2006-07-23

トムラウシ3日目(ヒサゴ沼~天人峡)

さすがは土曜日、ツアーやら団体さんやらで賑わうヒサゴ沼。管理人と間違えられたり小屋ガス爆発の危機(※1)があったりマット不正使用疑惑(※2)があったりと、人が集まるところ何かと騒がしくなるものです(※1・※2:時間と機会があればいずれ書きます)。

そんな喧噪も治まる夜明け前。午前4時の大雪山はまたまた素晴らしい景色を見せてくれました。

朝焼けの雲とヒサゴ沼避難小屋のシルエット。

うっすらと桃色に染まった雪渓が、ぴたりと凪いだ沼に鏡写しになっています。

ヒサゴ沼越しに見るニペソツ山。朝焼けの空と朝焼けの沼。

ほんと、山に来たときには早起きをするものです。早朝の景色ほど心を打つものがあるでしょうか。

一瞬で消えゆく朝焼けを満喫したあとは、名残惜しくも下山に取りかかります。まず目指すは化雲岳。

途中、ウルップソウが水辺に咲いていました。

振り返れば、1日目に歩いた稜線が見えています。一歩で進む距離はたかだか数十cmなのに、それが積み重なってよくもこんなに歩いたものです。

化雲のへそから旭岳。化雲岳に着く頃には、モクモクとガスが出てきました。その間隙を縫って遠望を楽しみます。

化雲岳直下に朝露のエゾルリソウ。ちょうど見頃となっていました。化雲からポン化雲に至る登山道は、今まさに花盛り。エゾルリソウ・コマクサを筆頭に様々な花があなたを待っています。

ポン化雲から先は皆さんご存じの通り。激しく続くぬかるみぞ。そしてどこまで続く登山道。もうイヤ、というくらい下りの道を堪能しなければ、下界には下りられない仕様になっています。しかもちょっぴり雨模様でした。

この度の2泊3日トムラウシツアー。ガスの中だったり雨が降ったりで、実際に晴れていた時間はそう長くはありませんでした。でも、ポイントとなる時と場所でしっかりと晴れてくれたおかげで、全体としては天候が良かった印象です。めでたしめでたし。

存分に楽しんだ大雪山の深奥部。さて、今度はいつ行けるかな?

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