2008-06-12

カミナリ一過、快晴のニペソツ山

石狩岳登山口で車中泊をして翌朝。4時少し前に目を覚ますと、頭上には雲一つ無い真っ青な空が広がっていました。 絶好の登山日和です。ニペソツ山の登山口へ急げ!

朝食・移動・準備でなにやかにやと時間を食い、歩き出したのは5時40分になっていました。せっかく登山口に泊まったのに少しもったいない気もします。

長い長い樹林帯の登りはちょっとした岩場まで。岩場を越えると一気に視界が開けて、この景色!なんという青空!これだけで充分貫禄を備える前天狗です。

コース中唯一雪の残る天狗のコルを越え、前天狗へ登る途中。振り返ると小天狗。その奥に昨日歩いた石狩岳~音更山の稜線。 昨日歩いたコースを眺められるというのはいいものです。

昨日とはうって変わって青空バックのトムラウシ。周囲にたくさんの山が見えますが、やはり一番目が行くのはこの山。特別な魅力を持った山です。

ナキウサギ賑やかな前天狗の岩場。ゆるやかに波打つ岩れき帯は独特の景観を呈しています。そして、この岩場を登りきると・・・

ニペソツ山!ここまで来て初めて見える山頂。ここまで来ないと見ることができない山頂。何度来ても、前天狗に出る直前のわくわく感と、出た直後のどきどき感はたまりません。

今まで隠れていた十勝連峰も見渡せるようになります。この段階でほとんど360度の展望が得られるのですから、前天狗は所要時間的にも展望的にも登山対象となる独立した山と言ってもいいでしょう。

そこからさらにもう一つ別の山に登るかの如く、遠く聳えるニペソツ山。この山が如何に奥深い山であるかがよくわかります。

天狗岳から下る途中のニペソツ山。よく使われる構図ですが、それも納得のこの山容。重量感があって、それでいて高度感もあって、しかも端正で。なんならここで引き返してもいいほどの満足感が得られます。

いったん下ってからの登り返しは、最後に待っていた最大の急登。でも見た目から考えるほどの時間はかかりません。

山頂近くから振り返ると、天狗岳・天狗平・前天狗がどっしりとそこにあります。この連なりを歩いてきたのかと思うと感慨無量です。

ニペソツ山山頂に到着。まだ8時50分。下界の基準だとまだ朝が始まったばかりのこの時刻に、既に山頂にいるというのは、何とも言えない素敵な気分です。

山頂からの景色はこちら↓の動画でどうぞ。

0 件のコメント: