2005-03-10

そろそろ横のつながりを

大雪山での携帯トイレの無料配布が終わり、今年からは販売するようになるそうです。無料が有料になるのは当然といえば当然のことです。今まで駅前で配るティッシュのようにタダで配布していたのがおかしいくらいですから。それよりも、まがりなりにも全域で運営されていた配布回収システムにほころびが出ることを問題視しなければならないでしょう。詳しくは、今日の佐久間の記事を読んでもらうとして。

このトイレ無法状況に対し、私たちガイドはどう対応するべきなのでしょうか。一人一人が眼前の状況を熟考し、自分が最前と思う方法をとるだけでは、もはや対応できないように思います。

たとえば、旅行代理店の集団ツアーの引率を引き受けたとします。集団ツアーのお客さんが自分で携帯トイレを持ってくることはほとんどありません。かといって、40人からなる団体全員分のトイレをガイドが運ぶことは金銭的にも物理的にも不可能です。一方で、生理現象は誰にも止められません。トイレの無い山の中で、40人がトイレに行きたいと訴えてきたら、いったいどうすればいいでしょう?どうにもできません。現場でガイドができることはたかがしれているのです。

では、どうすればいいのでしょう?山の中でできることが限られているとすれば、山に入る前に努力する必要があります。ガイド一人一人にできることがわずかだとすれば、連携するしかありません。大雪山には多くのガイドがいます。狭い世界ですから、それぞれ個人的なつきあいはあります。しかし、連携して今回のような問題にあたるという動きはありませんでした。そろそろガイド同士の横のつながりが必要な時期なのかもしれません。今回のトイレ問題を良いきっかけとしたいところです。

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