2008-03-30
2008-03-29
摺鉢山、登り時
今日ツアーで行ってきた上川三山が一座、摺鉢山。いつもなら長い雪原歩きが待っているはずなのですが、道路の除雪が早めに入ったのか、今日はかなり奥まで車で行くことができました。
昨年4月のツアーでは図下部の白丸(2007.4.1)から歩き出し、山頂まで青破線と赤実線をたどり片道4.6kmでした。今日は図中部の白丸(2008.3.29)まで車で行くことができ、山頂までは赤実線のみの片道2.7km。歩行距離を比べると、実に4割減という結果です。時間的にも片道約1時間の短縮。往復2時間も短くなるなら、体力的にはほとんど別の山のようなものです。
雪はしっかり締まって歩きやすいし、摺鉢山に楽して登るなら今しかありません!
ただし、山頂直下の急な南斜面には大きなクラックがいくつもできていて、すっかり笹が出ているものもありました。登路のすぐ脇のものもありますので、くれぐれもご注意を。
2008-03-28
霧の中の有明山
北大雪は有明山に登ってきました。国道からスタートし北尾根をたどるルートは、長く標高差もありますが、雪の締まったこの時季なら割合楽に登れるはずです。
国道から林道が分岐するところがわずかに除雪され、車1~2台駐車できるスペースができていました。おそらく他の登山者は来ないでしょうが、一応ぎりぎり詰めて駐車しておきます。
林道をたどって歩くこと小一時間。見上げれば木々が白く雪化粧しているのが目に鮮やかです。雲がちな空ですがときおり太陽も顔をのぞかせ、雪をキラキラ光らせていて、こんな景色を見るのも久しぶりで嬉しくなってしまいます。
ぐっと近寄ってみると、今日の雪はちょっと面白い着き方をしていました。本体はふんわり丸々と、そこから針のような結晶が幾本も突き出ている。息を吹きかけるだけでハラハラ落ちて、枝にしっかりくっついているわけではないようです。
林道から外れ尾根に取り付いた後は、おおむねこんな感じの樹林帯が続きます。基本的にスキーで直登できる斜度で、わずかに緩くなったり急になったりを繰り返して標高を稼ぐのです。
標高1450mあたりで、尾根が細く平らになり、高山帯の雰囲気をまといだしたら、山頂まではもう一息。さっきまで悪くないお天気だったのに、すっかりガスの中ですね・・・
山頂直下の急傾斜は右から大きく巻くのが良いようです。でも・・・
もうハイマツを踏まないでは通り抜けられないほど雪融けが進んでいました。それでもできるだけ雪だけをたどって登り、ここが有明山山頂。所要3時間25分。歩きやすい雪のおかげで、ほとんど汗をかくこともなく登ってこられました。
有明山は山頂から大展望が楽しめる山なのですが、今日は200m先が見えないくらいの濃い霧に包まれています。前回、快晴の日に来たときのことを思い出して、それで良しとしましょう。
下りは標高1450mから同750mまでの標高差700mをほとんど一気に滑り降ります。ガリガリになった雪はお世辞にも滑りやすいとは言えませんが、それでも十分楽しめました。それにしても、苦労して登った斜面をあっという間に滑り降りる時というのは、嬉しいような悔しいような複雑な気分になるものです。
林道もほとんど歩かずに滑って済ますことができ、山頂から車まで所要50分程度。長距離大滑降の楽しい有明山。今度はもっと雪が深い時に来たいものです。
2008-03-27
続・フン好きのあなたへ
ゲストブックでの熱いご要望にお応えして、エゾライチョウのフン写真を公開しちゃいます。
樹林帯を歩いていて、雪にできた丸い窪みの中に、小さいカリントウのようなフンが固まっていたら、それはエゾライチョウのフンです。独特の形をしていますから、すぐに見分けがつくでしょう。雪面が丸く窪むのは、雪の中にうずくまって暖をとった跡なのだそうです。
エゾライチョウのフンは、この時季、比較的良くみられるような気がします。フン好きのあなた、早く現物に会えるといいですね。
2008-03-25
曇りのち快晴の突角山
上川三山と言えば、摺鉢山・天幕山・突角山の三座を指します。山楽舎のスノーシューツアーでは、昨年摺鉢山、今年天幕山が登場しましたが、突角山はまだ一度も目的地としたことがありません。来シーズンぜひ行きたいということで、今日は突角山へ下見行です。
曇りのち晴れの天気予報通り、出発時の空は薄暗い雲に一面覆われていましたが、30分も歩かないうちに陽光が射し、見る見る晴れ間が広がっていきます。
