2005-04-26

備えあれば

一面雪に覆われて真っ白な大雪原となっている裾合平を抜け、中岳温泉まで行ってきました。出発前は時折陽も差し視界良好だったのですが、一応念のためデポ旗を持って行くことにしました。デポ旗とは、ものすごく簡単に言うと雪上の目印にする棒です。一般に視認性の良い赤色のテープがつけられます。


こんな棒をたくさん持ち、途中途中にさしていきます。帰り道、それを目印にすれば無事スタ-ト地点まで戻れるという優れものです。

はっきりいって歩くには邪魔で、だからできれば持って行きたくはありません。でも、いつ天候が急変し視界が効かなくなるかわかりません。こんなふうに。


下手すると50歩先にいる人間が見えなくなるほどです。こうなると頼れるのは地図とコンパスとそしてなにより赤旗をはためかすデポ旗だけです。備えあれば憂いなし。無事帰ってくることができました。山の世界では臆病で慎重なくらいでちょうどいいんですね。

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