2010-09-20

山の騒音公害

今年もやってきました。紅葉季名物・山の騒音公害。来るんですよ!マスコミのヘリコプターが!取材をしに!大雪山まで!騒音をまき散らしながら!



良い写真を撮るためだかなんだか知りませんが、かなり低空を長時間かけて飛び回るので、一度やってくるとしばらく騒音に悩まされることになります。しかもそれは一台では済みません。次々と別のヘリが襲来するのです。彼らが好き勝手し放題して帰って行くまで、登山者は心静かに紅葉を楽しむことができません。

いったい国立公園で最も重視されるべきは、利用者の自然体験でしょうか。それともマスコミの経済活動なのでしょうか。

たとえばニュージーランドのトンガリロ国立公園における管理計画では、飛行機による騒音が国立公園の存在意義に反することが明言され、公園利用者の自然体験にも反しうる可能性に触れられています。
The noise and presence of aircraft conflicts with national park values such as natural quiet and can potentially conflict with the enjoyment of park visitors.
その上で、公園管理の目的として利用者への害を最小化することが挙げられています。
To minimise the adverse effects of aircraft on Tongariro National Park users.
なお、国立公園内での営業活動はコンセッションの対象となり、許可を取らなくてはなりません。
Before carrying on a trade or business in Tongariro National Park, an operator must
obtain a concession (lease, licence, permit or easement).

だいたい、紅葉の写真を撮りたいなら、“他の利用者同様に” 歩けば良いのです。自分たちが楽をするために他人に迷惑をかけていいはずがありません。

日本の国立公園もそろそろ傍若無人なマスコミの経済活動を制限しなければならないのではないでしょうか。

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