地形と地形図を見て適当にルートを決め登っていくと、スノーシュー・スキー・ツボ足のたくさんの足跡。誰しも考えるルートはそう変わりないようです。標高点554.9mに達すると視界が開け、正面に目指す突角山が。・・・まだしばらく登らないとなりませんね。
しばらく木々のない開けた尾根が続き、ここまでまだ1時間ほどしか歩いていないというのに、早くもこんな景色を見ることができます。旭岳から黒岳にかけての山塊がどっしりと鎮座しています。
ここから樹林帯の稜線をひいひい言いながら登っていきます。 山頂に近づくに連れ徐々に細くなる尾根の真ん中に大きなダケカンバが二本。まるで阿形・吽形のようにも見えます。
突角山の山頂は左右に狭くて、細長く緩い形をしています。たくさんの足跡とイスを掘った跡が先週末賑わっていたことを思わせます。反対方向からスノーモビルが上がってきた跡もありますね。
展望は抜群です。山頂に至ると最初に目に入るのが天塩岳。左から、前天塩岳・西天塩岳・天塩岳。普段あまり目にしない、ちょっと面白い角度で見えています。
もちろん表大雪・北大雪もばっちり。石狩川を挟んで、雄大な風景が広がっています。
登りはたくさんの足跡で賑やかだったので、下りは違う尾根を帰ることにしました。山頂から見て南にある標高点903m側に下り、同715m・579m・556mとたどります。地形図を見て、思うがままにルートを変えられるというのは雪山ならではの楽しさです。おかげで人の気配のない静かな下山を満喫できました。
突角山の印象は、素直ないい山。展望の山。来シーズン、スノーシューツアーで再訪すること確定です。
2008-03-23
旭岳-間宮岳-大塚-裾合平
こんな最高の晴天だというのに残念ながらツアーが中止となってしまったため、泣く泣く一人でやってきた旭岳。山頂を踏み、間宮岳を経由して、大塚へと向かうコースを歩くことにしました。 それにしてもなんて行楽日和な青空だこと・・・
いい具合に湿った雪はシールの効きも良く、八合目を越え岩場のトラバースに入る直前までスキーで登ることができました。頑張ればそのまま山頂を踏めそうでしたが、ここからはスキーを担いで歩いていくことに。
山頂に着いてもやっぱり空は青いまま。何度来ても旭岳山頂は気持ちが良い場所です。いつになく遠望も効き、トムラウシの隣には遠く日高山脈がくっきり見えていました。しばし休憩したら、裏旭に向かって滑り降ります。次に目指すは間宮岳。
と、その前に、夏には行けない熊ヶ岳の火口底を通っていくことにしますか。多少登り返さなければなりませんが、雪のある時しか登山道を外れることはできませんから。
熊ヶ岳から間宮岳まではすぐ近く。平らな山頂にぽつんと置かれた標識には、まだたっぷりとエビのしっぽが張り付いていました。旭岳山頂のものはすっかり無くなっていましたが、こちらは堂々たるものです。
間宮岳からは、熊ヶ岳の肩を舐めるようにして大塚の麓へ下ります。一見スキーにぴったりのように感じられる緩い斜面も、ウィンドクラストが溶けつつあるような半端な雪の状態に、滑り降りるのは大変苦労させられました。
大部分で深い沢形が残っているピウケナイ沢。渡りやすい箇所を見つけて対岸へ渡ると、目指す大塚は間近となります。後に控える安足間岳がまた格好いいこと。
標高差200mをぐいぐいと登り返して岩がちな大塚の頂きに到着。裾合平を隔てて旭岳・熊ヶ岳の連なりが見事です。
見下ろす小塚。ついでに小塚の山頂も踏んでおこうか?とも思いましたが、それはまた今度にしましょう。強い直射日光とかなりの上り下りに疲れてしまいました。
裾合平の広い雪原を姿見駅に向かって歩いている途中、頭上をすうっと飛行機が横切っていきました。そしてその後、旭岳の真上に白い飛行機雲が現れます。なんとも長閑な風景・・・今日も一日よく歩きました。
北海道最高峰の暖かい一日
とても3月とは思えない暖かい日が続いています。先日旭川では最高気温が10℃を超えましたが、これは4月中旬並みの数値。ほとんど1ヶ月先の暖かさになっているというわけです。
その暖かさは、当然山の上でも感じられます。今日登ってきた北海道最高峰・旭岳。雲一つない空から降り注ぐ陽光に、汗だくになって山頂に到着しました。気温を計ると、なんと3.2℃!旭岳の山頂でも気温がプラスになるとは、これはもう本格的な春です。
山頂から見渡すと、凌雲岳・黒岳にはもうほとんど積雪が見られず、黒い山肌が露出しています。
間宮岳の平坦な山頂では、雪が融け地面が出てちょっとした水たまりができていました。
