2005-04-27

頭と体のバランス

昨日は視界ゼロの中、裾合平を抜け中岳温泉まで雪原を歩いてきました。夏ですと、急げば30~40分で着くくらいの距離です。のんびり歩いていける目的地の一つとなっています。ところが昨日は、足にまとわりつくような雪質でたいへん歩きにくく、天候と相まってずっしりと体に疲れがたまってしまいました。

うって変わって今日は一日デスクワークです。朝9時から短い休憩を挟みながら延々今の今までずうっと夏のオリジナルプログラム作りをしていました。

一口にプログラム作りと言っても、単に行きたい山の名前を挙げていくだけでできるものではありません。残雪の状況や山開きなどの関係で時期によって行ける山行けない山がありますし、そもそも山によって最適な時期は変わってきます。もうすでに予約が入っている日は避けながら、いつどの山に行くのかを決めていく作業は、あっちを立てればこっちが立たずでなかなか難しいパズルです。そのパズルが解決したら今度は、それぞれのコースの所要時間・標高差を割り出し、そこから難易度を設定していきます。そのために地形図や過去のツアーの記録を引っ張り出してくるわけです。次に集合場所・集合時刻を決めなければなりません。そして最後に、各コースの一口キャッチコピーを考えるという大仕事が残っています。これが最難関です。もっとも頭を使います。ほんの一文で、山の特徴と魅力を余すところなく伝えなければならないのですから。これも一つや二つ作るくらいならなんとかなるのですが、何が難しいといって一度に10も20も考えなければならないところなのです。悲しいかな語彙が貧困なもので、どんなに考えても同じようなコピーしかでてきません。できるだけ違った表現を使うように唸って呻ってなんとか作り上げました。今度できるチラシで私たちの苦労の跡を感じ取ってみてください。

能力以上に頭を働かせるのは大変なものです。今日はデスクワークしかしていないのに、ずっしりと疲れてしまいました。

昨日は体が疲れ、今日は頭が疲れる。どちらか一方に偏っていないのはバランスがとれていて良い、ということなのでしょうか?

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