2010-12-22

少雪の中の下見

週末に控えている読図講座・実践編の下見に行ってきました。目的地は噛伊尻。和寒町と鷹栖町との町境に位置するタカス峠から歩き始めます。

もう何度も歩いている山なので、地形図も地形も頭に入っているのですが、敢えて下見に行くのは積雪状況を確認したいから。昨日のニュースで言っていましたが、今現在の旭川の積雪は平年の半分しかないのだとか。つまりかなりの少雪なのです。標高はタカス峠270m、噛伊尻577mとともに低く、そもそも登山道のない山ですので、あまりに雪が少なければ歩けない可能性があります。

それならどこか他の標高の高い山にすればいいじゃない、と思われるかもしれませんが、タカス峠から噛伊尻に登るルートには読図講座の実践編を行うのに極上の条件が揃っているのです。今までいろいろな山を歩いてきましたが、ここ以上のコースはちょっと思い当たりません。

何がそんなに良いかというと、
1、あまり標高差のないピークとコルがある
2、尾根が大きく方角を変える箇所がある
3、顕著な支尾根の合流(分岐)点がある
4、傾斜が大きく変化する箇所がある
5、それらの地形的特徴がごく狭い範囲に集中していて次々と現れる
のです。

この中で最も重視されるべきは5番です。初学者にとって地形図と地形を照合できる機会は多いほど良いからです。体力的にも余裕を持てるので、読図だけに集中できることにも繋がります。

だから、やっぱり積雪が少なく笹がガンガン出ているものの、なんとか歩けることが確認できてホッとしました。

 雪はほんの30cmしか積もっていなかったのですが、先日の暖気とそれに続く寒気でギュッと締まっています。雪を通り越して地面まで足が届いてしまうようなこともなく、この積雪深としてはまずまずの歩きやすさと言っていいでしょう。

読図講座・実践編の本番は土曜日。熱心な生徒さんたちですから、気合いを入れて望まなければ。

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