このまま暖かい日ばかりが続くわけではないとは思いますが、場合によっては今年の雪融けは記録的に早まるかもしれません。4月のスノーシューツアーはちゃんと催行できるのか、気温に気を揉む毎日です。
2008-03-22
北大雪から十勝連峰まで
今日のツアーで行ってきた雲居山-伊阿根山。ちょっと山に詳しい人でも、どこにあるのかわからないようなごくごくマイナーな山ですが、コース上至る所から眺められる眺望は絶品の一言です。
北大雪・有明山から、表大雪はもちろん、十勝連峰・富良野岳までを一望のものにできる山がいったいいくつあるというのでしょう?
さらに、ちょっと目を移すだけで、天塩岳・ピッシリ山・三頭山などの道北の山々や芦別岳なんかも見えるというのですから、この豪華さには素直に脱帽してしまいます。旭川近郊の低山も含めると、それこそ数え切れないほどの山を同定することができ、こんな天気の日は何時間眺めていても飽きることをしりません。
体力的にもそうキツくはない山です。機会があればぜひ一度この山を訪れてみてください。
2008-03-21
たまには講師にだってなることもある
上川中学校で行われた「大雪山の魅力を再発見する」という講座に講師として招かれ、1時間ほどお話しをしてきました。
久しぶりに入る中学校の建物。そこここから若い元気な声が聞こえてきます。参加者は生徒さんが7名、先生他6名の計13名。こぢんまりとした図書室で、こぢんまりと講座が執り行われました。
火曜日に室蘭方面から帰ってきて以来、木曜日のツアーを挟んでずっと講座の準備にかかりきりになっていました。久しぶりに作るスライド資料に四苦八苦しながら、ちょっと大学院時代を思い出してみたり。たかだか1時間程度の資料を作るのに、その10倍以上も時間がかかるのですから、いやはや大変なものです。
無事に(?)おつとめを終え校舎を後にすると、グラウンド越しに夕映えの大雪山が目に飛び込んできました。普段あまり見ることのない角度からの大雪山です。きれいなこの景色は、まるで一生懸命準備したご褒美に思えました。
今日は年に何度もないネクタイ・ジャケット姿でしたが、明日からはまたいつものように山仕様で。
2008-03-18
朝日の昇る海
2008-03-16
初めてのフキノトウ
2008-03-15
出版記念パーティー
2008-03-13
快晴の雄阿寒岳で少雪に泣く
昨日同様、道の駅摩周温泉で一泊。車内に置いてあった水筒の水が、すっかり氷に変わっているほどの冷え込みではありましたが、まあ快適に夜を過ごすことができました。今日は、今回の道東行のメインイベントと言ってもいいでしょう、雄阿寒岳を目指します。
冬には一般的に登られているという南東尾根を使って山頂を目指すことにしました。 登山口となる林道分岐から、真っ青な空の下の南東尾根。朝あれだけ寒かったのに、もうすっかり暑いほどの気温になっています。太陽の力おそるべし。スキーを履いて、早速登りにかかりましょう。
ところが!まさかこんなに雪が少ないとは!日当たりの良い南東向きの尾根だけに、場所によっては斜面のほとんどの部分で笹が出ていて、雪を伝って登ることが難しい有様。ときに笹の上を歩きして、なんとかこの斜面を登りきりましたが、これでは帰りが思いやられます・・・
さらに悪いことに、びっしょり湿った雪が、シール一面にくっついて歩きにくいこと!落としても落としてもまたくっつく悪条件の中、頑張って標高を上げ、エゾマツ帯からダケカンバ帯に移行するあたりで、ようやく雪も落ち着いてくれました。
登るに連れて、どんどん増す傾斜。ダケカンバ帯が終わりハイマツが現れるあたりで、スキーをデポして行くことに。振り返ると、たどってきた南東尾根がはるか眼下。広がる森、青い空。
ハイマツ帯の急傾斜を一登りすると、平坦な山頂部に飛び出します。ここからがまた辛かった・・・。一足踏み出して雪面に乗り、次の足を踏み出そうとするとグサッと雪が崩れてスネまで埋まる。この繰り返しが果てしなく続いたのです。一見歩くには楽そうな高山帯ですが、半端に固められた雪が災いしました。これなら深雪のラッセルの方がどれだけマシか。
でも、こんな景色が見られるのですから、力も湧いてこようというもの。振り返ると間近に雌阿寒岳・阿寒富士。
8合目標識からの本当に辛い道のりを終え、9合目標識から見上げる雄阿寒岳山頂。あまりの大変さに、もうここで引き返そうとも思ったのですが、山頂から向こう側の景色も見てみたいし、なんとか力を振り絞ることに。
そしてようやく、本当にようやく付いた雄阿寒岳山頂!おめでとう!
