11月21日(金) 快晴のち曇り時々雨
学生の頃、四国を旅したことがありました。高松・高知・松山と、各県の県庁所在地を訪れつつ四国をぐるっと回ったのですが、徳島市にだけはなぜか足が向かず、そしてその後も行かずじまいのままになっていました。今回徳島から四国に入ったのは、そんな理由から。唯一残った未知の街を見てみたかったからなのです。
そんなわけで今日は、午前中に待望の徳島観光をして、午後は阿波池田をめざしつつ途中で脇町観光という予定にあいなりました。まずは徳島の街に寄り添う眉山に登ります。ロープウェイから見下ろすと、ビルが間近なのでかなりの高度感を得られます。
今日も良いお天気で、山頂展望台からは連なる山並みも望めます。説明書きによると、この方向に剣山が見えているようなのですが・・・。いったいどれなのでしょう?
登りにロープウェイを使ったので、下りくらいは自分の足で行きましょう。歩くからこそ見えてくるものもありました。 道産子にとって「内地を感じる度」が高いものその1、竹林。おー、これぞ和です。
その2、瓦。むぅ、この黒光り感がたまりません。
その3、柿。ほほぅ、これもまたなかなか。
こう次々現れると、「今自分は、異文化圏にいるのだ!」という興奮で、思わず鼻息が荒くなりさえします。だって、どれも北海道では見ることないものなんですから。たしかに言葉は通じるのですが、自分の国にいるというよりは、外国を旅しているという気分の方が強いですね。道産子にとっての「内地」というのはそんなものです。
興奮のうちに眉山を下り、そのまま徳島市内を歩いていると・・・。出た!徳島名物!「阿波」洗車!・・・これは・・・かなりレベルが高いと思われます・・・。一度通り過ぎてから、引き返してまじまじと見直してしまいました。
大満足のうちに徳島観光は終了。JRで穴吹まで移動します。昼下がりのローカル列車は静かで穏やかでのんびりとできて、こんなに素敵な乗物はないと思わせられます。 全ての公共交通のうちどれが一番好きかと問われれば、迷うことなく答えましょう、「鉄道」と!
「うだつ」の街並みが有名な脇町。うだつとは、家と家との間に設えられた防火壁のこと。やがて財力を示すステータスシンボルになったのだとか。うだつが上がらないという言葉はここから来ているのだそうです。
それにしても驚かされるのは、この街並みが観光用に保存された書き割り的なものではなく、ちゃんと人が生活をする生きている街並みであることです。通りを歩いていると、もちろん観光客相手の店舗もあったりするのですが、表札がかかっている家や、車や自転車が停めてある家が静かに連なっています。過去からの積み重ねの上に現在の生活がある。こういう歴史を見せつけられると、道産子としては素直に羨望を感じます。まあ、不便な点も多々あるとは思うのですが、それでも・・・
3時間ほどゆっくり見てまわり、再びJRへ。阿波池田に移動して一泊します。
午前中は快晴。午後は降ったり止んだり。目まぐるしく変わる忙しいお天気のこの日。明日から始まる剣山山行はいったいどんな空模様になるのやら。
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