2008-05-13

天人峡からトムラウシ往復・1日目

14日(水)に予定していたスノーシューツアーが少雪(無雪)で中止になったため、週の半ばにぽっかり日が空いて、しかもお天気はなかなかいいようで。これはどこか山に行くしかないというわけで、1泊2日でトムラウシに行ってきました。

1日目は天人峡から登り始めて小化雲岳を経由しヒサゴ小屋泊、2日目はヒサゴ小屋からトムラウシ往復後、天人峡に下る行程です。

この雪融けの早さから考えて、スキーやスノーシューはもう役に立つまいと判断し、足回りは冬靴にアイゼンとしました。すっかり若葉に包まれた天人峡を後にして、三十三曲がり・滝見台と順調に歩いていくと、早くも登山道に雪が現れます。標高1000m以下で雪が残っているとは予想外のこと。この辺はそんなに雪融けが早くないのかも?

第一公園への登りは、上部半分で登山道が露出していましたが、何度来てもここの登り口はわかりにくくて困ります。何日か前のものでしょう、登山道を探して右往左往した足跡が残っていました。

第一公園からは雲から姿を現したばかりの旭岳。ゴールデンウィークに見たときには、もう夏かというくらい黒々としていましたが、ここにきて再び真っ白に雪化粧したようです。

今日の最初の目的地・小化雲岳まではまだ遠く。ゆるゆるとした尾根をずっと登っていかなければなりません。

夏道よりも東側にルートを取るのがわかりやすく登りやすいでしょう。露出したハイマツと崖の間を歩く感じで。登る左手には忠別岳・凡忠別岳が迫力を持って近づいてきます。

「この青空の下、山頂から雄大な景色を」と期待していたのに、小化雲岳まであと少しまでのところで俄にガスがやってきて、一時は完全なホワイトアウト。久々に完全に視界を失いました。やや回復して小化雲岳山頂。昨年5月28日よりはるかに雪が残っているので、とりあえず6月のツアー本番は残雪をたどって歩いてこられそうです。

何も見えない小化雲岳を後にして、お次は化雲岳を目指します。この辺りの稜線は、もうとっくに雪が無くなっているだろうという予想の下、スキーもスノーシューも持ってこなかったというのに、ずいぶん真っ白ではないですか。ところどころでずぶずぶ靴を埋もらせながら歩いていると、時間も体力も吸い取られ、判断ミスが悔やまれます。

遅々とした歩みの末やってきた化雲岳山頂。なんと雪の上に真新しい足跡が残されていました。つい先ほどまで誰かがここにいたということでしょう。 まさかこの時季の平日にこんなところで・・・。もしかすると今日はヒサゴ小屋で同宿となるかもしれません。

天気は回復傾向にあるようで、雲は徐々に消え去りつつあります。さっきまで隠れていたトムラウシもようやく山頂を見せてくれました。後はヒサゴ小屋に向かって下るだけ。

夏道を無視して一直線に小屋を目指すと、途中スノーボードで滑った跡とスノーシューで登った跡がありました。そして小屋が視界に入った頃、ついに登ってくる人と出会います。今日で小屋3泊目だというスノーボーダーでした。小屋周辺での滑りを楽しんでいるようです。

夏には満員状態で、隣の人と触れあいながら寝る羽目となるヒサゴ小屋も、この時季はガランとしています。件のボーダーと1階・2階を占有し合い、広々と過ごすことができました。久しぶりに寒気が来ているようですが、夜はどのくらい冷えるかな?

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