2008-03-08

初めてのクマ

3月に入り、ぼちぼち気温も高くなりすると、動物たちも冬の眠りからお目覚めになるもの。瑠辺蘂山に向かう尾根で、クマの痕跡を発見しました。

最初に見つけたのは、足跡。横幅15cmをゆうに越える足跡が、ズシリズシリという音が聞こえそうなほどの重量感で尾根筋を横切っていました。爪の跡もはっきり残っています。あちらの川筋からこちらの川筋へと尾根を越えて移動していったようです。

その足跡のほど近く。今度はトドマツの若木に爪でできた傷跡を発見です。そう太くない幹にぐるりと一周爪跡が掘られています。

樹皮をじっくり観察していたお客様が発見したもの。おそらくクマの毛でしょう。幹にくっついて残っていました。

昨年初めてクマの足跡を見たのは、4月1日摺鉢山でのことでした。山域も標高も異なりはしますが、今年は3週間も早くクマの痕跡にお目にかかったことになります。知床には冬眠しないクマが現れた、という情報もあります。大雪山周辺のクマにとってこの冬はどんな冬だったのでしょう。

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