2006-06-18

旭岳開山祭「山の祭り」終わる

 山開きを前に登山者の安全を祈願して行われる旭岳の開山祭「山の祭り」がきのう行われた。
 メインの「ヌプリコロカムイノミ」の前座として地元の山関係者によって演じられた「女ギツネ”あねご”物語」は、純真なキツネが、観光客が与えたエサでヒトの食べ物の味を覚え、最後にはテントを荒らして食料を奪う札付きの悪になっていく過程をコミカルに描いたもの。付け焼き刃的な練習の成果がいかんなく発揮され、台詞を忘れたり、ぶっつけ本番で勘違いの演技が飛び出すなど、冷や汗ものの展開だったが、なんとか最後まで演じきることができ、観衆から暖かい拍手をいただいた。ヤレヤレ……。
 劇のあとは、旭川のアイヌ記念館館長の川村さんや、トンコリ奏者のOKIさんなどアイヌ民族の皆さんによる安全祈願「 ヌプリコロカムイノミ」。神火が風に煽られて火の粉がふりそそぎ、参加者が避難するというハプニングもあったが、厳粛な雰囲気のなか、カムイノミの声がアカエゾマツの森に響き渡った。
 ロープウェーはきょうから夏の営業になり、いよいよ夏山シーズンが始まる。

0 件のコメント: