2005-04-21

五月はアポイ漬け

あるガイドさんの代役で、5月後半にアポイ岳へ行くことになりました。本州からくる登山ツアーの引率だそうです。10日の間に1泊2日の行程を4回分という、かなりきつそうな日程になっています。2日やって1日休んで2日やって2日やって1日休んで2日やって・・・。発着は新千歳空港ということなので、ひとつツアーが終わっても家まで帰る時間はなく、ホテル泊まりが続くんだそうです。ちょっとした出稼ぎ気分ですね。やれやれ。でもまあ10日くらいならでなんとかなるでしょう、と思ったら、なんと。集客如何で催行数は倍になるかもしれない!?20日間ずっと出かけっぱなしってことですか?大丈夫かなあ・・・

旅行代理店主催の団体ツアーは、こんなふうにある時期のある場所に集中的に大人数を送り込んでくるのが特徴です。高山植物の見頃時期に花の名所に10も20もの団体ツアーがひしめきあっているなんていうのは、山の風物詩ともなっています。私たちガイドにとって旅行代理店から仕事を受けることは、短期間で効率よく稼ぐことができる点で非常にありがたいものです。お客さんにとってもツアー料金が安くなるメリットがあります。でも、山の環境を考えると単純に喜んでばかりもいられません。それになによりお客さんの数が多すぎて一人一人と話ができないなんて、ガイド業の醍醐味が全くないではありませんか!ガイド1人で30人近くも見なければならないこともあるのですから、お客さんからしても楽しくないんじゃないかと思います。このあたり、われわれガイドが真面目に取り組んで改善していかなければならない重要な問題でしょう。ガイドと旅行代理店の間で話し合いの場を設けられればいいのですけど。

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