ岳の中でも最も風が強くあたる場所に咲いていました。健気だなあ。
紹介できなかったお花もまだまだあります。アポイアズマギクや、今回は見つけられませんでしたがヒダカソウや。大雪ではまだすべてが雪の下なのに、アポイ岳ではもうこんなにいろいろなお花が咲いているんですね。これから10月くらいまで季節ごとにどんどん花が咲き変わっていくというのですから、その種類の多さと花期の長さには驚きです。さすがは花のアポイ岳。
今回のアポイ行で一番印象的だったのが「海」です。アポイ岳は海に接していますので、登山道・山頂問わずどこからでも海が眺められるのです。これは大雪山では考えられないことです。サクラソウが海の青をバックに咲いている様なんて、とても新鮮な光景でした。
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