頑張った私をねぎらうかのように、どこまでもスッキリと続く青空。藻琴山・摩周岳・斜里岳・屈斜路湖・パンケトー・ペンケトーが一望の下。これは登ってきた甲斐があったというものです。
下りは大部分で楽できたものの、やはり最後の笹斜面がどうにもこうにも。スキーを外して歩くのもイマイチ楽ではなさそうで、結局スキーで無理矢理滑り降りました。雪よりも笹の上を滑ったという感じでしたが・・・。
2008-03-12
快晴の摩周岳
猛烈な雪と車ごと揺らすような強風との夜が明け、恐る恐る車外へ出てみると、なんとこの天気! 道の駅摩周温泉は快晴の空の下でした。久々にぎゅっと身が引き締まる冷え込みではありますが、この空を見れば文句の出ようがありません。いざ、摩周岳へ向かいましょう!
第一展望台から眺めると、摩周湖の周辺には低い雲がかかっていました。摩周岳も山頂部分が隠れていますね。でもきっとすぐに晴れるはず。
このコースの特徴は、なんといってもこの緩やかな稜線。どこまでもゆるゆると歩いて行けそうな・・・。スノーシュー「ハイキング」と言う言葉がぴったりきます。
昨晩の雪で真っ白に着飾ったダケカンバ。青空の下でいっそう輝いて見えます。
そして、ぐっと近づいた摩周岳。樹氷越しに眺めると、白黒白青のストライプになっていました。
西別岳との分岐を越え、しばらく行くと突然急登が現れます。雪がずぶずぶで一歩進める毎にスネまで埋まるほどなので、アイゼンも必要なく急登をクリア!体力は消耗しますが。
ようやくたどり着いた山頂からは、待ってました、この展望。どこまでも続く青空はくっきりと澄んでいて、遠くの山並みもはっきりと見えます。
まずは間近に西別岳を見て。
やや離れて斜里岳もきれいな山裾を描いています。
反対方向には雄阿寒・雌阿寒が一際目立って。なんてきれいな山の姿、なんてきれいな青い空。こんな日に山にいられるなんて私は果報者です。
緩やかな稜線歩きだからこそ、帰り道も延々と歩かねばならず。標高差や歩行距離の数字以上に疲れてしまいました。ゆっくり温泉に入って、明日は雄阿寒岳へゴー!
