2008-08-22

フンも秋色

一部の方に大人気、フン写真をまとめてドーンとお送りしましょう。

まずは、これ。 クロテンのものでしょうか。食べた木の実が消化されずに残っていて、それでいて色素だけは溶け出して糞を鮮やかな紫に染めています。きれいです。芸術です。

食べたのはおそらくクロマメノキなどのツツジ科の実でしょうね。それにしても、あれだけ消化されずにまるまる出てくるのですから・・・。本当に味わって食べているのでしょうか?

お次はご存じクマ糞です。実りの秋に近づき、クマたちも高山帯に現れるようになったようです。特に、平山から天狗岳の間は数十分毎にクマ糞に出会うほど。クマ糞ロードと命名したくなります。

分解してみると中身は様々。これは植物の繊維でしょう。セリ科植物の根でも食べたのでしょうか。まだほとんど乾燥していない新しめの糞でした。中を割ると、ふわっと緑の素敵な香り。知らない人が目隠しして香りだけ嗅いだら、とても糞とは信じられないでしょうね。

こちらも同じくクマ糞。見た目がガラリと違いますが、こちらはハイマツの実を食べた後。中には細かく砕かれたハイマツの実がぎっしり入っています。上の糞と比べると、色も違う堅さも違う匂いも違うで、食べたものが如実に表れるのは面白いものです。

ハイマツの実というのは、これです。まだ緑色で完全に熟していません。ホシガラスかなにかがつついて食べた後はこうなります。松ぼっくりの中に小さな種が残っているのが見えますが、そこに栄養がたっぷり含まれているのだとか。

実の色、草の色。登山道で糞を発見したら、ぜひ分解して観察してみてください。

0 件のコメント: