今年伸びた若葉のてっぺんで、ツンと澄ましているのが雌花。一際目立っています。
若葉の根本を取り囲むように侍っているのが雄花。なんとか雌花にお近づきになりたいと競い合っているかのようにも見えます。株によっては、既に黄色い花粉をいっぱいに出していました。このあと、雌花が受粉して実をつけますが、実が熟するのは冬を越して来年の秋。二年に渡る長い長いハイマツの恋物語なのです。
8時05分 扇沼山:おやおやガスがかかってきましたね。
9時30分 三川台:ちょっと回復してきてる?
黄金が原のあたりから雲に隠れた十勝連峰を望んでいます。今日最も晴れた一瞬です。
10時40分 南沼野営指定地:すっかりガスにまかれてしまいました。
11時00分 トムラウシ山頂:とうとうポツポツと降り出してきました・・・。まいったなあ。
こんな遠望が望めない日は、登山道脇の花に癒されるのが一番ですね。ツガザクラが見事な株で咲いていましたよ。
旭川を出るときはどんより低い雲が空一面にかかっていましたが、登山口に近づく頃にはすっかり青空。久しぶりに「暑い!」といいたくなるような陽気です。見上げる富良野岳にも雲一つかかっていません。

あれ、あれれ。あなた何をくわえているのですか?
さっきの子ウサギではないですか!・・・なんと衝撃的な結末。
登山口にあるクマセンターも快晴の青空の下。ここからヤンベの沢を越え、最初に現れる沼「土俵沼」の直前までは、ほぼ夏道が出ています。ところどころ現れるミズバショウの群落を楽しみながら歩を進めます。
途中の名もない小沢。バイカモが清流の中をたゆたっています。
式部沼は雪の上にわずかに水がたまっている状態。奥には緑岳。
高原沼と空沼の中間地点。見上げる高根ヶ原。ここは沼巡りコース中、最も標高が高い場所で、沼々を囲む新緑の上に石狩岳・音更山が顔をのぞかせます。写真をよく見ると黒い人影が二つ。クマセンターの職員さんです。
水を湛える空沼。切れ落ちた雪の塊が水の中に入り込み、そこだけ淡い青に色を変えています。空沼は雪が残る今時期に見るのが一番きれいだと思うのですが、どうでしょう?
空沼を越えるとあとは沢沿いに下るだけ。みずみずしいリュウキンカがそこかしこ。沢の水は大幅増量中で、途中1箇所渡るのに緊張する場所があります。水かさも増えていますので、長靴は必須です。
新緑を通り抜ける木漏れ日。暑いくらいの陽射しでしたが、森の中はひんやりと涼しく快適です。
クマセンターの方に伺ったところ、高原沼巡りコースの通行禁止が解かれるのは6月24日(土)の予定だそうです。
一般の方を迎えるにあたって、橋の手すりを設置し雪原上にルート旗を立ててくださっています。
石北峠を越えてすぐの橋から。今日歩くほとんどのコースが見えています。一番高く見えるのはライオン岩。中央やや左よりが山頂。奥まっているため低く見えています。
歩き出すと新緑のまぶしいこと。芽吹き後の葉が大きく開こうかという頃。鮮やかなものです。
林床ではコミヤマカタバミが目立っていました。
今日は反時計回りで登ってみました。しばし川沿いを歩いた後、ぐいぐいと高度を上げると、ライオン岩が見えてきます。ここの登りとライオン岩からの下りは、倒木がうるさい感じです。登山道を辿るのは簡単ですが、まだ雪も残っています。
ちょっと登るとすぐに森林限界を越えるのがこの山の良いところ。ハイマツ帯ではキバナシャクナゲがはや見頃。
さらに、高山帯歩きが長いのもポイント高し。あらゆる方向に景色が広がり、北大雪・表大雪・石狩などが一望の下。今日は見えませんでしたが、阿寒方向の眺望も良いです。山頂までは、山々を眺めながらゆっくりと行きましょう。
そして山頂。後に見えるのは表大雪。
遠くの景色がほとんど見えないときに心を和ませてくれるのは、いつだって花たちです。いろいろな花が咲いていましたが、この日一番のお気に入りは、チゴユリ。こういう、あまり目立たないけれど、よく見ると可憐、という花はいいものです。濡れそぼった姿もさらなり。
剣山というのは非常に山らしい山です。登るときはひたすら尾根を登り、下るときは下るだけ。途中で登りかえしなんてありません。ぐいぐいと高度を上げていくと、最後は梯子が現れて、これを4つ登るといよいよ山頂です。
山頂付近で雲海の上に出ました。もうこのあたりは地面も草木も乾いています。高曇りの空から陽射しが薄く射しています。
なかなかの高度感のある山頂には剣が奉られています。すぐそばまで行くことができますが、高所恐怖症の方にはチト辛いかも。残念ながら遠望は効きませんでしたが、ここからの眺めはいいんでしょうねえ。
6月に入りはや1週間が経ちました。雪解けがすすみ、旭岳もすっかり黒い地肌が目立つようになってきています。姿見の池から山頂までの登山道のうち、雪が残っているのはせいぜい7合目くらいまで。あとは、もう山開きが待ちきれないほどの夏山っぷりです。
でも、旭岳の裏側、裏旭野営指定地に向かう斜面は、例年通り雪がたんまり残っています。ほらこの通り。上部でわずかに地面が見えていますが、その他は見事な白一色。
豪快に尻滑り!米袋など厚手のビニールに座って滑ると快適です。雨具着用でも結構滑ります。雄大な景色を見ながら、一気に滑り降りる快感。この時期ならではの山の楽しみです。