2008-03-11
濃霧の藻琴山
3泊ほど道東の山を巡ってこよう、と月曜日に決め、翌火曜日の早朝4時30分には暗い中旭川を出発していました。初日は屈斜路湖畔の藻琴山。たおやかに続くという稜線を思い、ずっと登りたいと思っていた山です。
登山口は道道からハイランド小清水への分岐。東藻琴から向かってくる途中には確かに山頂が見えていたのですが、登山口はもうもうたる霧の中です。
積雪は少なく、雪面は固く。すっかり笹が出ていて、大雪山だと6月頭くらいの感じでしょうか。雪面にはスキーやらスノーシューやらの跡に混じって、登山靴で歩いた跡もありました。
ぐいっと一登りすると、霧の中から脱出し、明瞭になった稜線がはっきり見えるように。待ってました展望の稜線歩き!見えるのは眼下の霧と頭上の雲ばかりですけど。
ほどなく特徴的な山頂が正面に現れます。まずは中央の屏風岩を越えて。
最後はスキーを脱いで山頂へ。登山口から1時間強で到着。登り始めから視界は開けているし、すぐに稜線に出るし、これで晴れていたらさぞかし・・・。手軽に登れて、思った通りの良い山です。
登りは稜線沿いを来たので、下りは緩やかな谷部を滑り降りましょう。ガッチガチにクラストした雪面に悪戦苦闘しているうちに、あっという間に下山完了。山頂でゆっくりしたはずなのに、全部で2時間程度しかかかりませんでした。こんなあっという間に登れる山だったとは・・・。これなら朝暗いうちに出て来る必要なかったかも。
明日は登るのは摩周岳。今日は弟子屈の道の駅泊です。
2008-03-09
達筆を披露する
旭岳・姿見の池。夏には観光客で賑わう展望台から、姿見の池ごしに旭岳を眺めています。真っ青な雪、真っ白な雪。うららかな一日・・・あれ?池の底に何か書かれている・・・?
どうもよく見ると「旭岳」と書かれているようです。
「書かれているようです」というか、私が書いたんですけどね。即興で書いたにしてはまあまあの出来映えといってもいいでしょうか?頭の中の完成図を頼りに、真っ白なキャンバスに一発本番で一歩一歩足跡を残していくわけです。これが存外難しいもので・・・
あるいは誰かに踏まれるまで、あるいは陽光にとかされるまで、あるいは新雪が降り積もるまで、あるいは風にかき消されるまで。ほんの短い間ですが、私の達筆が池の底に残されているのです。
2008-03-08
初めてのクマ
3月に入り、ぼちぼち気温も高くなりすると、動物たちも冬の眠りからお目覚めになるもの。瑠辺蘂山に向かう尾根で、クマの痕跡を発見しました。
最初に見つけたのは、足跡。横幅15cmをゆうに越える足跡が、ズシリズシリという音が聞こえそうなほどの重量感で尾根筋を横切っていました。爪の跡もはっきり残っています。あちらの川筋からこちらの川筋へと尾根を越えて移動していったようです。
その足跡のほど近く。今度はトドマツの若木に爪でできた傷跡を発見です。そう太くない幹にぐるりと一周爪跡が掘られています。
樹皮をじっくり観察していたお客様が発見したもの。おそらくクマの毛でしょう。幹にくっついて残っていました。
昨年初めてクマの足跡を見たのは、4月1日摺鉢山でのことでした。山域も標高も異なりはしますが、今年は3週間も早くクマの痕跡にお目にかかったことになります。知床には冬眠しないクマが現れた、という情報もあります。大雪山周辺のクマにとってこの冬はどんな冬だったのでしょう。
初めてのプラス
2008-03-07
旭岳は成長期?

3月3日、国土地理院から驚きの発表がありました。なんでも、「大雪山(旭岳)の標高が約1m高く」なるのだとか!?
旭岳山頂に置かれているのは、1等三角点瓊多窟。明治34年に設置され、その標高は2290.24mとなっています。これが今年の5月1日から2290.89mへと変わるのだそうです。差し引き65cm背が伸びた計算になります。一般的に山の標高は四捨五入してメートル単位で表記されますので、今の旭岳は2290m、5月以降の旭岳は2291mとなるわけです。確かに1m高くなります。
北海道最高峰の標高が高くなるのは、たとえ1mでもなんとなく嬉しいものですが、もう一度標高を覚え直さなければならないと考えると、固くなった頭ではもう暗記はコリゴリとも思ってしまいます。しかも、標高が改訂されるのは旭岳ではありません。北海道全域の三角点14528点がことごとく変更されるというのですから大変です。羅臼岳も、幌尻岳も、オプタテシケも愛別岳も!なんだか記憶がごっちゃになりそうです。
それにしても、今回の発表で最も驚かされたのは100年近く前に行われた測量の精度。せいぜい1m程度しかズレがないというのは凄いことですよね。
2008-03-05
リフトを使って天狗岳
一般的に冬山は夏に比べてアプローチが長くなるものですが、この山は違います。夏には使えないリフトに乗ることで、はるかに楽して山頂に立てるのです。北大雪スキー場のある山、天狗岳に行ってきました。
3月に入り、平日も営業するようになった北大雪スキー場。1回券を2枚買い、第1リフト・第2リフトと乗り継ぎます。とろとろと遅い動きですが、歩いて登ることを思えばありがたさが先に立つもの。
第3リフトは土日だけしか動いていないので、そこが今日のスタート地点となります。淡々と登っていくと、おお、意外に青空が広がっていますな。山頂からの絶景も期待できます。
第3リフト終点から、反射板の立つ小天狗まではものの5分。ここからは展望の稜線歩きとなりますが、あれれ、さっきの青空はいずこ・・・?
