久しぶりにロープウェイを使わずに旭岳山頂まで登ってきたので、登山口から山頂までをご案内。
ロープウェイ山麓駅の脇から登り始めます。橋を渡ってすぐに入山届けがありますので、そちらに記入をどうぞ。
エゾマツが主体の林を淡々と進むと、第一天女と呼ばれる湿原が現れます。そこが一合目。
再び林を淡々と進むと、今度は第二天女と呼ばれる湿原に出ます。湿原を通り過ぎたところに二合目の標識があります。
旭岳は標高差で「合目」を決めているのですが、湿原が広がっていることからもわかるように、ここまでの傾斜は緩く、それ故に「合目」間の距離が長くなっています。なかなか次の「合目」に着かないので不安になるかもしれません。
一転して、二合目から四合目までの傾斜はきつく、体力的には大変ですが、割合早く次の「合目」が現れます。急登の途中にひっそりとある三合目標識。
四合目直前で傾斜が緩くなり、背後に展望が開けます。
四合目を過ぎるとすぐに姿見園地に出ます。ロープウェイで上がってきた観光の方々に交じり姿見池へ。姿見展望台・愛の鐘の脇に五合目標識が置かれています。
ここまでの所要時間はだいたい2時間前後。ロープウェイを使えば駅から15分くらいで着くのですが、苦労して登ると景色まで違って見えるから不思議です。
六合目は岩の急斜面に。
七合目まで来れば遙かトムラウシ山や十勝連峰がよく見えるようになります。
八合目も然り。
九合目まで来れば残りはわずか。ちなみに、六合目~七合目~八合目~九合目の各合目間の標高差は下記の通りぴったり130mです。
六合目:1800m
七合目:1930m
八合目:2060m
九合目:2190m
北海道最高峰・旭岳山頂。標高2291m(ちなみに置かれている一等三角点の標高値を正確に記すと、2290.89m)。九合目からの標高差は101mです。
晴れた日には西に暑寒別岳が見えます。とても晴れた日なら東に羅臼岳が見えます。ものすごく晴れてくれれば南西に羊蹄山の頭が見えます。そして奇跡的に晴れれば北西に利尻山が見えるのです。利尻山の難易度はかなり高いのですが、がんばって目を凝らしてみてください。見えたなら、なにかいいことあるかもしれません。
ロープウェイを使わずに全部自分の足だけで登ると、景観の変化が楽しめる上に達成感も全然違います。 旭岳ってこんなに深い山だったのか、と思いを新たにすることでしょう。何度も登っている人にこそお勧めしたい全踏破。涼しくなる9月は絶好の季節です。
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