勉強会二日目は野外へ出ての実地の日です。お鉢平を一周しながら様々なものを見て、そこにどんな意味があるのかを考えます。
朝6時始発のロープウェイに乗って、まずは黒岳までテクテク登ります。黒岳山頂からレクチャースタート。景色がすっきりと見えるのは幸いです。
ここではまず、溶岩流に着目しました。白雲岳の手前に、溶岩堤防と溶岩しわが見えています。お鉢平周辺では最も新しい火山活動になるそうです。
いわゆる御蔵沢溶岩流ですが、反対側から見るとこういう感じになっています。登山道中にこんもりと盛り上がった岩が溶岩の噴出口で、そこからのっぺりと広がっているのがわかります。地形図を見ると、ここから石狩川に向かって溶岩が流れていったのが判別できます。
表大雪北部の中心、お鉢平。松田岳付近から見ています。約3万年前の大噴火でできたカルデラです。その周囲にはポコポコと溶岩円頂丘が並んでいます。
お鉢平北側、赤石川両岸に広がる平らな面は、お鉢平から噴出した火砕流が堆積してできたものだそうです。それと同じ火砕流が石狩川に達し、谷を厚く埋め、再溶融してできたのが、かの有名な柱状節理なのだとか。
途中、浸食が進んだ登山道で火山灰も確認しました。全部で3枚の層があり、それぞれ樽前・駒ヶ岳・白頭山から飛んできたもの。地層に年代を入れることができるので、様々な解釈を導き出す基になるのですね。
まだ続きます。
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