テント場到着から寝るまで悠に7時間はあったでしょう。長い長い午後を私たちは主に昼寝をして過ごしました。こんな日に限って文庫本は持ってきていないしアルコールもほとんどないと、間の悪さを発揮してしまったからです。まあ寝不足解消にはなりましたが。
朝一番でテントから出ると、東の空の雲海の下からちょうど太陽が顔をのぞかせるところでした。
見上げるカール壁はオレンジ色に染まっています。空は真っ青で雲一つありません。昨日無理して山頂に行かなくて良かった・・・。
朝日を直接浴びながら急登を30分。稜線に出ると目指すカムエクがどっしりと待ち受けています。
ここからは稜線をてくてく登るだけ。前後左右に展望は良いし、途中岩場があったりして飽きることはありません。
テント場から1時間ちょっとで山頂到着。時刻は6時。まだ誰もいない山頂です。
展望は抜群の一言。特に印象的だったのは北方向。累々と重なる稜線の向こうに幌尻岳。
太陽が高くなるに連れ、西斜面の陰影が深くなり、いつまでだってこの変化を見ていたい気になります。
東にはびっしりと雲海が広がり、十勝平野を埋め尽くしています。お天気も良いし、長居をしたいところではありますが、これから下山して長い道のりを帰らなければならない身。後ろ髪引かれながらも30分ほどでお暇することに。
急傾斜の登りだったので下りは一気呵成に。この谷を延々と降りていくわけです。
いつも歩き回っている私たちの庭・大雪山とはあまりに異なる日高の山容。でも、「たまにはこういう山もいいねえ」なんて結論を出し、はるかな日高の山行を終えたのでしたた。
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