気がつけばすっかり紅葉が進んだ大雪山。でも、雪融けの遅かった場所ではようやく花が咲き始めたばかりでもあります。つまり、場所によっては花と紅葉を一目で見ることができるわけです。
赤岳第二雪渓。雪融けの早い上部に生育する植物は既に赤黄に色を変えているものの、数週間前まで雪の下だった下部では、いまようやく春を迎えたようなもの。チングルマやツガザクラが咲き誇り、訪花昆虫が忙しそうに飛び回っています。
咲いたばかりのハイオトギリが、花をつけたまま葉を赤くしていました。赤と黄色の強烈な色の対比です。
奥ノ平ではヨツバシオガマが今を盛りと咲いています。背後に赤く染まったナナカマド。
白雲岳直下、花の沢源頭では紅葉のただ中に雪渓が残り、雪の周囲にはまだ瑞々しいエゾコザクラや、
蕾のものさえあるコエゾツガザクラなどがあるわあるわ。
もっと驚くべきことに、普通は6月に咲くミネズオウが見られましたし、
ここまで来たら笑ってしまう他はありません、イワウメすら咲いていたのです。
春と秋を一緒に楽しめるのは今だけです。さあ、高山帯へ!
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