2005-12-08

たっぷり旭岳

朝、目覚めると、窓の外に抜けるような青空が広がっていました。そっと東の方へ目をやると、期待通り、白く輝く旭岳。どんよりとした雲が山を隠すことが多い冬ですが、それだけにたまの快晴が素晴らしく感じられます。こんな日は一日の予定を変更して山に行くに限る、と締め切りの迫った書き物を放り出して、車に乗り込みました。

まずは、東川町内からの一枚。うちから1~2分ほどの道道沿いで撮りました。こんな景色を日常的に眺められるのですから、好きな山の麓に住むのは最高です。


続いて、忠別ダムのほとりから。長いトンネルの先にある駐車スペースに車を置き、ちょっと歩くと絶好の撮影ポイントがあります。もうすぐ試験湛水が始まるはずですが、ここからの景色はどう変わるのでしょう?


どんどんと登ってきて、これは旭岳温泉の入り口からです。温泉街もあまり奥の方へ行くと、近づきすぎて旭岳はよく見えなくなります。このあたりからがいいですね。


ここからはスキーで登ります。雪は1m以上は積もっていて十分滑走できますが、スキー場はまだ営業していないため、人はほとんどいません。ロープウェイを使わず歩いて登って滑るなんていうのは、一般的には物好きの部類ですから。

いつにもまして静かな山を、1時間半ほどかけて姿見の池まで登りきると、がんばったご褒美とばかりに旭岳が迎えてくれました。今日は風もないし、太陽は暖かいしで、旭岳を眺めながらのんびりお昼を食べることができました。


輝く太陽、広がる雪原、そしてその向こうには十勝連峰。


登りの苦労がウソのように、下りはスキーですい~っと滑り降ります。その後温泉に入って、麓の町に降りてきたのは午後3時半ころ。気分的には“昼下がり”という時刻ですが、冬至が近いこの時期、もはや夕暮れ時といっていいかもしれません。陽は傾き、山も朱色に染まり始めています。雪で白く覆われた山には、夕陽がよく似合うものです。


一日いっぱい快晴の旭岳を堪能したので、夜は締め切りと格闘することにします…。

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