それから数日。じゃあいったい富士山と比べて羊蹄山はどのくらい小さいのか、それが気になりだしてしまい、調べてみましたカシミールで。そうしたら・・・
お鉢の最外周の距離は 羊蹄山の方が長い という驚きの結果が!同じ縮尺の下図を見比べると一目瞭然です。富士山は日本最高峰だから当然お鉢も大きいはずと無邪気に思い込んでいましたが・・・。やるじゃん羊蹄。
数字で見ると以下の通り。
| 富士山 | 羊蹄山 |
お鉢1周の歩行距離 | 2.5 | 2.7 |
お鉢1周の累積標高 | ±139 | ±212 |
登山全行程の歩行距離 | 14.7 | 15.0 |
登山全行程の累積標高 | ±1680 | ±1760 |
標高(m) | 3775.6 | 1898 |
お鉢1周の距離だけでなく、累積標高でも羊蹄山の方がはるかに大きい数字が出ています。つまり山頂部をぐるりと一回りするには、富士山よりも羊蹄山の方が疲れるということです。
さらに登山口から歩き始めてお鉢を回って下山する全行程で見比べても、ほとんど差が無いとはいえ、ことごとく羊蹄山の方に大きな数字が出ています。登山対象として見ると、富士山と羊蹄山はほぼ同じ程度の山であると言えるかもしれません。
もちろん標高は富士山が倍近く高いので、見える景色も違えば空気の薄さなんかも違うわけで、この数字だけを見て全てを判断することはできません。でもやはり道産子としては、「富士山より羊蹄山のお鉢の方が大きいんだぜ!」というのに気持ちよさを感じてしまうわけです。
だからもう、蝦夷富士なんていう無駄にへりくだった言い方はやめにしましょう。和人の歴史的には「後方羊蹄山」という立派な名前がありますし、アイヌの歴史的には「マッカリヌプリ」という素敵な名前があります。なんなら富士山のことを「内地マッカリ」とでも呼んだらいいのかもしれませんよ。
10 件のコメント:
高校時代に、富士山と阿蘇山とどちらの裾野が広いか調べたことがあります。結果は驚きでした。
これって、バスと象とどちらが大きいかを知った幼児と同じ驚きかな、と思いました。
不知なことって、面白い。
内地マッカリって、度数はどれくらい?
美味しいのかね。
う、おじさんは、ヨウテイる?
もっちさん、
裾野を調べるとなると若干難しくありませんでしたか?
そもそも裾野とはどの部分を指すのかを定義しなければなりませんし・・・
で、結局どちらが広かったのでしょう?
ベーグルさん、
韓国のお酒でアルコール度数は3775.6
らしいですよ!
「定義」ときましたか。法学部の尻尾がついてません?
高校時代、法学部以前ですから素直に地図を睨んで判断しました。
今、全日本道路地図(山紀行の鑑賞用です。)で見直してみると、愛鷹山を除けば何の問題も無く、スッポリ収まりそうです。
愛鷹山の方が古い(かつては富士山より高かったとか)ので、裾野とは言わないでしょう。無理やり入れても面積でみれば問題ないでしょう。
あっ、そう、って?
え~~~~こうして比較してみると一目瞭然ですね・・
さすが、北海道は、デッカイどう・・・・
最近登ったあんちゃんは、ビックリしたよ・
あんなに苦しかったのに・・
御殿場口なら、きっと富士山が勝つよ~~~~^^;。
やっぱり空気が薄いのがしんどくさせたんだなァ~~
じゃあ~~羊蹄山登ってお鉢巡りしてみようかな・・
もっちさん、
いえいえ、法学部で得たわずかばかりのものは綺麗さっぱり無くなっているはずです。
で、つまり阿蘇のほうが広かったと。
でもどうして調べようと思ったのですか?
あんちゃんさん、
山それ自体を見比べたら、存在感は圧倒的に富士山ですよね。
地図を見比べるだけでも富士山の大きさはよくわかります。
ただ、幸か不幸か、中腹まで車道が延びていしまっていると。
羊蹄山もよい山ですから、いずれどうぞ!
どうして、富士と阿蘇を比べようと思ったのか。
それは、家に叔父の残した古い阿蘇山の地図があって、その大きさに驚いたからだったと思います。
ついでながら、高校時代の富士山のガイドブックには、御中道巡りが載っていて、大沢は上方を見て落石の絶えたところを見計らって大急ぎで渡ると書いてあったと記憶しています。
今はもう不可能となっているのでしょうか。
いつでも行けるとノンビリ構えていなければ、ちょっと自慢できたかもしれませんね。
なるほどなるほど。
人に歴史ありですね。
私も一度は登ってみたいところですが…
偉大なる羊蹄山ですか~?
疲れますよねどちらも!
高度差による酸素不足は影響なしですか?
多分、富士山の方が疲れそうですね。
どうかな~
モンタンさん、
富士登山は、低酸素に敏感な方には大変なんでしょうね。
繰り返しになりますが、やっぱり一度登ってみたいものです。
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