2008-12-19

四国山行11日目 高松

11月30日(日) 晴れ


マイントピア別子で汗を流し、そこからバスでほんの20分で新居浜駅へ。構内からは間近に迫る山並みを見渡せ、おそらく一番高いあたりを歩いてきたのだろうと、感無量でした。

ここから一路、高松へ。普段、鉄道を利用するときは、各駅停車で窓外の景色に食いつきながらガタゴト行くのがお好みなのですが、今回特別に特急を使うことにしました。というのも、明日の朝一番に高松を発たなければならないので、あまり遅くに到着すると市内散策を楽しむ時間がなくなってしまうのです。山歩きと同じくらい街歩きが好きな私にとって、14年ぶりに訪れる高松をそぞろ歩くことは外せるものではありません。ここは一つ大人らしく、お金で時間を買うことにしました。 乗るぜ特急いしづち!

さすが特急、あっという間の1時間25分で高松駅に着いちゃいました。時刻は12時55分。これから宿探しをしても、街を楽しむ時間はそこそこ確保できそうです。

一つ悲しかったのは、思い出の高松駅が真新しく変わってしまっていたこと。まだ旅慣れない14年前の私が、旅の始めに高松駅に訪れた時のこと。これから四国を回ろうとして、窓口で普通に乗車券を買おうとしたら、駅員さんはこうアドバイスしてくれました。「街中に金券ショップがあるから、そこで18切符を買うといい」。ぶっきらぼうな話し方で、しかも土地の言葉だったので、ものすごくキツく聞こえたことを覚えています。でもよく考えてみると、駅員さんが金券ショップを勧めるなんて、儲けを考えるとありえないことです。きっと若い学生の懐具合を考えてくれたのでしょう。当時はわざわざ遠くまで買いに行くのがめんどくさいと思ったものですが、後から思い返すたびにありがたさが募ります。あのときの駅員さん、ありがとうございました。おかげさまで今や立派な旅人に成長しました。

そんな思い出の駅だから、降り立った瞬間、ものすごい違和感がありました。なんだかキレイすぎるし、これでは旅情もなにもあったものではありません。青春の思い出を返せ!なんていうのは、旅行者の身勝手な感傷とわかってはいるのですけど・・・。

宿を決めたら100円でレンタサイクルを借りて街巡り。縦横無尽に連なるアーケードを、あっちに行ったりこっちに行ったり。ぼんやりとした記憶しかないのですが、アーケード街もちょっと変わったような気がします。あのときお世話になった金券ショップはいったいどこへ?

変わりに、旭川近郊住民にはお馴染み、宮脇書店の本店を発見しました。宮脇書店は旭川にある数少ないまともな本屋さんで、いつも利用しているのです。本店は高松だったのですね。

そして散策中に最も気になったものが、これ。ここ高松に本店を置く114銀行のATMにつけられたキャラクターです。こっち見て手を挙げて挨拶しているんですよ。しかもなぜかフランス語で!一度目につくと、至る所で見かけるようになり、そのたびに愛おしくてたまらなくなります。なんなのでしょう、この感覚。もしかして、恋?

高松の夜はサリュとともに更けていきました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

20数年間育った私でも、帰省しても分らない程高松駅周辺は変わってしまいましたね。


そういえば・・旭川で慣れ親しんだ宮脇書店の看板見た時私は驚いたんですよ~~^^。

DOEI Takuma さんのコメント...

宮脇書店は日本全国あちこちに出店しているようですね。
私は旭川で初めてお目にかかったので、最初は旭川の地場書店かと思っていました。