2009-06-13

夕張中岳山行記-4-

5)  時間を取らないように山座同定用の広い地図は持参しなかったので、そのときは名前の分からなかった、幾春別岳、礼振峰も写真に収める。

 14時35分山頂発。下りは、前向きではアイゼンの効きが悪い。特に急な箇所は後ろ向きで下る。15時19分1320mコル。35分、目安時刻から1時間遅れ、タイムリミットに追いつかれて出発。

雪渓2から1320mコルを見下ろす。高度感が伝わりますか?



6)  16時45分 主稜線上のコル。



7)  17時10分 コルの御茶々岳寄りの1160m。このコルへの登りの分岐を確認するため、往きのアイゼンの跡をたどっていると、その上にヒグマの足跡が多数ある。ひょっとして子連れ?幸い向きは逆向き。往きに私が通過した後に夫婦沢方面から登ってきたらしい。帰る方向でなくて本当に良かった。

 熊避けスプレーは先日の山で壊したばかりで携帯していない。鈴のほか、それまでも立ち止まった度に吹いていたホイッスルを吹き鳴らす。

コルの御茶々岳寄りへの登りの手前。ヒグマの足跡。

右が後足、左が前足。前足の指は7本?いいえ、上の2本の指は小さい。小さい足跡の上を大きな足が歩いたのか。もっとじっくりと鮮明な足跡を探せば良かったけれど、早くこの場を去りたかったのです。



8)  18時25分林道の上部に出る。19時00分ゲート。19時10分温水池、タクシーに乗る。19時30分富良野駅前。予定の列車には乗れず、20時44分発を待つ。



 こうして、始発で発ち、最終で帰る、生傷と松脂だらけの山行は終わります。疲れた。でも満足。雪の状態はほぼベストだったのではないか。締まって潜らず歩き易い。トラバースでもアイゼンが良く効く。雪崩のおそれも無さそう。この雪と快晴微風の天候に恵まれなければ、時間的に届かなかったと思う。感謝。(もっち)

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