2010-12-14

関東甲信山行・10日目 東京

11月25日(木) 快晴

登山道が終わると舗装路に出て、舗装路を歩くとすぐに民家があって、少し歩けば町中まで行けるというのは、北海道とは異なる本州の山の特徴ではないかと思います。奥多摩もそんな登山口の町。縦走から下りた先がこんな開けた町だなんてさすが本州という感じですが、一方で東京にも都会の匂いのない場所もあるのだなあと驚きもします。

温泉の日帰り入浴で5日間の汗を流してから駅へ向かうことにします。服を着替えてさっぱりして、これで本当の意味で山行が終わりました。振り返ってみると、八ヶ岳も奥秩父も快晴に始まり快晴に終わったのですから、今年はお天気に恵まれたと言っていいでしょう。ありがたいことです。

奥多摩駅発の便は1時間に2本のみ。券売機の前で料金表を眺めている時にちょうど出発していったので、30分は待たなければなりません。どおりで慌ただしく改札を抜けていく人が多かったわけです。まあ生粋の道産子たるもの、公共交通を待つ30分なんて待ち時間のうちには入りません。むしろ、そんなに早く次の便が出てくれるの?という感じです(ちょっと大げさ)。

ベンチに座ってぼんやりしていると、次から次へと登山者・ハイカー風の人が来るわ来るわ。山を歩いている途中にはほとんど見かけなかったのに、いったい皆さんどこを歩いてきたのでしょう。数日ぶりの人の波に圧倒されてしまいます。電車に乗ってからも停まる駅ごとにどんどん乗ってきて、右を見ても左を見ても登山者ばかり。これで平日なのですから、さすが大都会の登山人口は違います。

青梅で乗換。今日は立川に泊まることにしました。9日前、東京から長野へ向かう途中、特急の車窓から見た街並みが予想外に栄えていて印象に残っていたのです。ここなら奥多摩からも近いし、街も大きいから飛び込みでも簡単に空き部屋が見つかるだろうと目星をつけていました。立川駅で降りると、車窓から見たよりもはるかに大きな都会がそこにはありました。旭川以上札幌未満?というか比較対象に旭川を持ってくるのは申し訳なさすぎです。すごいなあ。23区からはるかに外れたところにもこれだけの街があるというのは本当にすごいことです。

人の少ない山からいきなりこの人並は少々刺激が強すぎだったかもしれません。おとなしく奥多摩か青梅に泊まって慣らしたほうが良かったかなあ。

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