2008-04-08

宇江内山へ

天幕山や摺鉢山からは間近に見えるのに、アプローチが長いため山行の対象としていなかった宇江内山。でも先日、お客様からアドバイスをいただき、意外と短距離で行けることがわかったのです。ちょうど事務仕事で缶詰状態だったのが明けたことですし、今なら雪が締まって歩きやすかろうと、登りに行ってきました。

摺鉢山の登山口から山腹を巻き、標高800mほどの細かい稜線を伝い、そこから士別市と上川町との行政界尾根に出て、宇江内山および1217m北峰まで歩くルートです。肝となっているのが、摺鉢山へ向かう車道がかなり奥まで除雪されていること。往復2時間ほど短縮できますので、効果は絶大です。細かなアップダウンがありそうなのでスノーシューで行くことにしました。

スタート後、標高800mくらいで摺鉢山山頂に向かうルートから左に外れます。摺鉢山北西の標高点833mを目指して、やや高度を上げる感じで山腹を巻きます。ほとんどが樹林の中の歩きやすい斜面ですが、何カ所か沢地形があり、緩斜面ではありますが樹木がなく開けている箇所もあります。上部にはクラックも入っていました。

標高点833m(ルート中二箇所ある標高点833mのうち摺鉢山に近い方)に至ると、北側の視界が一気に開け、目指す宇江内山やこれからたどるルート、そして天塩岳が目に飛び込んできます。いい眺め。

地形図と地形をしっかり読んで細かい尾根をたどり、今日一番の急登を経て1098mピークへ。振り返ると余り見ることのない角度の摺鉢山。写真では霞んでいますが、右に表大雪、左に北大雪の山々を従えていて、なんというか風格が感じられます。

ここまで来れば、あとは展望の稜線歩き。幅広い尾根は危険もなくだらだらゆるゆるのんびり歩けてご機嫌です。真ん中奥が宇江内山、ダケカンバに隠れているのが1217m北峰。

宇江内山への最後の登りは、広々とした疎林の登り。山頂に立って最初に見えるのは、今日の最終目的地、1217m北峰。

ちょっと右を見れば天塩岳がどーんと雄大に。あそこまでずっと稜線をたどって行けるんですよね・・・。時間があればこのまま天塩岳まで行って、天幕山から帰ってきたいくらいです。

宇江内山では休憩も取らず、すぐに下って登り返して。15分で1217m北峰到着です。振り返って見る宇江内山。こっちから見るとかっこいい山容です。後に表大雪が見えるのもなかなか。

所要時間はちょうど3時間。途中でスノーシューが壊れるアクシデントがありましたから、実際にはもっと短時間で登れるでしょう。帰りは2時間弱。全部で5時間少々。深い山・なかなか行けない山と思い込んでいましたから、意外と短時間で登れてびっくりです。景色も良いし、尾根歩きも楽しいし、来シーズンツアーを組めるかな?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

是非、是非、是非。

1098峰、北峰からの含てつ山、於鬼頭岳の眺めはどうだったのでしょうか?
天幕山から見えたのは、どちら?

DOEI Takuma さんのコメント...

あ。
全然注意して見てきませんでした・・・
すみません。

カシミール先生によると、天幕山から見えていたのは含鐵山のようです。
その右奥にうっすら見えたのが於鬼頭岳とのこと。

やっぱり一人だときちんと山座同定しなくていけません。