とはいえ、旭岳山頂は野営指定地ではありませんから、夜を明かすといってもテントを張ることはできません。寝袋やマットを使って横になることもすべきではないでしょう。
ではどうするか。まず、薄いダウンの上下と雨具を着こみます。手袋など体につけられるものは全てつけます。そして座布団状の小さいマットに座り、体にツェルトを巻き付けます。山頂標識に背中をあずけたら、それでお終い。これなら日中休憩するときとほぼ同じ状態ですから、環境に対して余計なインパクトを与えることはありません。
何にも邪魔されない星空をぼんやり眺めているうちに、気がつけば半月が登ってきて月明かりがほのかに辺りを照らします。でも、「素敵な夜だなあ・・・」なんてのんきに構えている余裕は全くありませんでした。なにせ、風が強い!遮るもの一つない山頂で、終始強風に煽られ続けていたら、寝ようにも寝られるものではありません。何度かうつらうつらしただけで後は震える体をさするばかり。夜明け前に計測したところ、平均風速N8.7m/s。気温1.5℃。もうすぐ氷点下じゃないですか!








時計の表示は4時30分。朝焼けはとっくに終わりましたが、北海道最高峰からのこの景色、もう少し楽しんでから下ることにしましょう。
2 件のコメント:
ぶーーーーっっっ!!!
コーヒー噴いちゃったじゃないですか~。
一体何をしているのですか(笑)楽しそうだけど♪
辛く険しい道程を自ら科しその先には、このような素敵な景色が楽しめるのですね。
家でヌクヌクしながらこの景色をPCで・・・。
おっと・・正座し直して拝見してます。
全く、こうしちゃ居られない。
負けていられないじゃないですか。
(うーん、土栄さんみたくドMになりきれるかな~?ハハハ。)
次回の我慢大会は是非招待状お願いします。
任務ご苦労様でした!
もっと暖かい日なら、いやせめて風が弱ければ快適に過ごせたと思いますよ。
もしくは風の避けられる場所に移動すればよかったのですけど。
ジョージさんは小屋泊チャレンジですね!
コメントを投稿