2009-08-11

チロロ岳下見

大きなツアーがことごとく中止となった8月。今のウチに下見をしてしまおうと、チロロ岳へ行ってきました。

前日、日高北部森林管理署で林道ゲートの鍵を受け取り、道の駅で車中泊。翌朝一番で登山口へ向かいます。

ゲートのある登山口から林道をしばらく歩くと取水ダムが現れます。日高にはよくあるパターンです。

ここからずっと沢沿いを登っていきます。徒渉の回数こそ多いものの、水量は少なくほとんど靴を濡らすことはありません。でも濡れた岩が大変滑りやすいので、登山靴よりも沢靴を強くお勧めしておきます。

曲がり沢の名の通り、右に左にクネクネうねる沢沿いに登り、ここが上二股。右手のナメに入ります。流れはグンと細くなり、次第に水量が減り、涸れ沢になったかと思ったら、そこは尾根の乗越。

一度下って二の沢へ出ます。こちらはガラガラと岩が重なる広く真っ直ぐな沢。ほとんど流れはありません。グングン高度を稼いで二股を右に入ります。

岩の河床はやがて緑に覆われるようになり、そこかしこに高茎草本の群落が見られます。

沢筋が拡散し、西峰の斜面をトラバースするあたりは特に花盛り。フウロ・キンバイ・ショウマ・ハナウドなどがよく目立っています。

お花畑から良く見えるチロロ岳山頂部。ここからはニセピークを一つ越えてもう一登り。

本峰・西峰のコルに出ると展望が一気に開けます。

左右の山々を長めながら、気持ちよく稜線を歩いていくと、山頂まではあっという間。

360度全ての方角の景色が楽しめますが、日高山脈を南に見るのがやはりいいものです。山名は下図をご参照ください。すっきりとどこまでも見えそうな空です。



帰りに西峰に寄っていきましょう。お花畑の中の分岐はとてもわかりにくいですが、よく見ると斜面上に赤テープが見えます。どうしてもわからない場合は適当に直登するとよいでしょう。

かんらん岩の大きな固まりをよじ登り、

シロウマアサツキや

ユウバリリンドウ。ともに花が開いているのを見るのは初めてなので、ちょっと興奮してしまいました。

本峰から小一時間で西峰着。ほんのわずかしか移動していないのに、見られる景色が変わって面白いものです。西峰からの展望は・・・登ってのお楽しみ。

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