2010-08-28

記録的豪雨の跡

観測史上最高を記録する豪雨が大雪山周辺を襲ってからはや4日が経ちました。旭岳ロープウェイは停電のため24日以来運休していましたが、今日の始発便から通常運行に戻りました。その始発便に乗って、姿見平~当麻岳~北鎮岳~裾合平と、表大雪北部を歩いてきました。豪雨の爪痕と思われるものがあちらこちらに見られました。

姿見方面から裾合分岐へと降りていく坂道にて。泥の上に置いてあった踏み板がことごとく流されていました。ステップ下部も洗掘が進んだようです。

同所にて。バラバラに流された簡易木道。水流の激しさが想起させられます。

裾合分岐からピウケナイ沢方面。ここでも踏み板があらぬ方向に流されています。

比較的重くしっかりした木道もこの通り。流され積み重なりしています。

もちろん木道だけではなく、登山道そのものも雨の影響を受けています。斜度があるところはかなりの箇所で雨裂ができていましたが、その中でも目立っていたのは、中岳周辺。登山道が若干狭くなっています。

さらに酷かったのは、中岳分岐から中岳温泉の間。人一人通るのがやっとというくらい崩壊が進んでいます。ここは以前から雨の度に平らな部分が少なくなってきた場所なのですが、今回は一気に進んだ感じがします。数年後には歩けなくなっているのではないでしょうか。

一方、中岳温泉は流された土砂が溜まった場所です。二つあった浴槽が一つになり、残った一つも半分ほどの大きさになってしまいました。数日すれば物好きな方が再び浴槽を掘りに来てくれると思いますが。

裾合平の木道には流されてきた土砂が被っていました。

そこかしこで見られる豪雨の爪痕。今後の修復作業は大変なものになるに違いありません。

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