天狗岳も雲に隠れてしまっています。歩いているうちに晴れてくれることを願いましょう。
今日一番の急登は前天狗への登り。右側の樹林帯に夏道がついていますが、細い上に急な直登なので、スキーには適していません。うるさい灌木を縫って右へ左へ標高を稼ぎます。
前天狗からは一転して快適に歩けるように。やがて、広い稜線の先に天狗岳が見えてきます。
夏に鎖が垂らされている急登の辺りでスキーを脱ぎ、ツボ足で山頂まで。いつ来ても尖っていて格好いい山頂です。できれば景色が見たかったのですが、それはまた今度のお楽しみ。
帰りは、待ってました!小天狗から駐車場までの標高差600m以上を一気に滑り降ります。雪は少なめで、深雪を楽しむというわけにはいきませんでしたが、登り返しのない爽快な滑降を堪能できました。
2008-03-04
富良野岳ジャイアント尾根を何故かスノーシューで
最近旭川近郊の低山ばかり登っていましたが、たまにメジャーなコースを、ということで今日は富良野岳ジャイアント尾根をたどってきました。
駐車帯から見る北尾根(左)・ジャイアント尾根(右)は青空の下。さすが有名どころだけあって、駐車帯は車で埋まっています。
今日はまったくラッセルする必要はありませんでした。きれいに踏み固められた道をありがたく使わせていただきます。
楽々標高を上げていくと、やがて左右の視界が開けて旭岳が望めるように。景色が見えると自然歩くペースも速くなります。
さらに登って旭岳とは反対方向。きれいな針葉樹の麓へ向けて尾根がすーっと延びていきます。
森林限界を越えると十勝岳がすっきりと見通せるようになります。噴煙がまっすぐ立ち上っているのを見てもわかるように、今日はほとんど無風状態。日射と相まって汗だくだく。
ベベルイ川源頭部には幾筋ものスキーの跡が残されていました。気持ちよさそうな斜面ですね。
今日は一日で12人もの人と行き会いました。いつも誰もいないような山ばかり登っているので、こんなにたくさんの人と会うと新鮮な気持ちになります。ここでストックをピッケルに持ち替え、最後の一登りに取りかかりましょう。
急登をぐいっと登ると、目の前に富良野岳が待っています。ちょっと雲が出てしまったのが残念ではありますが、展望に恵まれた一日と言えるでしょう。
ホコ岩から気持ちよさそうに滑り降りてくる人たちを羨ましげに眺めながら、どうして今日スキーではなくスノーシューで来てしまったのだろう、と自問自答を繰り返す下山となりました。
2008-03-03
看板に偽りなし
昨日、ツアーで登った伏古山。私たちが作っているチラシの謳い文句は、
「クマゲラが住む豊かな森を抜け」でした。
確かに下見に行ったときにはクマゲラを見ましたし、食痕はあきれるほど至る所にあります。この山の近辺にクマゲラが住んでいることは確実と言えるでしょう。でも、ツアー本番で実際にクマゲラと会うことができるかどうかは、相手が野生の動物なだけに難しいものです。
はたして、クマゲラとの出会いを期待してご参加くださったお客様にご満足いただけたのでしょうか・・・
結果、会えたんです、クマゲラに!もうすぐ下山も終わろうかという頃、コンコンコンと音がする方へ目をやると、一心不乱に枝を打つクマゲラの姿。かなり近くまで寄っても、私たちのことなどお構いなしの様子。たっぷりとその姿を堪能させてもらいました。
クマゲラさん、出てきてくれてありがとう。おかげで看板に偽りなしとなりました。

















