2011-06-22

残雪情報・伏美岳-1967峰-北戸蔦別岳

伏美岳から1967峰を通り北戸蔦別岳へと抜ける縦走をしてきました。道中の残雪状況をご案内します。

伏美岳までの登山道には9合目付近を中心にわずかに残るだけ。伏美岳以降はそこそこあるのですが、登山道を外れて雪の上を真っ直ぐ歩けるほどではありません。昨年同日に訪れたときよりも少ないのは意外でした。

テントサイトとしてよく利用される1542mコルはこんな感じ。登山道は雪の下ですが、テントを張るスペースは既に露出しています。大きなテントだと二張りは張れませんでした。

飲料水はもちろん雪から作ります。6人分の水を作るのに、1日一缶のカートリッジを使いました。

コルからピパイロ岳まではほとんど雪の上を歩きます。このあたりは昨年よりも雪が多く残っていました。ピパイロ岳から先はほとんど雪はありません。

再び雪が出てくるのは1967峰を間近に見上げるようになってから。1793mコルはしっかり雪に覆われています。登り返しも途切れ目なく山頂直下までずっと雪。急登が一ヵ所あるので注意してください。

1967峰から1856mピークまではたまに雪を踏む程度。

問題は北戸蔦別岳への最後の登り付近。まず、コルへと下る途中、雪から夏道へ入るのがわかりづらい場所があります。私たちは少しハイマツ漕ぎをして夏道に出ましたが、後から来た単独の方は夏道を見つけられずに引き返していきました。コルからの登り返しは雪の登りとなり、やや急斜面のトラバースが必要となります。雪は柔らかいので問題はないと思いますが、やはり要注意です。

北戸蔦別岳直下、ヌカビラ岳方面のコルにはまだたっぷりと雪が残っています。テントを張るには整地が必要でしょう。

ヌカビラ岳からの下りは上部に二ヵ所大きく雪が残っていて、視界が悪いときにはルートファインディングに特に注意が必要です。テープを頼りにするような歩き方はできないと思ってください。

ずっと標高を下げて、滝のある沢へ降りると、沢はまだ一面雪に覆われていました。もうかなり薄くなっているので、いつ踏み抜くかと危険を感じるような雪渓です。

この後、何度か沢を渡るのですが、若干水量が多めです。登山靴を濡らさないで渡るのはちょっと難しいかもしれません。

0 件のコメント: