ここ一週間ほどの暑さで雪解けもぐんぐん進み、姿見の池周辺でも高山植物がじゃんじゃん咲き始めています。特にキバナシャクナゲなどは、もうすでに受粉を終え花びらを落とし種子を作り始めているものもあるくらいです。その他にも、エゾノツガザクラは満開、ジムカデも大群生、一部ではチングルマやクロウスゴも咲きました。姿見のお花は、種類と面積は少ないものの、残雪との対比もあでやかにかなり見頃となっています。
さてそんな中、誰にも注目されることなく、ひっそりと準備にいそしむお花がありました。ハイマツです。ハイマツと言えば、ごろんとした重そうな松ぼっくりを思い起こすかもしれませんが、松ぼっくりを作るからには、その前に花を咲かせているのです。
こんな無骨な松ぼっくりになるのはいったいどんな花かというと・・・。実は意外にかわいらしい花なのです。
これがハイマツの花です。鮮やかなピンク色が若草色の新芽に映えること。大きさは小指の爪くらいのもので、だいたい6月中から7月中くらいまで花をつけているようです。こんなにきれいな色遣いを、他の高山植物で見たことはありません。ハイマツは背が低いですから、花も見やすい高さに咲いているはずなのですが、誰も注目しないのは何故なのでしょう?こんど山に行ったらよく見てやってください。健気に咲いていますんで。
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