2005-02-12

データベースが語る将来像

山楽舎BEARオリジナルプログラムに参加してくださった方々の情報をまとめる作業を始めました。2002年冬から2005年の昨日までの足かけ4年。一覧にしてみるとかなりの人数になります。複数回参加してくださった方もかなりの割合になりますし、中には10回以上という方もいらっしゃいます。本当にありがたいことです。

今までもプログラム毎の参加者名簿はありました。でも、年により季節により体裁が異なっていたり、それぞれが別ファイルに保存されていたりで、統一的なデータとなっていませんでした。現時点ではそれでもなんとかやっていけるのですが、今後のことを考えると早いうちに雛型を作っておくべきだろうと判断し、この大変な作業を始めたわけです。

ところで、私たちの仕事には大きく2種類あります。一つは旅行代理店が主催するツアー登山の引率を請け負うことで、もう一つは自分たちで企画・集客するオリジナルプログラムを催行することです。現状では、仕事数でも金額でもツアー登山の方が断然多くなっています。でも、旅行代理店への依存が過ぎるのはあまり良い状態とはいえません。なぜなら、代理店の胸三寸で仕事が減る可能性が高いからです。今は中高年の登山ブームにのってツアー登山も盛況ですが、それがいつまでも続くとは限りません。ブームが去り、集客がままならなくなれば、代理店は登山ではない別のツアーを売り出すでしょう。また、ツアー登山の目的地にも流行廃りがありますから、ブームが安定したとしても大雪山がその目的地になるかどうかはわかりません。さらに、ツアー登山の大人数性と時間的・空間的集中性はオーバーユースを引き起こす原因のひとつであると考えられています。

つまり、収入を安定させるにも適正な利用を促すにも、旅行代理店に頼らないことが重要であるといえます。ツアー登山に依存しない自立したガイド会社になるには、個人のお客さんを大事にするほかありません。個人のお客さんにきめ細かな対応をしていくためには、基礎情報となるデータベースが必要です。顧客データベースの構築は確かに大変な作業ですが、そう考えるとやる気が出てくるというものです。収入の中心は、個人のお客さんが参加する少人数のツアー。そんな理想像を目指して、まずはささやかながら第一歩を標したということになるのでしょうか。

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