思い返せば幼少のみぎり。冬ともなれば毎日雪にまみれて外遊び。雪の積もった空き地や除雪あとの雪山で暗くなるまで遊んでいたものです。途中遊び疲れたときには、屋根から垂れ下がるツララが恰好のおやつとなりました。今考えると汚いことこの上ないのですが、当時は「こんなに美味しいものはない」とばくばく食べていました。たぶん、そのおかげでインドでもお腹をこわすことのない強い胃腸が培われたのだと思いますが、さすがに最近はツララに食指を動かされることはなくなりました。一応いい大人ですから。
でも昨日。快晴の空に浮かぶ太陽が、エゾマツから垂れるツララをきらきら光らせているのを見たとき。気がつくとツララが口の中に収められていたのです。ああ、ツララよ。20数年ぶりの甘美な味。ちゅうちゅうと吸うと、口の中にエゾマツのさわやかな香りがほのかに広がるような。さすが日本一の雪質を誇る旭岳。街中とは違いツララの汚かろうはずがありません。次はトドマツのツララでも食してみましょうか。
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