2005-10-15

小春日和

10月ともなると山の服装もほとんど冬仕様となります。帽子・手袋を持ち、山用の長袖下着上下を着込み、フリースなど防寒着をザックの中に入れておく。低い山だからと言って侮ってはいけません。この時期でもこれら全部身につける場合だってあります。

でも、そんな用意周到さを尻目に、信じられないくらい暖かくなる日もあるのが山というもの。太陽が顔を出し、風もなく、もわっとした空気が体を包む。今日がまさにそんな日でした。歩くごとに着ているものを一枚ずつ脱いでいきたくなるくらい暖かで、上は半袖でちょうどよさそうな陽気。足下の落ち葉が陽光を浴びてやわらかな色になっていて。こういうのを小春日和というのでしょうか。

ちなみに「小春日和」とは、陰暦10月頃(西暦11月上旬~12月上旬)の暖かいひよりだそうです。ですから今時分の陽気を小春呼ばわりするのは暦の上では間違いなのかもしれません。でも、本州の気温と北海道の気温はおおざっぱに1ヶ月ほどのずれがあるので、ひより的には気分に合っていると言えそうです。

そんなわけで北海道的「小春日和」の写真。

葉を落としたダケカンバの樹皮が白く明るく。

紅葉が絨毯のように登山道を覆い、そこに日差しがぽかぽか。

とうとう赤い実だけになったナナカマド。冬を感じさせます。

うららかな晩秋の一日。のんびりと山歩きすると風流ですよ。

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