土日の山中泊ツアーが中止になったので、どこか泊まりで行ってこようと向かった先は白雲岳。幻の湖の様子を見て白雲小屋に泊まるなんてあまりにもありきたりなので、今回は初めてのルートを使って行くことにしました。旭岳温泉から旭岳の南麓を巻いて、小旭岳と小白雲岳を経由して、一直線に登っていくルートです。
朝7時40分旭岳温泉発。太陽がギラリと射し、空気はすでにぬるくなっています。雪面もグサグサです。しばらくスキーコースを登り、第一天女ヶ原でコースを外れます。ここでコンパスを小旭岳に合わせ、あとはとにかく真っ直ぐ進むだけ。
地形図を見ると青い水線の入った沢が何本かありますが、渡るのに苦労するのはむしろ記載のない小さな沢です。音を立てて水が流れていて、7割方水面が見えています。渡れそうな場所を見つけるのに上下を偵察する必要があります。
二つ沢を渡ると溶岩堤防に囲まれた庭に出ます。このあたりの感じは、ロープウェイを挟んで反対側の瓢沼に似ています。
溶岩流に沿って登っていくと、エゾマツの間から旭岳が見えました。この角度からの旭岳は見慣れない表情をしています。
さらに登って振り返ると、こちらも面白い表情の岩壁。盤の沢の台地を反対側から見た様子です。
登り切るとそこは真平らな広場になっていました。かなり広い広場です。正面に目指す小旭岳が見えてきました。
左を向くと間近に旭岳。遮るものは何一つありません。
反対を見ると化雲岳を中心に、左に凡忠別岳、右に小化雲岳。
真正面に小旭岳があるので、どうしても真っ直ぐ向かって行きたくなりますが、雪庇の発達した尾根は上部から巻かなければなりません。
小旭岳の裾を流れる沢形も、左から巻いていく方が楽でしょう。
小旭岳と後旭岳のコルに到着。ここまで来れば小旭岳へはわずか。
10時10分小旭岳到着。山頂には背の低いハイマツが広く露出しています。そこから振り返ると、旭岳と後旭岳が仲良くならんでいました。
右手には白雲岳。その右に侍るのが小白雲岳。一息入れた後は小白雲岳を目指します。
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