11月25日(木) 快晴
飛び交う飛行機と小屋の発電機の音が妙に耳についた昨日の晩。晩と言っても、せいぜい7~8時くらいのものですが、夜の山で人工的な音を聞いた経験がなかったので、少々驚いてしまいました。表大雪もすぐ近くに旭川空港がありますが、山中泊をしていても物音一つ聞こえません。さすがは大都会・東京の山というべきでしょうか。
日の出前にテントを出ると、頭上には満月をやや過ぎた月が照っていました。
そして、日の出を見ながらのテント撤収。昨晩はかなり乾燥していたようで、フライシートがカラッカラに乾いていました。最終日にテントが濡れていると、帰宅してからの後かたづけが大変になりますから、これはとてもありがたいことです。
朝陽に燃えるテントサイト。木々も地面も何もかもが薄紅色に染まっています。
今日もまた富士山を間近に見ることができました。本当にきれいです。
下界は低くたれこめる雲海の中。まさに雲の海というにふさわしい様子です。小高い尾根が島のように浮かんでいます。
月・日の出・朝焼け・富士山・雲海。山行最終日の朝はありとあらゆるものを見ることができた感じです。
今日は奥多摩小屋から奥多摩駅まで下る6時間程度の行程です。昨日頑張って長く歩いたのでその分行程が1日短くなり、今日下山することになりました。
最初いきなり登り返しがありましたが、その後は基本ピークを通らない巻き道続き。登りがほとんどないので楽と言えば楽なのですが、その代わり下りもあまりないのでひたすら平坦に歩かされる感じです。登山道自体は広く、見晴らしも良く、快適に歩くことができます。
歩いている最中は汗ばむほど暑い一方、立ち止まると途端に冷えてきます。休憩中あまりにも寒いので、もう飲むこともあるまいと水を半分捨てました。魔法瓶のお湯さえあればいいと思ったのです。ところがこれが裏目。その直後にぐっと標高が下がり、かなり暑くなってしまったのです。冷たい水が美味しく感じるほどに。まったく間の悪い・・・。
広葉樹の道はやがて針葉樹の植林の道に変わりました。晩秋の日を透かす深い緑。
植林が尽きると再び広葉樹の林となり、モミジの赤や
黄葉が目を楽しませてくれます。今年の紅葉は9月に北海道で楽しみ、10月に新潟で愛で、11月に東京で締めるということになったということですね。
舗装路に出るとやがて奥多摩の街並みを見下ろすことができます。一瞬、歩き終えた感慨に耽りそうになりますが、ここからも結構長いんです。もう一歩き、最後に頑張りましょう。
今日の行程
奥多摩小屋-鷹ノ巣山避難小屋-三ノ戸山-奥多摩
06:50 奥多摩小屋 発
07:58 千本ツツジ 着
08:47 鷹ノ巣山避難小屋 着
10:00 将門馬場 着
11:06 三ノ戸山 着
12:56 奥多摩 着
所要時間:6h06
歩行距離:18.3km
累積標高:+751m/-2159m
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