今週末のツアーに備えて、高原沼に行ってきました。旭川を出発したときには曇り。愛別のあたりで霧雨が降り出し、悪天の中の下見を覚悟したのですが、長いトンネルを抜け大雪湖に至ると、なぜか青空。赤岳から緑岳までの稜線もはっきり見えています。単なる下見とはいえ、天気はいいにこしたことはありません。この幸運をありがたく堪能するとしましょう。
登山口にあるクマセンターも快晴の青空の下。ここからヤンベの沢を越え、最初に現れる沼「土俵沼」の直前までは、ほぼ夏道が出ています。ところどころ現れるミズバショウの群落を楽しみながら歩を進めます。
途中の名もない小沢。バイカモが清流の中をたゆたっています。
土俵沼直前の橋のあたりからは、雪の世界が始まります。土俵沼・芭蕉沼・滝見沼・緑沼・湯の沼・鴨沼・蝦夷沼・式部沼・大学沼・高原沼・空沼と、次々と現れる沼もまだほとんどが雪の下。
式部沼は雪の上にわずかに水がたまっている状態。奥には緑岳。
高原沼と空沼の中間地点。見上げる高根ヶ原。ここは沼巡りコース中、最も標高が高い場所で、沼々を囲む新緑の上に石狩岳・音更山が顔をのぞかせます。写真をよく見ると黒い人影が二つ。クマセンターの職員さんです。
水を湛える空沼。切れ落ちた雪の塊が水の中に入り込み、そこだけ淡い青に色を変えています。空沼は雪が残る今時期に見るのが一番きれいだと思うのですが、どうでしょう?
空沼を越えるとあとは沢沿いに下るだけ。みずみずしいリュウキンカがそこかしこ。沢の水は大幅増量中で、途中1箇所渡るのに緊張する場所があります。水かさも増えていますので、長靴は必須です。
新緑を通り抜ける木漏れ日。暑いくらいの陽射しでしたが、森の中はひんやりと涼しく快適です。
クマセンターの方に伺ったところ、高原沼巡りコースの通行禁止が解かれるのは6月24日(土)の予定だそうです。
一般の方を迎えるにあたって、橋の手すりを設置し雪原上にルート旗を立ててくださっています。
幸い週末は天気が良いようです。残雪と新緑と透き通る沼々に会いに行きませんか?
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