昨日、夕張岳で見たお花たち。お客様と一緒に数えていった結果、全部で70種近くの花が見られましたが、その中から今年初見のものを中心にご紹介します。
・登山口~望岳台
かなり標高の低いあたりから見られたミヤマハンショウヅル。樹林帯の緑の中で、濃い紫がよく目立っていました。
石原平付近では数え切れないくらいのシラネアオイ。わっさわさ咲いていて、見慣れているはずなのに思わず感嘆の声が出てしまいました。圧巻。
カラマツソウは白いホヤホヤが気持ちよさそうです。咲いていたのは一株か。
・望岳台~釣鐘岩
前岳の斜面にはまだ雪渓が何本か残っていて、その雪融け水が流れる箇所には決まってリュウキンカが咲いていました。6月末になって見るリュウキンカも良いものです。
ウラジロナナカマドも咲き始めていたようです。タカネナナカマドはほとんどが蕾のまま。同じ条件にあっても開花時期がずれるのでしょうか。
足下にはミヤマキンポウゲ。小さいくせによく目立つ鮮やかな黄色をしています。
ミヤマオダマキは足下に下向きに咲くので、写真を撮るのに一苦労します。花をよく見るためには、寝そべるようにして下から煽るようにしないと。
かなり遠くにぽつりと咲いていたユウパリコザクラ。110mmのレンズじゃこれが限界です。
葉っぱが特徴的なタカネタンポポ。意外にお客様から人気を博していました。
優美に咲き始めていたのはシナノキンバイ。開きかけの蕾の、黄色とも緑ともつかない色が本当に清楚です。
湿原の中にムシトリスミレ。スゲの中に埋もれていて、なかなかそれだけ綺麗に撮るのは難しいものです。
・吹き通し
エゾミヤマクワガタはまだ咲き始めたばかり。いつもよく見るエゾヒメクワガタとは、やっぱりどこか違います。
ほとんどの人がユウバリソウに注目するので、沢山咲いている割にはあまり目をかけてもらえないナンブイヌナズナ。鮮やかで目を惹きそうなものですが。
真打ち登場。やはりこの時季の夕張と言えばこれしかありません。ユウバリソウです。
一つ一つの小さな筒が花です。下から順に咲いていき、一番上の花が咲く頃には下の花は茶色く枯れてきます。だから、上まで咲ききらない状態が最も見頃の旬の時季。まさに今この瞬間です。
・山頂直下
ミヤマダイコンソウを見つけたら、山頂まではほんのわずか。
神社近辺はハクサンイチゲの群落となっています。背景に芦別岳を持ってくるとは、なかなか贅沢なイチゲではありませんか。
大きくみると、やはり美しい花です。
固有種を含め、たっぷり花を見て、大満足の一日でした。
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